クロノカードシステムとtrueルートの発想に驚愕 こいつはすげぇや!!! 長文感想の前半はネタバレをできるだけ控えてゲーム紹介風
↓ネタバレ控えめです
■■Magical Charming!体験版■■
体験版は本編とは設定が異なるオリジナルストーリーです
本編と合わせて【体験版もやると一層楽しめます】
■■クロノカード■■
エロゲー・ギャルゲーが選択肢のゲームと一般的には思われているようですが、そんなことはありません
今のエロゲーは選択肢が殆ど無いものが多いです。簡単にフラグが立ちルート決定したら後は一本道というものばかり
「Magical Charming!」は珍しい?選択肢があるゲームです。その選択肢が「クロノカード」です
クロノカードは普通にプレイするだけで何気ない会話が勝手にカード化していきます。その総数なんと300枚!
総当たりでカード選択しているだけでほぼ全て集まるので【面倒ということはありませんでした】(スタディモード限定の4枚は例外)
選択肢をカードという形にするから面白い
(1)バカゲー+クロノカード
クロノカードをボケとして使うパターン
選択肢の中に明らかにおかしいカードが混じることがあり、それを選択すると主人公が暴走したり面白い展開が見れます
(2)恋愛ゲーム+クロノカード
これは普通のエロゲーの選択肢です
重大な2択だったり、恋愛の段取りをカード選択肢で見せてくれます
カードというアイテムを選択する形にしたからこそ選ぶ楽しさがあります
(3)trueルート+クロノカード
クロノカードをシナリオに組み込むパターン
さらにtrueルートではカードを意外な使い方をすることが多く「こんな使い方もアリか!!」と驚愕させられます
「Magical Charming!」の3大要素であるバカゲー・イチャラブ・trueルートの全てがクロノカードありきです
クロノカードシステムをしっかりと作りこんであります
カードシステムを楽しめた人にはゲーム全体の評価が高くなり
カードシステムが面倒と感じてしまうとtrueルートでの衝撃も薄れてしまうようです
■■難易度■■
4ヒロインの個別ルートは普通にやっていれば簡単にクリアできます
○ドキドキゲージの増減でカード選択肢の当たり・外れがすぐにわかる
○「前の選択肢に戻る」が実装されている
○フラグ管理が一切ない
なので攻略できないということはまず無いでしょう
普通のエロゲー+α程度のカード選択肢しかないので面倒ということもない
2週目以降しか見れない特殊エンド、入手できないクロノカードもあります
選択肢総当たりでほぼカードは集まります。どうしても足りなければ攻略サイトを見るといいでしょう
なお、trueルート突入時でクロノカードは284枚でした(スタディモード限定の4枚を除く)
【難易度は決して高くはない】ゲームです
ただしtrueルートの「魔導天秤」だけは攻略サイトの使用を推奨。自力攻略するには面倒すぎるので
■■個別ルート■■
個別ルートは本編では付き合うまで。その後にアフターシナリオでエロ4回ずつという2部構成になっています
2つ合わせると5~6時間程度とボリュームそこそこあります。【そんなに短いゲームではありません】
個別ルートでよかったのは《オリエッタ》ルートだけでした。残り3ルートは【眠い】イチャラブです
キャラゲーのシナリオ・イチャラブタイプなので、キャラが合うかどうかでも評価は大きく変わるでしょうね
1週目でも変なカードを選べば馬鹿展開になり、イチャラブの中にも笑い要素があります
4ルートとも【魔法や設定はあまり関係ない】
シナリオ要素はほとんどありません。魔法少女モノではなくただのイチャラブです
個別では伏線を投げてtrueルートで伏線回収するタイプです
《オリエッタ》のアフターシナリオで《秋音》ルートのネタバレがあるので注意
まあ大したシナリオは無いので見てもそんなに困らないとは思いますが
■■バットエンディング■■
全部で11つ。全部超展開で打ち切り漫画のような終わり方です
あまりにぶっ飛んでいたり予想外すぎるエンドで楽しませてくれます
エンディングもクロノカード化するので集める楽しさがあります
一部を除いてCG無しなのが残念なところ
■■trueルート■■
シナリオ自体はそんなに大したものではありません
マジチャのBGMは全体的に明るいので、trueルートとミスマッチのところもちらほら
