ErogameScape -エロゲー批評空間-

t2さんのVenusBlood -EMPIRE-の長文感想

ユーザー
t2
ゲーム
VenusBlood -EMPIRE-
ブランド
DualTail(DualMage)
得点
80
参照数
67

一言コメント

「触手」・「ロリ」・「ふたなり」。VenusBloodは抜きゲーだと思う。(ゲームパートはまともにプレイしていません。)

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

注:ゲームパートについてはほぼ書きません。


何で今更『VenusBlood -EMPIRE-(VBE)』?せめて『VenusBlood -FRONTIER-(VBF)』じゃないの?と突っ込まれそうです。
私は戦略SLGをほぼプレイしたことがなく、『VenusBlood』シリーズのセオリーを全く知らない。
おそらくですけど、『VBF』以降は「ゲームをやらなくてはいけない」。それ以前は「ゲームが本当に下手っぴでも何とかなる」だと予想しています。
この手のゲームは後期作ほどシステムが複雑化し、「簡単」と言われていても熟練者視点が入っている印象があります。なので初期作に近いものにしました。

ADVとしてのシステムは2010年当時でもかなり古いほうですが、ゲームパートのシステムはかなりサクサク。
「戦闘スキップ」はフルコンプしたがるエロゲーマーの性質からして需要は高いのでしょうが、難易度調整放棄にも見えます。
今なら回想フルコンプボタンをつけたほうがいいでしょうね。ということで1週だけやってセーブデータを拾ってきたわけですが。

頑張って戦闘スキップはなしでやってみました。Wiki等は一切見ていません。イージーだけどあまり簡単ではなかった。
カオスルートの《ヒルダ》エンドだったようです。

わかったことは、ターンをかければすぐにLv99になってしまう=師団編成に悩むことなくゴリ押しが可能。
だから制限をつけたゲーム性にするのですが、初心者はその「制限」が大嫌いということです。戦略SLGの難易度調整は大変ですね。





さて、エロについて書きましょう。

12枠 《アリアンロッド》
9枠 《イルダーナ》
9枠 《ツクヨミ》
10枠 《マリス》
9枠 《ジルニトラ》

4枠 《ヒルダ》
2枠 《ディアドラ》
2枠 《ネア》
1枠 《モリガン》
1枠 《フェネ》

12枠 複数

エロシーンは全部で71枠


●ほぼ全て凌辱シーン
一応、女神たちの個別エンドで和姦エロもある。
悪堕ちエンド(淫乱)は良いものですが、善エンドの普通エッチは需要あるのでしょうかね?

●触手率は高い
触手ゲーなので半分以上は触手シーンだと思ってください。
特筆すべきは触手の色がカラフルであること。普通はグロテスクなデザインですが、色彩でグロさを軽減したのは面白い試み。
ただ黄色や緑だとUNKOやGERIを連想してしまいます。色使いは難しいですね。

●モブ輪姦もある
普通の凌辱ゲーぽいシチュエーションもいくつか。女神を落とす調教ゲー的要素が強い内容ですが、独占度はかなり低いので注意。
ロリ枠の《マリス》と《ジルニトラ》は輪姦がありません。

●途中までは嫌がる→悪堕ちエロ
女神5人はシーン5くらいまでは敵対的な態度を取ります。
と言っても触手を使えばすぐにアヘアヘになる、即落ちエロばかりなんですけどね。苦痛系エロは少ない。
じっくり調教したい人には不向き。とにかくエロい女の子が見たい人には向いています。私は即落ちのほうが好きです。
卑語はかなり多め。んほおおの数もかなり多め。

●アナル特化キャラがいる
《イルダーナ》がアナル枠。オバチャンなので興味はないですけど。
触手ゲーなので尻に触手入れまくりですし、アナルセックス自体はたくさんあります。

●ボテ腹は少し
お腹が膨らむシーン、産卵、排泄などは一応ありますがどれもメインではないです。
UNCHIはテキストのみ。CGではおしっこしか流れません。


●ふたなりシーンは9/71枠(12.7%)
後天的に生やすタイプ。
《アリアンロッド》が4シーン (触手コキ、手コキ、《ツクヨミ》に挿入、《イルダーナ》の尻に挿入)
《ジルニトラ》が5シーン (触手コキ×2、触手オナホ、分身に犯される、《マリス》に挿入)
女神凌辱エロゲーでふたなり化は定番(!)ですが1~2シーン程度が多いような気がします。メイン女神の2/5キャラに生やすのは流石ですね。

ロリふたなりとショタの違いは正直よくわかりません。
ただ生やしたからには手コキ射精は必要だと思います(力説)。《アリア》の悪堕ちシーンはふたなり手コキですし、自らの手で悪に堕ちるのと相性はいいでしょう。

●悪女神×善女神のシチュはいい
性欲に落ちてしまった女神が、まだ落ちていない他の女神を犯すパターン。《ヒルダ》参加の女神調教もGood。
良かったのは《マリス》と《ジルニトラ》のシーンが3つもあること。
「悪《マリス》×善《ジルニトラ》」と「善《マリス》×悪《ジルニトラ》」の攻守交替は面白いです。



一番好きなキャラは《ヒルダ》でした。副官としても、戦闘も信頼も一番のパートナーのように見えました。《アリア》への嫉妬もいい。
しかしゲーム中では「母親キャラ」と書いてある。せめて姉キャラと言ってほしかった。

エロでは悪堕ちシステムが上手くいっていますが、ストーリーでは立ち絵が変わる程度であまり効果を発揮していません。
このゲームはずっと帝国キャラの話ばかりで、国盗りに力を入れていないので女神たちはキャラ薄め。カオスルートでは調教した女神が敵に寝返りますし。

それでも女神の中から選ぶならやっぱり《マリス》ですかね。ロリ的な意味で。
シーン6「炎の走狗」、シーン7「快楽に燃ゆ」辺りが好み(下半身的な意味で)。私は可愛くてエロエロなのが好きです。







『VenusBlood』はゲーム性が高いシリーズです。でもエロゲーだからちゃんとエロはほしい。
「触手」「ロリ」「ふたなり」。3つのセールスポイントがあり、抜きゲーとして見ても高レベルなので遊べる「だけ」のゲームじゃないのが強みです。

よく「初心者お断りシリーズ」と言われています。
「『VBE』はゲーム苦手でエロ目的だけで買っても大丈夫」、だと証明してみました。
エロ目的ならば初心者お断りではないです。抜きゲーとしては凌辱がかなりヌルく初心者向けです(※ただし「触手」「ロリ」「ふたなり」)。