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shiratoriさんの搾精病棟 ~性格最悪のナースしかいない病院で射精管理生活~の長文感想

ユーザー
shiratori
ゲーム
搾精病棟 ~性格最悪のナースしかいない病院で射精管理生活~
ブランド
だーくワン!
得点
72
参照数
4282

一言コメント

ナース達の罵倒ボイスに胸がぞくぞく、ぞわぞわ、むずむず、もぞもぞ、ばくばく、ちりちり、もやもや、ぷるぷるダー!!! そんな“す・て・き・な”作品。(追記:2021/5/1-3,6-10,20、2022/1/3)

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

履歴
(2021年)
 4/30:初稿(「はじめに」、「本作の評価」:タチバナ編完了時点、「おわりに」)
 5/01:全体的にチマチマと細かく修正
    「本作の評価」に原作の再販についてのコメントを追記
 5/02:「備忘録」を追記
 5/03:追記・修正(「本作の評価」:クロカワ編完了時点、「備忘録」)
 5/06:追記・修正(「本作の評価」:ヤマグチ編完了時点、「備忘録」)
 5/07:追記・修正(「本作の評価」:ヒラマツ編完了時点、「備忘録」、「おわりに」)
 5/08:「不具合」を追記
 5/09:「アンケート調査」を追記
 5/10:「不具合」に追記。その他、全体的にチマチマと細かく修正
 5/20:部分的にチマチマと細かく修正
(2022年)
 1/03:「第二弾についての発売前コメント」を「おわりに」の後に追記

○はじめに
 最初に、本作購入の動機を述べます。いつもどおり、今月は何かプレイしたいエロゲーがあるかなって、本サイトの「発売予定表」を見ていたら、『搾精病棟 ~性格最悪のナースしかいない病院で射精管理生活~』というタイトルが目に留まりました。

 病院で搾精っていうと、よくあるエロ漫画やエロ動画だと、“きれい”または“かわいい”ナースが、なぜか患者(主人公)に夢のようなご奉仕をしてくれるという、主人公の入院天国セックスライフが描かれる場合が多いのかなって思います。しかし、本作は違います。“性格最悪”ナースなのです。「あれれっ!?」って思いますよね、普通。

 そう思ってからは早かったですね。早速、本作の公式Webページをチェック。なになに、「3時間おきに射精しないと金玉に激痛が走る謎の奇病を持った主人公が、両手を骨折。オナニー不可で、入院先の看護師さん達による射精補助(搾精行為)という天にも昇る夢見心地展開が一転、性格最悪ナース達による虐待搾精の日々が~!?」っていう目が点になるドン引きトンでも設定が現出。試しにヒロイン四人の「罵倒ボイス集」を聴いてみると、途端に胸が“ぞくぞく”、“ぞわぞわ”、“むずむず”、“もぞもぞ”、“ばくばく”、“ちりちり”、“もやもや”、“ぷるぷる”してしまいました。因みに、私はエロゲー神に誓ってマゾではありません(笑)。

 更に検索して調べてみると、原作は同人サークル「搾精研究所」による成人向けCG集で、「徐々に闇深きナース達の複雑な人間模様と、病院に渦巻く陰謀をめぐる熱い(ヤバい)サスペンスドラマが展開」って、ストーリーもちゃんとしているらしいシュールでブラックな内容であることが判明。本作の体験版は提供されていないので、ダメ押しで、ヒロインの一人“タチバナ”登場部分のCG集を見て本当に「ヤバすぎる!?」と判断、即行でダウンロード版を予約してしまいました(笑)。

 それにしても、ファイル容量が872.94MBって昨今のADVにしては、ちっさ!? 私の経験上、プロ作品でファイル容量が少ない場合は、場末的終末観漂う陰鬱さ、暗さ、淫靡さ、安っぽさの雰囲気を併せ持ったデカダンスな世界を描くカルト的な良作が多い(無根拠テキトー私見①)と思っているのですが、果たして、吉と出るか凶と出るか、ルーレットは回った。


○本作の評価
 現時点(4/30 07:05)ではまだまだ序盤をプレイ中のため、私にとっては本作の構成がどうなっているのかは神のみぞ知る状態ですが、原作同様にヒロイン(性格最悪)のツンヤンナース四人を一週間ごとに取っ替え引っ替えしながら進行していくと仮定し、一通りプレイし終えた最初のタチバナ編から記述していきます。
(ゲームの構成が想定と違っていた場合は適宜修正 ⇒ 5/7:想定どおりを確認)

 なお、各ナースの原作での登場回は次のとおりです。
  ・タチバナ(原作1章で登場)
  ・クロカワ(原作2章で登場)
  ・ヤマグチ(原作3章で登場)
  ・ヒラマツ(原作5章で登場)

