ErogameScape -エロゲー批評空間-

t2さんのアオイトリの長文感想

ユーザー
t2
ゲーム
アオイトリ
ブランド
Purple software
得点
76
参照数
1568

一言コメント

【突貫工事】メタファーを含んだ演劇は「普通」のテーマ性が素晴らしくシナリオ自体は良好だが、あかりルート1強ゲーの事前宣伝があっても、観客がいない舞台裏では役者がちゃっかり手を抜ている完成度がとてもとても低いエロゲー。圧倒的な作りこみ不足で本当に勿体ないと感じた。あかりエピローグは蛇足だと思うの。なお【恋愛要素が薄すぎる】【エロ重視と言っても基本はシナリオ重視】なので萌えエロ系だと思って購入しないように。公式記事がネタバレしすぎなので購入検討している人は「御影」氏のコラムを読んじゃダメです。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

※この長文感想は『アオイトリ』よりも突貫工事で作りこみ不足です。


インストール容量は4.07GB(Ver.1.02) ※オンラインアップデートです

●《メアリー・ハーカー》
CG21枚(通常CG13枚 / エロCG8枚)  回想4枠(共通ルート0回+個別ルート2回+オマケ2回)
●《黒崎小夜》
CG18枚(通常CG10枚 / エロCG8枚)  回想4枠(共通ルート1回+個別ルート2回+オマケ1回)
●《海野あかり》
CG23枚(通常CG12枚 / エロCG11枚)  回想7枠(共通ルート1回+個別ルート5回+オマケ1回)
●《メアリー》&《小夜》&《あかり》(3P)
CG3枚(―――――― / エロCG3枚)  回想1枠(オマケ1回)

●《赤錆理沙》&《赤錆美果子》
CG26枚(通常CG10枚 / エロCG16枚)  回想8枠(理沙4回+美果子2回+姉妹丼2回)
●《柴田ゆき》
CG2枚(―――――― / エロCG2枚)  回想1枠(オマケ1回)
●その他
CG5枚(通常CG4枚 / エロCG1枚)

SD絵は8枚

合計 CG98枚 回想25枠 (※重複使い回しCGとカットインは除いています)
BGM34曲 ボーカル曲は3つ

「克」さん1人でCG70枚以上描いていますね。お疲れ様です。




■■事前宣伝

公式ホームページにコラムがあります。事前宣伝は発売前にどんなゲームなのかユーザーに伝える良い方法です。
中身を調べないでエロゲーを購入することは自殺行為に等しく情報選択はあったほうがいいでしょう。
ただし一部ネタバレしすぎですね。これから買う人は特にライターの「御影」さんのコラムは絶対に読まないほうがいいでしょう。

●決して読んではいけない●
http://www.purplesoftware.jp/products/aoitori/interview/03.html

「ルートロックあり《あかり》ルート1強のシナリオゲー」だけ頭に入れておけば十分。あとは体験版をプレイすればどんなゲームなのか大体はわかります。




■■エロ

エロ重視というのはモザイクの大きさも含めます。折角の綺麗な絵でもモザイクがハイスペックだったらガッカリしてしまいます。
最初のシーンこそモザイクが大きくてガッカリなのですが、その後に天に声が届いたのか残りの24シーンはどれもモザイクが薄くむしろ業界最薄レベルに達しています。
紫の中の人ありがとう!(今回の購入動機はこれです(笑))

『アオイトリ』はシナリオゲームです。エロはあくまでおまけ程度の扱いになっています。
Hシーン数は25回もあって十分ですが、その内9回はゲーム本編外のオマケHです。
例えば《メアリー》はエロ2回だけとよくあるシナリオゲーと同じような比重です。メインの《あかり》ルートはエロ多めでしたがそれでもシナリオゲーの範囲。
抜きゲーのようなものを期待しないように。

