結論から言えば、概ね満足でした。ただ少し空回りしてる様にも感じた部分もありました。映像演出については更に進化している様な?
この点数は「ザ・デイアフター」のみの評価です。
『再誕』編は、FD的な捉え方なら悪くないのかも?個人的には結構笑わせていただきました。
ただ、キャラクターの掛け合いで言葉少なに得心を得ていくような展開は、内輪ノリの様な雰囲気で
正直ちょっと付いていけなかったかな。
マブラヴシリーズのストーリーは登場人物の人物像の解釈は、最終的にユーザー側に委ねているような
スタンスに感じていました。それが個人的にマブラヴの不文律の様に思っていたので、『再誕』編での
キャラクター性のアピールの仕方は少し押し付けがましい印象でした。
オルタありきのFDと私が感じたのはその辺りが原因なのかもしれません。
『ザ・デイアフター』編は、物語の持つテーマの方向性が朧げに見えてきたように思います。
episode:01の時に感じていた構築された世界の大きさと複雑さについては、かなりの取捨選択をして
整理をした様な印象。episode:02で更に世界に多くの事情が追加されることになるので、少しダイエット
させたのかなぁと。私個人的にはepisode:00からの硬派な側面が削られてしまった感じで少し残念。
例えば、移民に関わるエピソードやデモ等々。この辺は架空のフランス軍のセリフが赤味がかって
いたりとか、准将のフランス側への吐露から察すると、色々配慮があったのかなぁと妄想してみたり。
その代わりに追加された事情からの主人公への負荷のかかり方がオルタっぽくなってきたなぁと。
逼迫した世界で求められるモノとしては行く先は近いのかもしれないですが、デイアフターはその辺り
遠回りしながら歩いて行くのかなとは思っていたのですけども。それが00~01で硬派に感じた所以
なのかもしれませんね。そうでなくったからと言って良くなくなったってわけではありません!
ただ、追加された中二成分は嫌いではないのですが、ちょっと面食らった感じです(笑)
02でオルタを髣髴とされる要素がたくさん増えました。これは賛否両論あるとは思いますが、
03以降でどういった展開を見せるのか、その辺りを期待して続編を待ってみるつもりです。
まりもちゃんの立ち居地が変わったことで、主人公の視点を通じてユーザーが見る世界の景色も
かなり限定されてきた様にも感じました。00>01の流れでかなりの大風呂敷を広げたなぁと感じて
いましたが、02では世界の広さの描写から世界の深さへの描写にシフトしてきた様に思います。
その辺は上官のバトンをまりもちゃんから駒木大尉に遷す事で上手く誘導されちゃったなぁと。
プレイングマニュアルの駒木大尉の紹介文に書かれていることを頭に入れておくと更に上手く
誘導されちゃうかもしれません。
殿下が冥夜だったことは予想通りでしたが、まさかここまでストーリーに絡んでくるとは思わな
かったので、プレイ中は少し違和感を感じていた視点を絞られている感覚も、プレイ終盤頃では
分かりやすくなったという意味で肯定的に受け止めることができました。
私自身が01の時から「ザ・デイアフター」に何よりも期待しているのは「仲間の絆」の物語として
熱い物語になって欲しいということなのですが、それについては予想以上の出来で大満足です!
というか、そこだけで100点つけてもいいよー!ってくらいに(笑)
ただ、今回雫についてのエピソードがありましたが、エレンの過去はまだ少し触れただけですし
柚華は思わせぶりな伏線が出てきたばかりと、この時点でチームの結束力がこうも高い描写は
逆に違和感があるのも否定できません。そう思わせることが仕込みであって欲しいなぁなんて(笑)
個人的には駒木大尉との上下関係もデレないまま信頼関係を高めて欲しいなぁと。マブラヴシリーズは
出来た上司ばかりなので、部下として持ち上げてあげたい上司とかいて欲しいのですよ。
そんなわけで駒木大尉の今後にも期待してみたり。
それと、オルタで少し足りないと感じていた冥夜との共闘も形は違えども何年か越しにそれが
叶えられた様でこれもすごく嬉しい要素でした。殿下周辺のお話はあまりに情報が少ない上に
伏線がこれ見よがしに張られているので、否応なしに期待はしてしまうのですヨ。
登場人物それぞれにはまだ隠されたエピソードがある様なので、その辺りも今後が楽しみです。
1つ懸念されるのは、オルタ要素を取り込みすぎて、それに頼ったシナリオになってしまわないか
ということ。まぁ懸念で済んでしまえば嬉しいのですけども。そして、それを期待してもいます!
クロニクルズのメインコンテンツ的な「ザ・デイアフター」は未だ未完なのですが、今後の展開が
気になるわけでして、そういう意味では私自身の評価は高いのだと思います。次回作のリリースが
いつになるのか、今から楽しみにしています。
できればあんまり間隔が大きくならないことを願っております。
前作の評価が98点でしたが今回94点としたのは、少しばかりエピローグの中二展開に不安が
過ぎったから(笑)
それでもウォードッグメンバーのヒロインズが可愛いので次回作も買っちゃうと思います!
以下、雑記~ネタバレ全開です!
オルタの時にすごい好きだった沙霧大尉らしき人が登場していましたが、今後物語にどういう
絡み方をしてくるのか少し気になったり。
明治時代中期の狭義の意味での国粋主義を信望している様なキャラでしたが、02で明かされた
斯衛軍による日本政府はもっと広義での国粋主義の様な感じだったので、その辺りに何か齟齬が
あったのではと妄想。フランス軍に所属するまでの経緯が今後明かされると思うので少し楽しみ。
最後に登場した斯衛軍監さんは青い軍服ってことはやっぱりオルタの青いロボットの人なのか?!
ていうか、黒い制服の彼は、やっぱりあの彼だよね・・?!
つーかエピローグは中二すぎだろー!!!・・・まぁ別にいいのですが。
大上中尉は登場シーンでこそポカーンとしてしまいましたが、結構好きなキャラになってました!
このまま登場シーンが無くなるのは残念なので元気に復帰して欲しいなぁと。
ちなみに「終わりなき夏、永遠なる音律」は未プレイだったりします。積んではいますが(笑)
主人公の隠された過去について、02で少し明かされましたが、まだ完全ではないようです。
ぶっちゃけ私が妄想してたものは「野火」系のエグいお話かと思っていたのですが、そこまで
辛辣なお話ではなさそうで安心したと言うか、少しガッカリしたというか(えっ?!
まぁ記憶がぶっ飛ぶ程の体験した風な演出なので実は・・・なんてことがあるかもしれませんが・・・。
それと!どうでもいいことだけど、パッケ絵って18禁想定した絵なんじゃないのかなぁ?って。
あ~早く次作出ないかなぁ。
と言うことで、駄文にお付き合いいただきありがとうございした!