 おやっ、原作4章で登場のモチヅキが端折られてますね。理由は恐らくですが、モチヅキは性格最悪じゃなくて、パーソナリティ障害の超変態ナースなので、性格最悪コンセプトに合わなかったからだと思われます。もし続編が制作される場合は、三大お局の一人ヌマジリ編で一緒に登場するのかもしれません。

 ここでは、本作の各ナース登場ごとの感想を以下に記していこうと思うのですが、そもそも原作の内容や各キャラクターなどの詳細は、『ニコニコ大百科』や『アニヲタWiki(仮)』に詳しく解説されておりますので、そちらを見ればよい話でしかなく、それらと同様な感想を今更ここで書いても無意味だと考えます。

 また、原作のCG集は、一つの章で一枚絵を250枚前後(最終章だけ前編後編を合わせて870枚強)ほど使っています。そのため、純粋な絵の枚数ではアドベンチャーゲーム仕様では勝負にもならず、その結果、ゲームでは原作と違って文章の内容に絵の内容がリアルタイムに追随できない可能性が高そうです。このハンデを"同人"ではない"プロ"が制作する“CG(立ち絵を含む。原作は「画力FランCG集」と揶揄<笑>)”や“シナリオ”、更に原作CG集にはない“ボイス”や“サウンド(音楽や効果音)”での付加価値によって、どれだけリカバリー(+αや相違点での向上があれば尚可)できているのかどうかが、本作における評価ポイントとなるでしょうね。もっとも、原作は漫画的な効果線、効果音、漫符で“ボイス”や“サウンド”の部分を補っているので、そういった相違も考慮した上で感想を書きたいと思います。

 ところで、原作は2019年11月に髪型を描くのに使用していた3DCGツールの規約違反(成人向け商用利用禁止)で販売停止中でしたが、髪型修正で最近再販されました。ただ、新旧を比較すると、髪型は線が減少した上に形も違い、髪の形の変更で漫符の修正とかもあったりで、ちょっと違和感があります。また、髪だけでなく乳首や乳輪、耳といったパーツにも使用していたらしく、それらも変更。特に乳首や乳輪は大きくなって、一番問題なのが色合いが鮮やかなピンク色に変更、絵の色合いとの調和が取れていません。顔汗が無くなっている部分もあったりします。ぱっと見、明らかに改悪ですよね。まあ、出来ればオリジナルを見た方が良いです。

 さて、ゲームを始める前に、ここ数日、原作の該当する章を何回も見て(&読んで)、頭に叩き込みました。ただし私の場合、少しずつ本作に浸りながら舐めるように味わっていきたいと思っているため、たとえゲームが短かかったとしても、一気に完了は無理、勿体ない!

 それでは、本作が原作にどれほど迫れたのか、はたまた凌駕できたのかを、上記の視点に基づき評価し、検証した結果をこれから記していきたいと思います。

(注)(4/30現在、まだタチバナ編しかプレイしていないため、以下、他のキャラをプレイし終える都度、再検証し適宜加筆修正予定⇒5/7完了)

<CG(立ち絵を含む)>の評価
 「二人の原画家(日陰影次+神剣桜花)の手で新たに再現される"搾精病棟"の世界をぜひ、お楽しみください」って公式Webサイトには書いてあったのですが、誰がどのキャラクターをご担当されたのでしょうか? 私は本作の原画家とその絵に関する知見などまるでなかったのですが、目の描写に注目して両者の過去作と比較してみたところ、タチバナとクロカワが日陰影次氏で、ヤマグチとヒラマツが神剣桜花氏ということになるのでしょうか(正直自信なし)?
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◆キャラクター
 各キャラに関しては、公式の公開画像に対する私のぱっと見の初見での原作キャラ絵との比較では、次のとおりです。

タチバナとクロカワ
 原作が醸し出す陰鬱で退廃的な特徴を踏まえた上で、“嫌悪”や“陰湿”がより強調され、よりシャープな見た目に。原作を踏襲した上で、より悪辣で怖そうな雰囲気を醸し出している。

ヤマグチとヒラマツ
 原作からガラッと変えて、見た目マイルド方向に。原作が醸し出していた陰鬱で退廃的な雰囲気からは、ちょっと外れたかも。

もう少し具体的に補足説明すると、次のとおりです。

タチバナとクロカワ
 原作は、本作より顔も体形も肉付きがもうちょっと良くて、顔の見た目も含めて微妙にぽっちゃり感があるので、本来は“嫌悪感”や“陰湿さ”が丸出しな筈なのに、なぜか雰囲気的には柔らかいニュアンスが身体全体から醸し出されているように見えてしまうのです。そのため、二人とも精神的には心底腐っているのにも拘らず、微妙な安心感を覚えることになり、それが主人公は悲惨な状況に陥っているのに、思わず場の見た目が“ほんわか”してしまうという、相矛盾する感懐を抱かせる効果をもたらすことに繋がっているのです。

