萌えゲーの老舗だからこその良バランス。ダークゲー入門にお薦め
見ての通りダークな世界観です。
でもオーガストのゲームなので『鬱4割:萌え6割』くらいの割合
萌えゲーをベースとする最大のメリットは「キャラ立ち」です
どのキャラもしっかりとキャラが立っています。
主人公・ヒロインはもちろん、サブキャラにいたるまでしっかりしていて
安定してシナリオに没頭できます
とにかく丁寧なシナリオ。完成度は高いです
わかりにくいところもなく、思わず突っ込んでしまいそうなところもほとんどない
複線の見せ方の順番も上手いです
5ルート完全オムニバスを1ルートにまとめるという特殊構成
ティアが放置状態でちゃんとシナリオになるのかとかなり不安だったのですが
これをまとめきったのは高く評価したいです
それだけに結構よくある話でもあるのですが
明るい音楽をED以外で一切使わなかったのもいいです
萌えパートだろうが暗い世界観を一切壊すことがないです
音楽に頼りすぎなエロゲーが多い中で、あくまでBGMとしての音楽の使い方をしていますね
駄目な点
上に書いてあるのと矛盾しますが「オーガストの萌えって退屈だよね」(笑)
いや萌えがあってこそダーク路線の「落差」が光るのですが
長々とした萌えパートが面白いのではないので。むしろ退屈なのはいつもと変わりません
必要なものでキャラセンスはあるのですが、どうも萌えれるテキストかと言われると・・・
見た目以上に一般向けの作風なので、多くの人にお薦めできる作品ですね
非処女もいますしキャラも死ぬので、そういうのが耐えれない人は回避推奨
5年に一度級の超名作とかそこまでは期待しないこと