でもそんなの全く気にならないくらい、「シナリオ」+「クロノカードシステム」の組み合わせがすごい
ここまでクロノカードをどれだけ好きになっているかで衝撃は変わるでしょう
一気に読み進めたくなる熱いシナリオでした。こんなのよく考えたなぁとライターを褒めたい
■■エロ■■
1人4回ずつで全部で16回
梱枝りこ氏の絵柄と、Lump of Sugarらしい謎の新人声優陣、絶頂フラッシュなし、卑語なし。一見全然エロくなさそうに見えます
でもフェチにこだわったシーンが多いですね。押さえるべきところはちゃんと押さえているのが好感
エロエロとはとても言えないですが、合う人には合うエロスです
■■システム■■
メッセージウィンドウを透明にすると文字が見えにくくなります
文字装飾が「テキストに影を付ける」だけ。文字色は白で固定、既読文字の色は変更できますがどれも淡い
自分はメッセージウィンドウは透明派。文字が読めないのも困るので諦めて不透明率を上げてプレイするしかなかったです
一方で画面サイズ1280×960も選択できますが、16:9モニターを使用しているので選択しませんでした
体験版も同じ仕様です。透明派の人は一度体験版で文字の読みやすさをチェックしておいたほうがいいと思います
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↓以下ネタバレが多めです
↓以下ネタバレが多めです
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●《オリエッタ》ルート
体験版の「アンタが私の使い魔ね」発言でゼ○の使い魔を思い出した
鉄板のツンデレロリ系統キャラでツンは控え目。これくらいのバランスが自分にはちょうどいい
デレデレのおりんちゃんはかわいいなあ
主人公のポリシー「段取リズム」が生かされているシナリオです
ちゃんと少しずつ急がずに2つの関係が変化していく展開がGood
《シャロン》との関係で成長シナリオを演出し
「ほほ」「くちびる」のクロノカード選択肢が印象的。このシナリオライターはよくわかっている
2度の告白とシナリオにも起伏があり、ステディモードでのイチャラブも甘々です
イチャラブ系としては絶賛できる良キャラ・良シナリオ
●《秋音》ルート
噂になっているジュース。いきなりぶっ飛びすぎた飲尿イベント
カード選択で大馬鹿になれる《律》くんが楽しい
男の娘は嫌いなんです。そして男装女子も合わなかった
段取リズムもなくあっさりとしたシナリオ。段取リズムを生かすならもうちょっと過去回想に力を入れてほしかったかも
ジュースや妊娠エンドなど馬鹿イベントにはCGがほしかった……
★★★★★
《秋音》ルート本編も終わり、ステディモードを変えて《秋音》アフターに行くかとクリック
>オリエッタ
>「お願いっ……いかないでぇ……」
>現在選択中のステディモードをオフにします。よろしいですか?
>「はい」 「いいえ」
うああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
おりんちゃん!!おりんちゃん!!!おりんちゃん!!!!おりんちゃん!!!!!
と発狂しつつ「はい」をクリック。おりんちゃんゴメンよ
彼女キャラをシステムボイスにするというアイディアが良い。まさかこんな鬼畜仕様になるとは…
★★★★★
こんなことがあって《オリエッタ》への思いを引きずりながらのアフターシナリオ
女子制服&「律」呼びになってようやく《秋音》ちゃんが可愛く見えてきました
これを最初からやっていればなあ
●《諷歌》ルート
白目怒り顔が可愛く見えてきた
《諷歌》最近では珍しい(かもしれない)ツン多めの実妹キャラですね
前半はおっぱい、おっぱい、おっぱい……おっぱいの話ばかりィィィ!!!!!!なので結構きつい
後半に《律》の手紙を読み始めた辺りからようやく話が進み
『心傷景観』で回想を見ると《諷歌》の悩みがようやくわかります。この辺はいい家族愛シナリオじゃないですか
ラストの選択肢がちょっと難しい
>『妹』⇒失敗
>『家族』⇒失敗
ま、まさか・・・
>『おっぱい』⇒YES!!
>諷歌
>「嬉しかったんです。兄さんが私のこと、そういう性的な目で見てくれることが」
段取リズムはどこに行ったんだーーー!!!!!!恋愛の過程を全部吹っ飛ばしたよこの実妹!!!!!!