 翻って本作、二人ともよりシャープでスタイル良さげな感じなので、“嫌悪”と“陰湿”の状態がよりダイレクトに、びしばし心に突き刺さってくるように見える気がします。

 どちらが良いかっていうと、私は打たれ弱い方なので、原作キャラの方が雰囲気的には良いかなって感じです。何らかの精神面へのセーフティガードは必要でしょうっていう立場ですかね。原作者も、作風としてそこらへんは暗に意識しているんじゃないのかなって気がします。逆に、原作の雰囲気はちょっと温(ぬる)いって感じている方々にとっては、見た目の“嫌悪感”と“陰湿さ”が、ボッキボキのバッキバキにアップしているゲームキャラの方が、合っているのかもしれません。原作とは違って、ちょっと愛着は持ちづらそうな雰囲気ではあるのですけれど……。

ヤマグチとヒラマツ
 顔については、タチバナとクロカワとは逆に、本作は原作より丸っこくてぽっちゃり感があります。敢えて原作の顔立ちから変えてきていますよね。しかし身体については、タチバナとクロカワと同様で、原作よりシャープでスタイル良さげな感じです。

 そのため、見た目、健康的に見えてしまいます。しかし、原作のナース達って、病院勤めなのに病的なまでの陰鬱と退廃を纏(まと)っている感じなので、この方向性はちょっと違うんじゃないのかなって気がしました。まあ、ゲームでもアニメでも、何故かキャラデザが原作より“かわいく”て“きれい”になってしまうという謎理論がある(無根拠テキトー私見②)と思っているのですが、本作でもそれが踏襲されているってことですかね。

◆塗りと色合い
 原作は、各キャラ絵にしても背景画にしても、"搾精病棟"としての「陰鬱」と「退廃」をこれでもかっていうくらい前面にだす塗りと色合いなのですが、本作では、公開されている絵を見る限りでは、原作よりすっきりした塗りと色合いですよね。

 実際に本作をプレイしてみて、最初のタチバナによる処置時にも思ったのだけれど、絵が明るめだよね、やっぱり。彩度が低くて明度が高めって感じでしょうか。設定上、まだ日中だからっていうのもあるのだろうけれど。

 やっぱり、ムンクの『叫び』のような色使いと絵柄じゃないと、ダメだな! これでは、"搾精病棟"の印象が、原作とは変わってきてしまうのではないかと思ってしまいました。NitroPlusが『沙耶の唄』みたいな感じで制作してくれたら、最高だったのにって思ってしまいました。

 これについては、本作をプレイして理由が分かったのですが、詳細はこの後の「<シナリオ>の評価」で記しますが、原因は病室の設定が原作から変更されたためです。それに伴い、絵が醸し出す雰囲気も一緒に変更されてしまって、病室がすっきり見え過ぎるようになってしまい、ぜんぜん病んでいないように見えるのです。私的には、"搾精病棟"の絵のタッチは、ムンクの『叫び』でなきゃダメですよ、やっぱり。これは大減点ではないでしょうか。
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 さて、上記で示したとおり、二人の原画家によるこのキャラクターデザインの方向性の違い、さらに絵の塗りや色合いの原作との違いが、本作ではどういった効果を生みだしたのかが、とても気になる点ですかね(4/30:全部プレイし終えたら、引き続き考察予定⇒5/7考察完了)。

 まあ、「二人の原画家の手で新たに再現される"搾精病棟"の世界をぜひ、お楽しみ」ってことなのですから、「★新たな★」"搾精病棟"の世界を「★楽しむ★」ってことが、本作でのプレイヤーに課された使命ってことですかネ!

(5/7追記)
 全部プレイし終えて思ったことは、原作と違って四人のキャラ絵から受ける印象に統一感は無くなったけれども、バラエティー豊かな味わいが楽しめることになったって感じでしょうか。各キャラが色とりどりの雰囲気で、文字どおり少しカラフルな色彩になったとも言えますかね。パンツの色も、原作は白一色でしたが、白藤、黒、紫、ボルドーって感じですからね(笑)。ただ個人的には、おどろおどろしい病的な世界をイメージしていたので、本作はちょっと清潔っぽくなってしまい場末の下品さが無くなってしまったのが、残念至極です。