追加Hシーンのみセーブ可能。エロ開始時にセーブデータを作れるプレイヤーに優しい仕様。システムは軽くて素晴らしいのですが、セーブ108枠は少し足りないかも。

原画の「克」さんのエロシチュ意見を反映したらしく、
●《あかり》は「陥没乳首」(+母乳)
●《小夜》は「仮性包茎のクリトリス」
など少し珍しい要素も入っていますが、ライターは「御影」さんなのでまあ微妙なエロテキストが多いですね。
CGはカットインも多くモザイク薄め(重要!)、声優さんは卑語無修正で頑張っています。絵で抜く人には向いています。

もう1人の原画さんは残念な絵を描いていますが、
「克」さんの担当キャラのほうが多い(HCG30枚・回想16枠)ので問題は少ないです。絵目的なら「買い」でしょう。


さて、もう少し踏み込んで「エロ」と「シナリオ」の融合が上手くいかなかった理由を妄想してみます。

公式コラムより引用
>・冬という清らかさをイメージさせる季節。
>・ミッション系の女子校という舞台。
>・主人公の設定や能力。
>・ちょっと暗いイメージなどなど。
>これらの要素は、全て「HシーンをもっとHにしよう」という目的で企画されています。
最初の企画はこうだったようです。主人公の《律》くんはヤリチン設定になっています。

しかし前作『アマツツミ』と違って《律》くんは性行為自体をあまりよく思っていません。
またヒロイン達は(1人を除いて)個別ルートを進めていくと「《律》が他の女の子とエッチするのはダメ!」とヤリチン設定を全否定し始めます。
まるで普通の萌えゲーによくありそうな倫理観を追加してきます。エロい設定を作ったのに設定と真逆の感情「戸惑い」「嫉妬」を入れたら逆効果になりますね。

さらに公式コラムより引用
>実は企画当初『エロシーンのうち5個くらい、メインヒロインとは別に1シーンのみ登場の“女子学生”との濃いシーンをやろう』という要素を考えていました。
>しかし、制作進行中『その回数やCG素材なども、全てメインヒロインに注ぎ込むべきではないか』という意見が出て――まったくもってその通りだと修正されました。

つまり、最初はヤリチン設定だったのに途中で「メインヒロイン達との純愛にしよう」と企画に変更があって
主人公とヒロインの1:1の性倫理観の一般エロゲーに路線変更した。その過程で最初に作ったヤリチン設定だけ残って浮いてしまった。
立ち絵があるのに出番がほとんどない謎の《柴田ゆき》ちゃんはその名残でしょう。
これが『アオイトリ』のエロが何か違和感ある原因であると推測してみます。
前作発売後のユーザーの一部の声「ヤリチン主人公より普通の主人公がいい」を企画途中から中途半端な形で入れてしまったのかもしれませんね。

この『アオイトリ』では企画の練り不足が随所に見られます。途中で企画変更があったのか、前作から1年4ヶ月では時間が足りなかったのかわかりませんが。




■■シナリオ

全キャラに言えることは

キャラ作りは良く出来ているのに■■恋愛が全く出来ていない■■ということです。
突然演劇をやることになり、2人で何か一緒に行動することで好きになっちゃったパターンはエロゲーの王道ではあるのですが、
「《あかり》のテーマ」以外が思いつかなかったからありきたりな王道パターンにしちゃえ、というクリエイターの感情も読み取れるんですよね。
演劇自体に意味があってもです。
だから王道展開なのに魂が籠ってない、突貫工事シナリオだから全く面白くない。2人の恋愛を感じられないんですよね。

さらに《あかり》以外の個別ルートは「ヒロイン死ぬ死ぬ」シナリオを採用しています。
「御影」さんのゲームはCIRCUS時代からプレイしていますが、「死ぬ」と「奇跡」のシナリオばかりです。
最初に《あかり》1強構成にするのを決めて、残りの個別ルートを考える時間が無くてオマケ程度の内容に。
自分が得意な「ヒロイン死ぬ死ぬ」展開なら何とか誤魔化せるだろう、というライターの思考が読み取れます。

ありきたりな演劇シナリオと後半の定番ヒロイン殺すシナリオ。間に合わせのシナリオは驚きがなく、先が読める、消化試合のような、退屈なシナリオです。
幸福とは不幸(死ぬ)の運命からヒロインを救うことだけなのでしょうか?