このイベントが中盤ならば、この後に兄妹の距離を少しずつ縮めるイベントを入れることによって
ちゃんと段取リズムのシナリオに出来たはずなんです
アフターシナリオのエロ漫画家のエピソードをもっと早くからやっておけば、淫乱実妹が受け入れやすくなったはず
おっぱいの話で尺を使いすぎてシナリオ構成が悪くなっていますね
ブライダルシーンだけは狂気の近親相姦モードに入ってよかった
あ、エロは全部おっぱいです。おっぱいおっぱい
●《姫百合》先輩
空気。
●《律》
エロゲー主人公にありがちな「ヒロインの心を読んだ発言」がありません。空気読まない主人公です
だから変なクロノカードが選択肢に挙がるわけですが
あと「おやぢ臭い」。学園生にしてはエロ欲望にガツガツしすぎです。
幼馴染みや実妹で段取リズムがある恋愛をすることがまず無理のような
《オリエッタ》ルートや《姫百合先輩》ルートはちゃんと段取リズムが出来ています
段取リズムを重視するなら全員初対面ヒロインで企画したほうがよかったかもね
《オリエッタ》ルートは良かったので個別NGにはしませんが
今思い返すとゲーム全体の6割が眠いシナリオだったとは
ルート途中に特殊エンドがある仕様だったのがアクセントになって、そこまで眠いとは感じなかったようです
クロノカードシステムのおかけで攻略している気になれるのが眠気を抑えています
やはり「Magical Charming!」はシステムへの依存度が高い
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■■バットエンディング■■
好きなのは
●「おれらEND」
歌詞だけ演出に爆笑
歌が3曲分枠があってOP・EDと後もう1つはtrue用かな?と思いきや、最後の曲はまさかのネタ曲!
力の入れどころが間違っている…このスタッフ馬鹿だ!
●「姫の夜伽役END」
『絶対王言』を見たら一度はやりたくなる使い方。逆に返されてエロス!
先輩系バットエンドにはCGがあるのに何でCGが無いんだ……
●「お茶漬けと結婚END」
あまりに意味不明すぎる超展開エンド
結婚した後にお茶漬け食べたシーンはしばらく笑いが止まらなかった。こんなのよく思いつくこと
■■trueルート■■
クロノカードが全てを繋ぐ伏線回収編
ループモノはありふれていますが、それにカードシステムというギミックを加えることによる衝撃が大きいですね
「体験版をやっとけ」の情報を得ていたので何かしらの伏線回収はあると予測できたはずなのに、この使い方は予想を超えていました
ただのネタエンドのはずだった「おれらEND」がトドメになったり、「スキップ」のカードで本当にスキップする
ラストの《オリエッタ》CG乱打などカードの使い方が常に予想外で驚愕
などなど。ライターの発想が素晴らしい
●vs《シャロン》先生
カードが足りないとここで積むとの噂の《シャロン》戦
1週目では取れないことが多い精霊カード。唯一のランダム入手の『ノーム』がきついかも
でも4枚揃っていると楽勝
●vs《ランドルフ》先生
カード総当たりで行けます。1つもわかんなかった(泣)
●vs《メアリー》先生
「足らねぇよ」の悪夢
自力で計算して行けた人は自分で自分を褒めましょう
trueエンドの最後のCGのタイトルは「Magical Charming」
ゲームタイトルの伏線まで回収しちゃったよ!!もう何でも伏線回収しちゃう姿勢には感心させられました
■■エロ■■
《オリエッタ》のエロが特殊度高めでいいです。おりんちゃんかわいいよ(※決してロリコンではありません)
1 貧乳モミモミ→貧乳パイズリ唾液付き→全裸で初体験(中出し)
2 主人公受けのキス地獄→キスを続けながら野外SEX(中出し)
3 教室でパンツ扱き+感度上昇魔法で射精→騎乗位で射精禁止魔法(中出し)
4 クンニ→バックから挿入でイきまくり(中出し)
愛理サクラさんの喘ぎ声が独特なので注意
《諷歌》は4シーン中3つがパイズリ。残り1つもおっぱいをいじっています
「学院の支配者END」でCG付きの5Pあり (※回想モードには登録されない)
■■総評■■
「萌え」も「笑い」も「燃え」も全部入っています
クロノカードシステムがよく練られています。「発想」のゲームで常に驚かせてくれます
2013年アイディア賞を挙げたくなる良作です
こういうのがたまに出るからエロゲーは止められない