<シナリオ>の評価
 ライターは、須々木鮎尾氏ですね。勿論、名前は今調べて初めて知りましたが、私がプレイして二万字以上を費やして長文感想を書いた『琥珀色のハンター』のライターさんでしたか。因みに、『琥珀色のハンター』の原画は神剣桜花氏でした。しかし、私が興味あるのは出来上がった作品のみで、制作者達は基本的に興味の対象外のため、今までお二方のお名前などまるで存じ上げておりませんでした(たぶん、今後も記憶することはないでしょう)。

 ところで、須々木鮎尾氏って調べてみると、年間10作品前後もシナリオをご担当されているみたいですね。多作家なのでしょうか? まあ、年間10作品前後もエロゲーシナリオを書きまくっているのですから、売れっ子なんでしょうね。

 因みに、私の『琥珀色のハンター』における長文感想でのシナリオ評価は、次のとおりでした。

 ・エロシーンにストーリー上での意味を持たせようと、ライターさんは内容的に努力している。
 ・このライターさん、話の進行が、良く言えば意外性の追求、悪く言えば支離滅裂。読み手を弄んでいるのでしょうか。ほ~ら、私の手の平の上で踊れって。
 ・本当に、このライターさん、違和感なく、テンポ良く、さくさく進行しますね、ストーリーを。なのに、戦闘シーンは、文章が冗長で、テンポ悪なんだよな。本当に不思議。
 ・このライターさん、変化球好きですね。けっこう、個性的ですね。個性で特徴ある文章が書けるのは、良いことですよね、支離滅裂気味だけど(笑)。

 う~ん、自分で言うのも何ですが、褒めているのか貶しているのか、よく分からん評価ですね。本作での導入編~タチバナ編までをプレイした限りでは、原作のストーリーに忠実(ただし、部分的にカットしている箇所あり)ですし、本作はシナリオによる構成と文章がきちんとしていますから、原作より説明が細かいのは良かったです。例えば、次のとおり。

・導入編を用意
 冒頭からいきなり「お姉さん」によるパイズリ、それも甘い囁(ささや)き声での。あれっ、原作にはないいきなり普通の入院天国セックスライフ展開が~ってな感じですが、まあ妄想の類ですけどね。恐らくライターさんの意図は、今後の展開とのギャップの落差を見せたいってことなのでしょうね。これはこれで原作とは違った構成と演出で良いのではないかな。一般的なシナリオって感じがします。

 また、原作にはない両手を骨折するまでのエピソードを追加したのも、良かったです。原作では「階段から転げ落ちて怪我をし救急車で近くの病院に搬送された」との一文で片付けられて、即病室描写に移行していたのだけれど、本作では「アパートの階段で足を滑らせた」と、もう少し具体的なシチュエーションにして、両手骨折に至るまでの経緯を細かく説明していました。

 ただ、その後の病室描写は、原作とはかなり変えており、これが原作の病院に関する雰囲気を、ガラッと変えることになったことの是非は、要検証となるでしょうね。具体的には、病院に搬送された直後の病室(原作は相部屋だけど本作は個室)の描写は、次のとおり。

 ト書き:清潔な空気、真っ白なシーツ。掃除の行き届いた室内に緑あふれる窓の外の景色――。

 どこいったんだよ、陰鬱で退廃的な『搾精病棟』の雰囲気は……。個室になって、なんか、いきなり主人公がグレードアップして上級国民になったかのようではないですか。本作での主人公の住居の描写は、『四畳半襖の下張』かよってみたいな小汚いアパートの一室に一人住まいといった設定みたいですから、とても個室をあてがわれるような身分の主人公とは思えません。そもそも、原作では相部屋なんですから。そこまで、今後の展開とのギャップを見せたかったのかよって感じです。これは、大博打を打ちましたね。

(5/7追記)
 ゲーム最後のクレジットタイトルを見ると、
  シナリオ
   須々木鮎尾(スズキアユオ)
   武藤真晴(ムトウマハル)
となっておりました。公式Webサイトの公開情報も含めて、須々木鮎尾だけしか記載がありませんが、実際は二人で担当していたわけですね。まあ、シナリオの場合、クレジットタイトルを見たら公開情報以外の人が記載されていることはままあることですよね。ゴーストライターかよみたいな感じですが、二人の実際のシナリオへの関わり具合は何とも言えません。しかし、本感想最後の「備忘録」<ヤマグチ編>にも理由を書いたのですが、少なくともヤマグチ編は武藤真晴氏が書いた可能性があります。

