いちゃラブ感は◎だっただけに、SF設定のせいで2つ、素直にいちゃラブを楽しむのを阻害する理由が出来てしまった
まず、褒めたいポイント。
主人公がちゃんと成長していることが実感出来る。
最初は女子相手だとコミュ障全開だったのが、ヒロインとの付き合いを通じて、
少しずつ会話が出来るように、その次は機微を汲み取れるように……と言う風にとんとん拍子で常人になっていくので見てて時間の流れに伴う成長をちゃんと感じられる。
次に、ヒロインも段々主人公に惚れてくれる。まあ最初からかなり好感度高めではあるんだけど、
女性と付き合うためのトレーニングと称したイチャコラ系行為を主人公とやっていくうちにもっと親密な雰囲気になって、
ある出来事をきっかけに完全に惚れてくれます。その後の砂糖ッぷりはお腹いっぱい、ごちそうさまというレベル。かなりキス好きなのも個人的にはポイントが高い。
エロシーンもなかなか良かった。
回想枠は19(全てメインヒロイン)で、分劃はなし。全部のエロシーンで前戯→本番の流れあり。
アナルは1枠。時々別体位で本番の2連戦もあり。
1周目:11枠(○周目というのは後述)
2周目:8枠
前戯は
愛撫、フェラ、クンニ、69、パイズリ、クリームでトッピングした乳吸い、
足コキ、オナホコキ、キス手コキ、サイリウム責め、マイク責め、おしっこ視姦など。
で、欠点というか、不満。
その大部分がこのメインヒロインが未来からやってきた恋愛指導員で、
しかし恋愛指導員は指導対象に恋することが禁じられているなどという無駄設定から生じています。
簡単にゲーム内のヒロインの行動を示すと
主人公と結ばれる
↓
恋愛禁止されてるので規則違反で上司から未来に連れ戻される
主人公は嘆き悲しむが、去り際に上司にMIBばりの記憶忘却装置を使われてヒロインのことを忘れる
↓
今度は未来に連れ戻されないように対策を立てて
別の時間軸の主人公ともう一度出会い、結ばれる
(並行世界なのか、もとの世界を上書きした世界なのかは判然としない)
↓
上司が連れ戻しに来るも、対策が功を奏して逃げ切りに成功しハッピーエンド
最初にヒロインと結ばれた世界を一周目、出会い直した世界を二周目と呼称します。
これ、一周目の主人公ってヒロインに捨てられてますよね。それが一番納得いかなかった。
普通こういうループ設定を出してくるときは主人公がループする側だから気にならない(ぶっちゃけ心情的に容易に切り捨てられる)けど、
今回はヒロインが能動的に(←これ重要な)ループしちゃうから、ループ前の世界を捨てちゃってる感がモロに出てくるって言うのがね。嫌でした。
一周目にヒロインから引き離されて泣き叫んだ主人公の涙はもう、どこにも残ってないわけですよね。無情。
一周目の主人公がヒロインを楽しませるために必死に徹夜で考えて、結局台無しになったイブにページェントに行こうっていう計画が二周目に達成されてるのを見ると、一周目の主人公がかわいそうになってくるんですよ。自分に寝取られてるって言うかね。
もう一つの不満は、単純に二周目の中盤くらいまでが一周目の焼き直しで、見ててgdる部分が多いこと。
主人公がループしてるわけじゃないんで、成長の仕方とか一緒なんですよね全く。
エロシーンは全部新規なのでその部分においては退屈は全くしないんだけど、同じように仲良くなる過程を見せる必要は全くなかった。
それなら僕はこういう無駄なSF設定を全て取っ払って、全部のシーン枠を一周に使ってもらいたかったなあ……
もっと深いイチャイチャだって書けただろうしさ。
てな感じで、大いにニヤニヤは出来たんだけど、設定が邪魔をして楽しみきれないって作品でした。