●《メアリー・ハーカー》

99歳のロリBBA吸血鬼。作中では100歳呼ばわりされていますが99と100は違います。「あっはっはー」「おゆはん」等の特徴的なセリフが可愛いです。
基本はお子様。性知識に天然ボケで返すところが特徴。しかしお姉さんぶって《律》を導くセンターヒロインらしいところもあり。
「御影」さん担当パートではロリとBBAの相反する属性を生かしています。《メアリー》ルートは他のライターさん担当なので「お姉さんらしさ」は失われています。

OP前に突然自殺する話になったり、奇跡の力で簡単に救えたりと展開が早いですね。キャラを掘り下げず「タメ」を作らずに展開するから感動が物凄く薄いです。
演劇パートを1時間以上ダラダラとやったり、
吸血鬼の傍にいたらいつかは血を吸われるのに対策してない悪魔がいたりシナリオ設定は弱いですね。何かよくわからないですが奇跡が起きて助かったようです。
そもそも《メアリー》は吸血鬼らしさが欠片もありません。「特別」がテーマの割に特別性が見えてきません。
悪魔にとって《メアリー》のどの辺が予想外も見えてきませんでした。(《メアリー》なしの《小夜》ルートでも《電話の悪魔》は計画失敗していますし)

ただ見た目とお子様キャラの初期設定だけは十分なポテンシャルがあります。
このルートは全く面白くなかったですが特別ダメなこともなく、とても平凡な点数に落ち着きそうな内容です。



●《黒崎小夜》

見た目そのまんまの毒舌系。個別ルートではデレていくうちに子供ぽさが強化されています。
「ミステリアスさ」と「子供ぽさ」の相反する属性を共存させています。こういう初期設定だけは「御影」さんは得意なようです。
どの辺が妹なのか?再会型なので思い出も特になく妹属性や家族属性は無いに等しいですね。

《メアリー》に引き続きヒロイン殺す系シナリオ。オチはバッドエンドに変えてきたとはいえ基本は同じで、奇跡の力すごいすごい!展開です。
もうこういうご都合主義展開に一々突っ込んでもしょうがないですよね。(体験版《メアリー》でどんなゲームなのかはわかっていること)。
と言ってもヒロインを15年以上殺し続けてきた「御影」さんらしく、得意分野シナリオでは最低限の質は維持してきます。
母親の回想シーンを入れたところと、自殺した少女を赦すところは〇。

手抜きで、コピー品で、意外性はないけどまああま楽しめるシナリオです。



●《赤錆理沙》

「外伝」のどうでもいいシナリオ。ライター・原画を見ても人数合わせのヒロイン枠となります。
人間ヒロインは「普通」設定なわけですが、3ルート続けてヒロイン死ぬ死ぬ展開を奇跡で救ったら「特別」ヒロインとの差別化ができないじゃないですか。

この姉妹は非処女です。
よく寝取られアンチに「処女厨」という単語を目にしますが「処女」と「独占」は別ものです。
(1)処女+独占 (2)非処女+独占 (3)処女+非独占 (4)非処女+非独占
この姉妹は2番目に該当します。
ゲーム開始前に非処女でも相手が主人公なら問題なしの人も多いでしょう。初体験シーンが過去回想であるとなお良いですよね(←あります)。
ただ「ゲーム開始前に主人公と関係を持っているだけなら処女扱いでいい」はないです。これは非処女・独占型で処女ではないです。