 本作の場合は、「搾精研究所」の原作ストーリーが既に存在しており、実際にプレイしてみると、ストーリー自体はほぼ原作に忠実ですから、誰が書いたって、それほど品質上の違いは発生しづらいと思われます。翻訳小説でも、実際には前面に名前がクレジットされている翻訳者以外の人が翻訳しているとか、ざらにありますしね(本を買う方々は、書籍に明記された翻訳者が翻訳していると信じて買うわけですから、どうなのよって思いますけどね。本当にライターの世界は、知名度優先社会ですよね。作曲の世界も似たようなものなんでしたっけ? 世の中、本当にゴーストだらけですよね)。

 エロゲーでも、××さんがシナリオ担当だと思って買ったら、内容が酷く、実は××さんが全部を書いておらず炎上みたいなことが、過去あったなとか思い出してしまいました。


<ボイス>の評価
 本作では、卑語のピー音と伏字が露骨すぎて、本当に鬱陶しいです。ピー音なんて、本当に“ピー”音を奏でていますからね。NEXTON関係の作品は、これが本当に最悪だと私は思っています。さっさと方針転換して欲しいものです。では、各ナースごとに評価したいと思います。

◆タチバナ(嫌悪ナース:原作では“嫌悪感丸出しナース”と呼称)
 タチバナの声優さん、本作の公式Webサイトに掲示されている「罵倒ボイス集」と「SampleVoice」を聴いた時にも思ったのですが、タチバナのキャラによく合っています。その嫌悪な舌打ちを伴った一言に、思わず“ぞくぞく”、“ぞわぞわ”してしまいましたよ。例えば、汚物のように主人公を見下ろして蔑むかのような言葉をチョイスしてみると、タチバナの“チッ”と舌打ち攻撃、最高です。

 タチバナ「……チッ、これだから童貞は」
 タチバナ「………………臭っ」
 タチバナ「…………………………死ね」
 タチバナ「チッ……エロ童貞が……」
 タチバナ「…………汚い精液……」
 タチバナ「ほんっと最悪。こっちは看護師であって風俗嬢じゃないっての。そんなに射精したけりゃ、床オナでもしてろってんだよね」
 タチバナ「何を言ってるんですか。私は最初から、貴方のことが嫌いですよ」

 ああ、数々の“嫌悪”な罵倒の嵐に、思わずハアハアして尻尾を振っちゃいましたよ、わたくし……尻尾ないですけど(笑)。

 それにしてもタチバナ、これでも登場するナースの中では一番“まとも”で“まじめ”という設定なのですから、どんだけ腐ってるんだ、この病院のナース!?

◆クロカワ(陰湿ナース:原作では“超陰湿ナース”と呼称)
 公式Webサイトに掲示されているボイスを聞いた時から、声優さんの声が、一番、キャラに合っている気がしました。ハッキリ言ってクロカワはヤバいです。その陰湿な言葉の抑揚に隠された狂気に、思わず“むずむず”、“もぞもぞ”してしまいましたよ。例えば、自分と同種の気質を感じた主人公を慈しむような狂気の言葉をチョイスしてみると、クロカワの性格の歪んだ“ふふふ”含み笑い攻撃、最高です。

 クロカワ「ふふふふふ、ヤマダくんとの散歩は楽しいなぁ」
 クロカワ「え~~、どうしてそんなこと言うのぉ?」
 クロカワ「ごめんごめん、まだ熱かったぁ? じゃあ、また冷ましてあげるねぇ……ンン、れぇええええ~……ペッ!」
 クロカワ「ふふ、ふふふふふふふふふふふふふ……」
 クロカワ「ふふふふ、だよねぇ? やっぱりヤマダくんとは気が合うと思ったんだぁ。嬉しいなぁ……」
 クロカワ「ヤマダくんは人間のクズだけど、私もそれなりのクズなのは自覚してるからさぁ……これからもクズ友としてよろしくね、ヤマダくぅん。ずっとずぅ~~とぉ……」

 ああ、数々の“陰湿”な雑言の嵐に、思わずブルブルして身体を振っちゃいましたよ、わたくし……悪寒ですけど(笑)。

 それにしても、クロカワの腐れっぷりが思う存分堪能できたので、良かったです。ぜんぜん抜けないですけど(この手の内容で抜けるのは、真正のMだろ! 少なくとも私は無理、白旗です)。

◆ヤマグチ(乱暴ナース:原作では“超乱暴ナース”と呼称)
 本作をプレイし始めて6日目にして、やっとヤマグチまでたどり着きました。台風のような暴風雨(業務用の電動ドライバと掃除機での搾精)を撒き散らして去っていったのが印象的でした。その乱暴なヤンキー言葉に、思わず“ばくばく”、“ちりちり”してしまいましたよ。例えば、主人公をミジンコのように見下した言葉をチョイスしてみると、ヤマグチの夜露死苦“テメェ”攻撃、最高です。

