祖師に会うてはおしっこ漏らし、仏に会うてはゲロを吐く。煌く大馬鹿ご一行のとある冒険
シナリオ: ドタバタ冒険活劇として大いに楽しめる。物語の真相部分も興味深い雰囲気作り。ただしこの作風に馴染めない場合は、まるで奇妙な異世界で宗教勧誘を受けたかのような気分になるだろう
キャラクター: 少々臭ってきそうなほどにお下品ではあるが、個性的且つ飾り気の無い生きたキャラクター達が魅力的。愚直に真っ直ぐ進む主人公と彼を支える仲間達の姿が好ましい
CG: コミカルな表情と強調された身体つきが特徴的。塗りはダンジョンものにしてはポップだが見栄えが悪いわけではなくコメディタッチな物語に合っている
エロ: 女性主導が多いがその逆も意外にある。3Pも。どのシーンも熱が詰まっている
システム: コンフィグは弱い。それ以外は一般的なビジュアルノベル
ライアーソフトの希&こめタッグに期待したものはそのまま全部出てきた。大変面白かった。
ゲームブックやTRPGを背景とした作風。システムはビジュアルノベルのためそれらに馴染みのない自分でも問題無く楽しめたが、ネタ的には知識があった方がより良いのではないかと思う。魔的詩人とか。
ダンジョンものなのに世界が狭い(ネタバレ回避的表現)ことに違和感を覚えた。お前もか! 的な。また、ダンジョンボスはボスらしくないし、バトルは頻繁にあるもののそこに重きを置いたストーリーではない。これらの「ダンジョンRPGっぽくない」点が少し物足りなさや小ぢんまりした印象を与える。
全体的に「好きなモン作れて嬉しいな楽しいなイヤッホウ」みたいな雰囲気がある。声優さんのボイスもやたら楽しそうというかノリノリというか。(という演技であるならそれはそれで)
配慮しなきゃ! そうしなきゃ! あれはNGだろうからこうな! みたいなのが伝わってくる昨今のおりこうさんなエロゲに飽き飽きしている人におすすめ。楽しかったよ。