面白かったのは《美果子》の倫理観。この娘は「嫉妬」の感情がなく他の女の子とエッチOKのヤリチン主人公肯定派であります。
姉妹でドロドロするわけでもなく、お互いに譲り合うも変に意地を張ったりせず、最後まで姉妹仲良しが強調されているのがポイントです。
まあ天才設定が瞬間記憶能力くらいしかまともに使われてないのはどうかと思いましたが。



●《海野あかり》

公式ネタバレコラムの犠牲者。

本作はメタ要素が強いシナリオで
物語全体を演劇に例えたり、各ルートを並行世界(ループ)のように見せたり、舞台が閉鎖空間だったり、宗教や文学的要素もたくさんあります。
ただこれらは全て隠し味程度のもので理解できなくてもゲームを楽しむ上では全く問題ありません。クリア後の考察が捗るシナリオです。10000字長文感想向けですね。


彼女の特徴は「普通」。どこか危うさと狂気を持ち合わせているように見えますが、ベースは普通の女の子です。狂人ではありません。
狂気落ちした理由が「戦争」とか物凄くどうでもいいことなのは《電話の悪魔》を騙す為の演技でしょう。
《メアリー》や《小夜》は「特別」になります。本作のセンターヒロインは《メアリー》であって、《あかり》は脇役です。脇役を真ヒロイン枠するコンセプトです。
最初は「ポンコツ吸血鬼のどこが特別?」と考えたのですが、特別な生物は自分が特別であることに気づけません。
《赤錆》姉妹のような人間の話を入れたのは《電話の悪魔》がどれだけ特別なのかを再認識させるためでしょう。
『アオイトリ』を何でもあり能力モノにしたのは「特別」性を強調するためですね。「普通」の少女が理不尽な設定に打ち勝つ物語ですから。

しかし《あかり》ルートは5話まではおさらいみたいな内容で、ようやく動き出すのも8話から。
そして「御影」さんのコラムで全てネタバレ済(隠したのは演技と妊娠だけ!)
その間の恋愛は薄く、お互いどこが好きになったのかも良くわからず、セックス多めを売りにしていても心まで奪われるほどエロエロでもない。
ループなのか未来経験者の既視感なのかそっちの要素が大半で、恋愛とエロが不足しているのは致命的欠陥でしょう。彼女だけの物語が足りないのです。
それも「普通」だから。「特別」でないからと理由はちゃんとあります。《あかり》ルートを読んで退屈かどうかはまた別問題ですが。

「私はアオイトリを憎悪する者」=特殊能力者への憎悪、劣等感がちゃんと描けていないです。
まあ《電話の悪魔》を騙す演技なのもあるでしょうが、憎悪は演技だと言い張れても、劣等感は素なのでやはり描写不足です。
《電話の悪魔》と契約して周回記憶を維持したり、誰からも愛される魅了を得たのは「特別」ではないのか?という問題もあります。
テーマ性は良く理論は正しいのですが、それを納得させる描写が圧倒的に足りていないのです。

結論としてはプレイヤーはやはり「特別」に惹かれ、無能力者より強者が人気出てしまうということ。「普通」のテーマは並大抵の難易度ではないということです。
例えばもっと単純な人気ジャンル「ループもの」にして《電話の悪魔》を倒してループ脱出、《あかり》以外はハッピーエンドのような形のほうが自然だったと思います。



それでも《あかり》ルートが大好きな理由はもちろん挿入歌が流れるこのシーンです。

>「それでも。私は、同じ結末を選ぶわ」

>「私の幸せは」
>「意志は」
>「決断は」
>「私のものよ」
>はっきりと告げる。
>もう、神の悪魔も、奇跡も、力も、いらない。
>「だから、答えは変わらない」
>「私の答えは、同じなのよ」

TRUEルートで「2周目なら次は生存するんだろう」と思わせて、
「普通」の《あかり》はループを否定し、自分の幸せとは何物にも振り回されない自分の意思決定だと悟ります。
この同じ結末を選ぶことが「普通」の証明です。結末を変えられる「特別」を受け入れないのは彼女が「普通」だから。
物語として自然な「ループによるハッピーエンド改変」が実は気づけない異常性であり、この幸福→「物語として不自然なバッドエンド」こそが「普通」なのです。
「普通」の彼女を貫いたこのシーン、挿入歌込みで素晴らしいシーンでした!!!