 ヤマグチ「テメェ、暴れんじゃねぇっ! ヤキ入れっぞ、コラぁ!」
 ヤマグチ「死ぬんじゃねぇのかよっ、この口だけヤロウ! オラッ、死ねッ! 死ねッ! 死ねぇぇええええっ!」
 ヤマグチ「ヤマダのくせに何様のつもりだ、テメェッ! 調子ん乗ってんじゃねぇぞっ、このクソ雑魚ヤロウッ!」
 ヤマグチ「いいかぁっ、ヤマダァッ! これだけはハッキリ言っとくぞっ! アタシが上でっ、テメェが下ぁっ!! これは固定だっ! 思い上がるんじゃねぇぇええっ!」
 ヤマグチ「まだ終わりじゃねぇぞっ、ヤマダァッ! そのザーメンの詰まった頭ん中に、上下関係ってのをキッチリ刻みこんでやるぁあっ!」

 ああ、数々の“乱暴”な暴言の嵐に、思わずチンチンして指揮棒を振っちゃいましたよ、わたくし……勃起してないですけど(笑)。

 それにしても、この作品に抜きゲー要素を見出す人は、精神歪んで倒錯してる。間違いない(笑)。

◆ヒラマツ(無気力ナース:原作では“超無気力ナース”と呼称)
 本作、1週間かけてやっと終わりました。ヒラマツのヤル気ゼロオーラが、ここち良かったです。その淀みきった瞳、ダルそうで弛みきった締まりのない顔に“もやもや”、“ぷるぷる”してしまいましたよ。例えば、主人公の存在すら面倒くさそうな態度で放つ言葉をチョイスしてみると、ヒラマツの仕事放棄の“はぁ”攻撃、最高です。

★ヒラマツ「はぁ……面倒くさいなぁ、もう……」
★ヒラマツ「仕事なんて最低限してれば、問題ないでしょ? それ以上を求められても、迷惑……」
★ヒラマツ「……はぁぁ~~ぁ……眠い……」
★ヒラマツ「私、マグロになってるから、適当に自分でヌいてよ……。動くの面倒だったし、丁度よかった」
★ヒラマツ「私、働きたくないの」

ああ、数々の“無気力”な呟きの嵐に、思わずゴロゴロして腰を振っちゃいましたよ、わたくし……腰痛ですけど(笑)。

それにしても、ヒラマツの社会を舐めきった態度に、実際にこんな人達いるよなって、原作にはちらっと書かれている「働きアリの法則」(働きアリの二割は実は働いていない)に思いを馳せるのであった。

◆その他
 クレジットタイトルを見たら、イジュウインと看護婦長の声優さんが書いてありました。
   看護婦長:百川水無(モモガワミズナシ)
   看護師A&イジュウイン:冬峰小鈴(フユミネコスズ)
 イジュウインなんて、喘ぎ声だけだったもんな。

<サウンド(音楽や効果音)>の評価
 原作は漫画的な効果線、効果音、漫符によって“ボイス”や“サウンド”の部分を補っているわけですが、それでも実際に耳に聞こえるのは、原作CG集にはない本作の強みですよね。逆に言うと、本作では画面上の絵に、漫画的な効果線、効果音、漫符がないってことになります(つまり、スッキリ爽やか感“ありあり”の“ましまし”)。

 実際問題、ペニスを扱いている効果音とか、耳に聞こえてきて面白かったです。また、BGMも各シーンの演出向上に効果を発揮していました。ただし、エロゲーとしては、普通の出来だと思いました。可もなく不可もなく、といったところでしょうか。

 気になった点としては、本作の「EXTRA MODE」には「CG MODE(CG鑑賞)」と「SCENE MODE(シーン回想)」はありますが、「MUSIC MODE(音楽鑑賞)」がないことです。これは片手落ちではないでしょうか?


○不具合
私の恒例行事、“誤字脱字”と“声優さんの読みとテキストの不整合”を発表します(ゲームプレイ自体に関わる不具合はなし)。

・誤字・脱字・衍字の数:11件
 殆ど微妙な打ち間違いで発生したものばかりですが、一つ判断に迷うものがありました。
クロカワ「それよりさぁ、今はこっち……。ン、ぇぇえええっ……
     ふふふふ、ほ~ら、私の誠意がたっぷり入った特性のお粥だよぉ」
 ⇒ここでの意味は、普通に考えると「特性」ではなく「特製」だと思います。ここでのお粥は「(誠意を込めて作った)特別なお粥」であって「(誠意という性質を持った)特別なお粥」ではないと思うからです。ただし、ライターさんが「(誠意という性質を持った)特別なお粥」のことだと明言するのでしたら、内容的には成り立つので間違いとは言えません。

