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sourouboyさんの催眠演舞の長文感想

ユーザー
sourouboy
ゲーム
催眠演舞
ブランド
スタッフィング
得点
60
参照数
2727

一言コメント

ちょっとこれ 純愛ゲーじゃない

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

確かにCGも素晴らしいし、催眠に対する説得力もありご都合主義な催眠物とは違うだろう。
だがなぜ、「催眠を使わずに初エッチ」という萎える展開を採用してしまったのか。

前作の主人公は女性にモテるタイプでなく、ヒロイン達からことごとく恋愛対象から外される。
そこで催眠を駆使して落としていく展開であり、欲望に流されずに慎重に攻める緊張感があった。
「誘惑に負けてヒロインに挿入してしまいゲームオーバー」は誰でも通った道だろう。

今回の主人公はイケメンであるため、「催眠いらないんじゃないの」というぐらいヒロインたち
から好意を持たれている。それでも、最初は服を脱がせるドキドキ感などがあり、催眠物としての
評価はむしろ高いだろう。

だが、イケメンであるためか、初エッチが普通の恋愛である。
例をあげよう。某赤い髪のヒロインは、「告白する⇒両思いになる⇒ホテルでラブラブHする」という
催眠好きには到底信じられない展開が繰り広げられる。
自分は「え、まじかよ」と一瞬素に戻ってしまった。

催眠演舞をプレイするユーザー達は、どちらかと言えばライト陵辱層ではないのか。
イケメン主人公が女性にモテる純愛路線を望んでいるのだろうか。

本作の一番の問題点は「催眠を使う緊張感が前作よりも下がった」点にある。
恋人に催眠をかけるのと、ただの友達ぐらいしか思われてない相手に催眠をかけるとでは
後者のほうが断然ドキドキするだろう。

普通のエロげーとしては文句の無いできなだけに残念でならない。
次回作が出るなら、「イケメン主人公」だけは採用しないで頂きたい。