サクヤが可愛すぎてしんどい
平和な街に突如起こった惨劇を止めるため時間のループを繰り返すというストーリーですが、各章で散りばめていた伏線を最後のルートで回収していくという流れがお見事でした。
最後のルートに行くまでにある程度犯人は絞り込めてしまいますが、どういう手段でこうなったのかというのは読み切れなかったです。
そして4章以降から最終ルートまでは任意で攻略順を変えられますが、攻略順を入れ替えた場合にちょっとした差分が用意されてたりと細やかな配慮がされているなぁという印象があります。
何よりサクヤ可愛い。
気になる点があるとすれば本編ではバッドエンド？扱いになってしまうヒロインと結ばれる選択肢を選んだ場合以外ではHシーンが存在しない点。
Hシーンはアフターで！という割り切りは嫌いじゃないですが、12シーンのうちの4つしか本編では存在しないというのはさすがに…。
クリア後に差分が出る可能性が思い浮かんで色々と攻略順を入れ替えて検証してしまいました。
そのお陰で攻略順によってちょっとした差分があるのに気づいたんですけどね。
ループ物としてストーリーはよく練られていますし、最初のループに入るまでがちょっと冗長に感じてしまう部分もありますが、最後に驚く展開も色々と用意されていましたし楽しめる作品だと思います。
ちょくちょくセールの対象になる作品でもありますし、フルプライスで購入したとしても後悔しないですよ。
以下サクヤの可愛さについてネタバレ全開で書いておきますのでご注意を。
最初のループから明確な敵が存在することを認識するまで、そして登場人物全員に対して犯人の可能性を探るためにループを繰り返す間主人公と過ごした304日×ループ回数のことを思うとこのゲームのメインヒロインはサクヤだったと断言せざるを得ません。
サクヤの告白が終わった後にキスをしないという選択肢は自分には見えませんでした。
シュウという人間が先生でも先輩でも、どれだけ自分の目的とっての障害になったとしても一人の人間として愛している彼女の気持ちを受け入れない選択肢が存在していることがこのゲームの評価を100点にしなかった理由です。
正直ここまでの気持ちを一人のヒロインに抱かせるストーリーになったのだとしたら、その思いは成就させてあげて欲しいです。
ユネルートはどこか適当なルートの差分で仕込んでおけばよかったんじゃないですかね…。さすがにダメですね。
後でもう一度やりたくなって全編読み返すことがあったとしてもサクヤ以外のヒロインと恋人になるルートは読み返さないかなぁ…と思うほどにこのゲームにおいてサクヤというヒロインは自分の中でオンリーワンでした。