女装主人公モノの先駆け。今やると凝った仕掛けや大きなどんでん返しもないが、それゆえに息抜きには丁度いいかも
個人的な√別評価は貴子≧紫苑>まりあ>>由佳里≧奏といったところ。ただ良くも悪くも、毒にも薬にもならないシナリオ故にヒロインに対するお気に入り度がシナリオの満足度に直結する作品のように感じる。
これがいいのか悪いの判断は人それぞれだが、キャラデザ、共通√で気に入ったヒロインの√が悲惨だとユーザーの作品に対する落胆も大きくなるので、極端なシナリオ重視ゲーじゃない本作などでは悪くはないのかなと思う。
先にも書いたとおり毒にも薬にもならないシナリオ故、世界観に没入できないユーザーにはテンポが悪い・だらだら長いといった評価につながり、ギブアップする人も一定数いるのではと思う(私もクリアまでに2年くらいかかりました)。特に一子の存在はいいとしても無駄なオカルト要素が多さ、先生の過去話とか先生とのHシーンとかいるのかなと感じた。
シナリオに対してはやや辛口になってしまったが、キャラクターは今やっても十分可愛い。特に個人的には年長組の3人は非常に萌えさせてもらった。脇役の圭と美智子もいい味を出してる。攻略できないのは残念だが、彼女らは二人で完成してるし、しょうがない。さらに主人公も大半のヒロインより可愛くかつ、他のゲームの多くの主人公よりカッコよく好感が持てる。瑞穂はじめ、恋楯の修史、るい智の智なんかを見ていると、こういった主人公像はエロゲー主人公のある種の完成形なんじゃないかなと思わなくもない。