ものべののロリは疾走する。右手は追いつけない。
(長文感想は個人ブログにて)
『ものべの -happy end-』はどこからどう見てもロリコンのための正しいエロゲであり、個人的には本来全力で回避するジャンルなのだが、無印版が雑誌の懸賞で当たるという縁あって、半ば異世界に飛び込む覚悟でプレイしてみた次第。
結果、今年1,2を争うくらいに楽しめた。
FDと本編をくっつけたようなリファイン版ということもあり、まずボリュームが半端無い。
シナリオ量:5.2M程
曲数:62曲程
ボーカル曲数:9曲
プレイ時間:70時間程
CG数:344枚程(内HCG164枚)
シーン数:全77場面
と公式で公開されている情報からもわかる通り、気が狂ったかのような量である。
しかも大半が幼女。半端無い。
無印版は意外にストーリーや雰囲気が良かったとはいえ、どこまでいってもロリだった。
本作も、夏葉ルートはやはりどこまでいってもロリであり、ありすルートなどは唯一幼女でなかったヒロインのありすが幼女化する始末。
しかし、すみルートはついにロリを突き抜けた。
えみ、つみといった幼女の参戦はありながらも、すみルートは伝奇ものとしての面白さが第一に来ている。
これは完全に予想外で、そして期待以上。聖母のような妖怪幼女と可愛い娘と共に歩む旅路、そしてカッコイイ大人の男の物語。微笑ましく、優しく、時に熱く、切なく。
このルートの飛車角のおかげで作品全体に深みが出たと思う。
すみルートがあるから神ゲー。
しかしながら、Hシーンはなんというか、「すげぇ」の一言に尽きる。
透ボンの真面目に全力で変態行為に及ぶ様は圧巻。
さらに! スーパーハイテンションなテキストの!!! この疾走感!!!
ロリに目覚めるどころではなかった。面白すぎた。
そんな煮え切らぬわが身にとって、さりげなくおねーさん分も含まれている点が嬉しかった。
演出面も豪華で、リップシンクなどはスタッフ無理すんなと言いたくなる出来。
なお、イベントCGを回転・ズームする珍しい手法はもっと多用しても良いと思う。斜め構図一辺倒になりがちな最近のエロゲの一つの道かもしれない。
あ、ボクどっちかというと幼い女の子の方が好きです
という境地には残念ながら至れなかったが、しかし満足度はかなりもの。ボリューム満点で、話もエロも面白く、激しくいやらしく、プレイ後に余韻の残る、実によいエロゲであった。
Loseというブランドの今後が楽しみである。