全体的に丁寧に作ってあるし、エロは安心の充実で個人的には満足。
ゲームの内容は受け身で保身的＋優柔不断な主人公が、お嫁さん候補の中から1人選ぶというモテモテハーレムな内容。
このメーカーは腰抜け主人公に対してヒロインがガンガン攻めていく、それが売りなのは分かるんだけど
共通ルートから各ヒロインの個別ルート中盤まで、ヒロインの好意を受け流し、決断を迫られても受け流し、尻を叩かれても受け流すという
ウジウジした展開を必要以上にやり続けるからダレて仕方なかった。
本の設定をうまく使えばこれほどウジウジした展開にならなかっただろうに･･･
でも、後半はきちんと「やる時はやるぞ！」と男気を見せるので、最後はスッキリ終われます。
以下は各ルートの軽い感想。
リーゼ
内容的には王道な展開なのに、リーゼのキャラが中途半端だったなと。
メインヒロインなのに目立たないというか、これといって印象が残ってないんですよね。
とはいえ、リーゼ奪還から終わりまでの流れは綺麗だったし、安心して読めたシナリオではありました。
お姫様（お嬢様）で金髪ツインテは大好物なはずなのに、リーゼに萌えなかったのは、お嬢様キャラとしての成分が足らなかったからに違いない。
郁乃
喧嘩～仲直りまでの主人公が不快度MAX、しかし周り（特にかなた）がプレイヤーの気持ちを代弁するかのごとく喝を入れるので
てっきりデート中に主人公が男を見せて郁乃を掻っ攫うのかと思いきや、内容だけ見ると意地を張ったばかりに郁乃とエーミールがくっ付いて、主人公が痛い目を見る展開。
郁乃の一途な想いとエーミールが紳士で助かった。
う～ん。これぞまさにエロゲ！！（良い意味で）
かなたルート
男の娘（かなた）ルートが一番気合が入ってたってどういうことなの。
このルートの主人公は自分からグイグイ引っ張っていくので、読んでて気持ちよかった。
かなたって全体的にカッコイイんですよね。郁乃ルートで主人公に喝を入れる姿なんて「やだ･･･かっこいい･･･」
だから最後までかなたが引っ張っていく展開だと思っていたので、このルートの主人公は嬉しい誤算でした。
てっきり最後に本の力を使って、男の娘から女の子になるのかと思ってたけど、まさか男の娘のまま妊娠するとは･･･ｗ
メーカーの男の娘に対する熱い想いが伝わったよ。うん。
･･･力の入れ所が違うんだけどね･･･
シナリオは一番面白かったので男の娘が苦手でもやって損はないかと。
四織ルート
血の繋がりに重点を置いて重くなったり、報われない系の終わり方が無かったのはある意味評価できる。
しかしギャクで終わるなら、最初からギャクで突っ走れと！中途半端に盛り込まれたシリアス展開はいらなかったですね。
神前ルート
嫉妬スキーな私としては、付き合ってから他のヒロインに嫉妬しまくる先輩は最高すぎた。
私自身がハッピーエンド好きなので、先輩が消滅して主人公が思い出と共に1人で生きていく、そんな暗い終わり方よりは良かったかな。
結果としてそれまでの展開がすべて無かった事になる、いわゆるご都合主義な終わり方なので、それが嫌いな人には最悪な終わり方でしょうけど･･･ｗ
でも、最後は転生なのか人間として生まれ変わったのか、そもそもどうやって消滅したあと復活したのか。
そこら辺の説明がぐらいはして欲しかった。
ハーレムルート
本当にオマケ。ご褒美みたいなものだから仕方ないね。
エロシーン
安心のクォリティ。
エロシーンでヒロインがガンガン攻めてくる、初夜なのに感じて乱れまくる、淫語連発しまくり。
初夜が怖いなんて言ってたリーゼや、奥手の郁乃がまさかこんなに乱れるなんて･･･
だがそれがいい。
エロシーンがオマケ程度の純愛ゲーは他に腐るほどあるので、実用性重視な純愛ゲーは貴重です。
ここだけはブレずに突き進んで欲しい！
コキ系が多いのはライターの趣味なのかな？コキ系を多くするなら、下着コキ入れるなり工夫が欲しかった。
あとね、妊娠Hがかなたしかないってどういうことなの！！！
トータルで見ても十分遊べる内容だと思います。郁乃やかなた好きなら更においしい。
ただ、共通ルートで熱い女のバトルを匂わせているのに、個別に入った途端に女の戦いさよなライオンなので、それを期待してた人は「･･･」って感じでしょうか。