どっかで味わったような読後感だなと思ったら、新海誠の秒速を見たあとの気分が思い当たった
自分は秒速は好きでも嫌いでもなく、視聴後に鬱だとか思うこともなく、ただ「なんだかなぁ」と思った人間なんですが、本作でもそんな感じの感想しか出てきませんでした。
あとは読後感には直接関係ないんだけど、このブランドの作品は『300年ぶりの地球に、泣け』が気に入って、それ以前の作品をちょこちょこプレイしているんだけど、どうにも登場人物に感情移入できない。
登場人物はもちろん、ここまでくるとライターとも基盤とするイデオロギーが違いすぎるんだと思う。他の作品の感想でも書いたけど、このブランドの登場人物は、なんというか、勉強はもちろん運動も大したことなく、見た目だけはそこそこ上等という以外になんのとりえもないくせに、いきがって、どっかできいたようなシニカルぶった薄っぺらい文言を声高に叫んでいた落ちこぼれ同級生たちを見ている気分になる。
初めのうちは、狙ってそういう人物を書いてるのかと思ってたけど、ここまでくるとこのライターはこういった人物しか描けないだけで、たぶんそれはこのライターもそういうイデオロギーを基盤とした人物だからなのかもなと思い至った。
だからきっと、そういった文化基盤の人間が一時期こぞって読んでいたケータイ小説なんかの読者やもともとの意味での中二病的な人なんかには、感情移入できるのではなかろうかと思う。
あと、このブランドの作品の舞台はいつも北海道、札幌なんだけど、スタッフは絶対道産子じゃない。方言も地名のアクセントがめちゃくちゃすぎる。