PULLTOP初のFDは本編の完結編としてちゃんと作られていました。でも正直、数あるFDの例にもれず、コスパは悪いと思う。まぁ、FDなので当然ファン向けである為、本編、とりわけ小鳥シナリオが好きだった人以外は回避推奨。
ほたるシナリオ、佳奈子シナリオ、姫城姉妹、風戸姉妹は正直完全にオマケ。
今回は天音シナリオ(ビフォア)も小鳥シナリオ(アフター)の布石のような作りになっている。
天音シナリオは、イスカの持つ、天音や現ソアリング部に対する負い目を明確化し、
折り合いをつけつつ、イスカが野望を持つまでを描く感じで、結構あっさり終わります。
日常が続いて行く感じで。
過去の話は天音、イスカ、達也の出会いに触れた程度しか描かれていなかった。
後はイスカと達也が付き合い始めるわけですが、
これを祝福出来ない人は萌豚用の中身0の萌ゲだけやってれば良いと思う。
小鳥シナリオは正に青春物語完結編。
小鳥の感じている不安は、大学卒業間近で「ああ、俺これからどうすんだろう」とか、
「この仕事やりたかったんだっけ」と悩んだ覚えのある人は共感できるはず。
そんな小鳥の不安をきくイスカのシーンは天音シナリオをやった後だとまた一味違います。
良い所をもっていくのは、やはり碧。あの退学届がまさかここで回収されるとは。
小鳥の「……やっぱり王子様だ」って呟きにも同意せざるを得ない。
イスカの野望、ソアリング部の未来を賭けた引退フライトのプログラム変更。
空は高くなったのではなく広がったんだと気付く小鳥。
碧の大空の告白に次ぐ、2人の将来の約束とその証。
もうホント、最高でした。
そして、きたる別れの日。非常にあっさりと別れていく仲間たち。
天音先輩とか、卒業フライトの後、登場もしないし。
帰り道、小鳥と碧は2人が出会った丘に立ち寄り未来を想う。
素晴らしかった。
正直意味不明な文章を書いてる自覚はあるんですが、
そういう風になってしなうくらい興奮したと解釈していただければ。
とはいえ、やはりFDなので当然ファン向け。
本編、とりわけ小鳥シナリオが好きだった人以外は回避推奨といった感じでしょうか。