 それとは別に、ゲームの開始後、1クリック目と16クリック目の地の文で早くも衍字とは、どういう品質管理をしているんでしょうね。
ト書き:僕の身体に覆い被さるようにたお姉さんが、少し悪戯っぽく笑う。
 ⇒「被さるようにた」の「た」が余分の衍字。または「被さるようにした」の「し」の脱字。
ト書き:お姉さんがゆっくり身体を身体を下げていくと、その大きな乳房が小さく左右に揺さぶられる。
 ⇒「身体を」がダブっている。衍字。
 普通、ゲームの冒頭部分って入念にチェックすると思うので、誤字脱字の類(たぐい)は少ない場合が多いと思うのですが、本作は違います。そのため、冒頭部分は後から制作してアペンドしたのかなって思ってしまいました。実はライターさんが二人いることと関係があるのかもしれません。

・声優さんの読みとテキストの不整合:8件
 殆ど微妙にテキストと合っていない言い回しになっているものばかりですが、一つ判断に迷うものがありました。因みに、8件のうち6件はヤマグチの声優さんで、2件はタチバナの声優さんです。
ヤマグチ「こっちが真面目に話してんのに、ふざけんなよ、ヤマダァ」
 ⇒声優さんは「話してん」を「はなししてん」と読んだのだけれど、ここは文章のリズム的に「はなしてん」だと思いました。これは、「話します(はなします)」の「ます」が「てん」に、語尾が言い換えられているだけだと判断できます。勿論、「はなししてん」とも読めるとは思うのですが、ヤンキーのヤマグチが「はなししてん」なんて言いにくい方を選択するかと考えると、違うのではと思いました。これも、ライターさんが「はなししてん」だと明言するのでしたら、間違いとは言えません。
 ⇒(5/10追記)次のQ&Aがあるので補足します。
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Q:「話してる」というのは、「はなしてる」「はなししてる」両方読めるんでしょうか?
A:「話してる」は「話す」という動詞の連用形「話し」+「て」+「いる」=「話している」の崩れた形です。「話し」の「し」は必要です。
  「話してる」のもう一つは名詞「話」+サ変動詞「する」の連用形「し」+接続助詞「て」+補助動詞「いる」=「話・している」の略です。全く同じ形になります。
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○おわりに
 原作は、10章からなるCG集(普通にイメージするCG集ではなく一コマ漫画の集まりみたいな感じ)で、私はもう我慢できずに全部見てしまいましたよ。それで分かったことは、本作のヒロイン四人は5章までに登場し、その後に超ヤバい「三大お局」が登場して、8章からは原作の人気と知名度を不動のものとした女医の“アマミヤ”が登場するということなのでした。

 そのため、もし本作が売れれば、最もインパクト大で売れる要素を持つと思われる“アマミヤ”が登場する続編制作(本作の分量と値段から考えると三部作以上の分割を予想)が、期待できるのです。ただし“アマミヤ”登場以降は、もう性格最悪コンセプトからは外れて、サスペンスな別次元の話に行ってしまうのですがネ!

 ところで、本作終盤の山場、ヤマダをレイプ(搾精)した三人が出て行ったリネン室のその後が、とても気になりました。

 ト書き:ガチャ……とリネン室の扉が開き、誰かが入ってきた。
 ト書き:その誰かの、楽しそうに笑う声が聞こえたような気がした……。

 何、この原作にはないB級映画のラストみたいな続編を匂わせるようなシナリオ。定番すぎる終わり方の本作、やっぱりカルト作品じゃなくて、本当にB級作品だったんだなぁと実感。しかし、とても気になる(笑)。果たして続編はあるのか? B級映画の場合、ヒットでもしない限りは大概、続編などは制作されないのが、残念ながら悲しい運命なのだけれど……。

 というわけで、私は是非続編もプレイしたいので、皆さん、本ゲームをプレイしなくてもいいんで、本作にお布施してください、私のために(笑)! まあ、最も美味しい所をまだゲーム化していないので、続編制作は決定事項だとは思っているのですがね、私は……どうなんでしょうか、エムズトイボックス(NEXTON)?