まあ他人を幸せにしなけりゃ気が済まない狂人《律》くんに救われちゃうわけですが。(《あかり》→「普通」、《律》→「狂人」の対比です)
悪魔の子供は選択肢を意思決定する「プレイヤー」のメタ存在かなあと考えています。
(観客を演技で騙す→《電話の悪魔》がプレイヤーのメタ存在とする説も面白そうですね)
選択肢を出すのに1択では、《あかり》お母さんの意思決定を否定してしまうことになります。
「普通」の女の子が奇跡の力に打ち勝つ物語なのに、最後に奇跡の力で《あかり》を救ったら全部台無しになります……。

さらに《小夜》ルートの主人公まで現れて救われちゃうらしいですよ!えーーー???
「バッドエンドは駄目だ。絶対ハッピーエンドでないとユーザーには受けない。」ってことなんでしょうか?バッドエンドでも好評(?)のエロゲーが1ヶ月後に出ましたよ。
「あかりトゥルー3」のカーテンコールが降りるまでは素晴らしいテーマ性だったのに、演目が終わった後の舞台はめっちゃくちゃでしたね。本当に蛇足でした。


あと「《電話の悪魔》の倒し方知ってますよ」について一応補足。
エロゲーの悪党は殺処分するべき対象で、「赦す」終わり方だと私は低評価をつけます。
《電話の悪魔》はそんなに憎むような対象には思えないのですが、ループしたり《律》を苦しめているのを見ている「普通」の《あかり》視点では極悪人扱いのようです。
悪党なのは間違いなく「赦す」は論外だとしても、殺しても殺さなくてもどっちでもいい、ハッピーエンドを目指すなら殺したほうがいいという程度ですね。
だからこれをメインに持ってくるなら、《電話の悪魔》へのヘイトをもっと上げる(ループゲーを強調し《電話の悪魔》をループの元凶にする)が必要だったと思います。

本作はメタ要素が強く、メタゲーは本来トリックを楽しむものです。《電話の悪魔》の殺し方がそれに当たります。
ですが、このシーンは結構どうでもよく(《あかり》にとっては憎むべきアオイトリ)、「何でも願いを叶える」悪魔が馬鹿だっただけという認識です。
このゲームのメインテーマは挿入歌シーン「それでも。私は、同じ結末を選ぶわ」のほうです。
メタゲーなのにトリックがどうでもよく、テーマ性=哲学が重要という非常に珍しいシナリオです。




■■総評

手抜き、時間がない、計画変更でもあったかのような雑な出来のシナリオゲーでした。《あかり》以外は適当なシナリオが並んでいます。
《あかり》は「普通」の難しいテーマを扱いやはり完成度は低いものの、最後の破壊力だけは最大限の威力になっていたと思います。
メタ要素があったり、色々考えさせられる物語になっています。《あかり》ルートはメタ要素が大好きな私にとって最高のエンディングでした。(エピローグは蛇足)

“『アオイトリ』には自信がある。しかし、ダメと思われてしまうかもしれない”
の宣伝通りの内容です。宣伝に偽りはないですが、ダメと思われる覚悟があるなら救済なしにしてほしかったですねー。
前作『アマツツミ』を超える物語ではなく、『アマツツミ』を「殺す」物語のほうが正確ですね。二度殺すことに成功しています。

エロ目的の人は絵を見て本能のままに購入検討するといいでしょう。
「克」さんの絵は【CG70枚】【HCG31枚】【回想16枠】と十分な量がありますよ。
シナリオ目的の人は絶対に公式コラムは読まないように。メタファーとご都合主義を受け入れられる人は楽しめそう。人を選ぶシナリオです。