 因みに『搾精病棟 THE ANIMATION ~タチバナ編~』も同日発売。最近のNEXTON、『琥珀色のハンター』を始め、エロゲーとアニメのコラボレーション・パターンが多いですよね。それ以前に、ブランドぽんぽん作りすぎだろ、NEXTON! なんだ「だーくワン!」って。ゲーム起動時のブランド名表示の演出、笑っちゃったゾ! 豆柴っぽい犬が歩いてきて飛び上がり、

 「フンッ! ハッハッハッハッ だ~くワン! ハッハッハッハッハッ」

だもんな。どこがダークなんだよ、まったく。「こみかるワン!」にブランド名変更した方がいいんじゃねぇかと、思わずツッコミを入れてしまったゾ! しかも読み方の音声を何パターンか用意してあって、ブランド名表示に無駄な労力を費やしてんじゃねぇよって感じなのです。新ブランドだからって、覚えてもらおうと必死すぎ。

 まあ、どういう傾向の作品を出すブランドかは名前から充分想像できましたが……少なくとも「スカイロケット」よりは明確ですよね。NEXTONのエムズトイボックスレーベルとしては、ブランドを沢山作って、できるだけ特定ユーザーの趣味嗜好に合わせたピンポイント販売用に、ジャンルを絞ったニッチ作品を売り出したいんだろうけど……。

 それにしても、またまたNEXTON関係のブランド作品を買ってしまった。最近、NEXTONに色々な意味で搾り取られているような気がする。Liquidの陵辱呪いかもしれない……危険ダ!

 最後に評価点ですが、原作とは違う『搾精病棟』の新機軸を見せてもらいましたが、善し悪しを含めて賛否両論ありそうな作品だと思います。私は、これまで述べてきたとおり、『搾精病棟』の病み方が原作ほど絵から滲み出てきておらず、そこがちょっと残念かなって思ってしまいました。シナリオは、最初から最後まで定番のプロットって感じです。可もなく不可もなくって感じですかね。ただし、文章は原作よりは冗長に感じるため、私は、これも原作の方がくどくなくて、どちらかというと好きかなって感じです。ただし、サウンド関係は頑張ったかなと思います。以上を勘案して70点かなと思ったのですが、パンツの色に拘(こだわ)りを感じたので加点し、72点としました(笑)。

※「2021-05-01 00:56:41」から、2時間ほど突然アクセスが増えたので調べたところ、「ふたば☆ちゃんねる」からの襲撃だと判明。しかも、その第一声が「あいつ」呼ばわりの一言だけでリンクを張られ、それを受けた第二声が「お前頭どうかしてるぞ!」。第四声に至っては「ノリまで古い…」。絶大なるご支持、ご声援による罵倒、罵声の賛辞(惨事?)をありがとう! もう生きていけない(笑)。「お布施」だけ評価されていたのが、唯一の救いです(^^;)。


(2022/1/3追記)
○第二弾についての発売前コメント
 続編の『搾精病棟 ~邪悪なるお局ナースが潜む病院で調教生活~』が2022/2/25に発売されるんですね♪♪♪ 良かったぁ~! お布施した方々、ありがと~う(笑)。とはいっても、けっこう早いので当初から計画されていたのかな、やっぱり。メイン三人以外にサブキャラ九人の音声もいれたみたいで、これで低価格作品としたのですから、けっこう太っ腹。メーカーとしては頑張ったんじゃないでしょうか。

 本作は、原作の6~8章あたりの作品化ってことになるのでしょうか? まだプレイもしていないのに、ちょっとワクワクして身震い、公開情報だけで昇天してしまいました。もう、気分はパブロフの犬です(笑)。

 低価格なのは背景画、音楽、一部キャラの立ち絵などは、第一弾のを流用して経費削減って感じですかね。シナリオのボリュームが気になるところです。サブキャラ九人も投入するのに値段なりの少ボリュームだった場合は、次回作への繋ぎ的な登場人物紹介扱いの作品ってことになるのかもしれません。

 現時点では、まだ登場人物たちの音声も公開されておらず、今回のメイン看護師(幹部三人:ヌマジリ、キリタニ、テンドウ)の病み上がり度の出来具合は明確ではありませんが、キャラ絵を見る限りでは、ヌマジリはすまし顔になって顔から滲み出る狂気度がかなり下がり、キリタニは可愛くなって内に秘めた闇度が減少し本作のコンセプトから外れてんじゃねって感じだし、テンドウは見た目がちょっと老けて、若気の至りのアーパーギャル度が減少って感じですかね。

 因みに、現時点での本サイトの購入予定表では、購入予定者数「2」です。あぁ、これでは第三段が遠のく。アマミヤメインの回は永久にやってこないのか~(笑)。2022年1月発売でなくて良かったな。『ヘンタイ・プリズン』とかち合ってたら、爆死確定してたゾ! マジで。2月でも余波で危なそうなのが、怖い。まさかの延期もありえそう(1/25に2月から4月へ変更してて草)。


(5/9追記)
○アンケート調査
本作では、WEBアンケートへのリンクがあるので回答したのですが、ここでは本作に特化した項目に関するコメントを、二つ書いておこうと思います。

◆搾精病棟のシリーズでご購入された作品があればお答えください。(複数選択可)
  原作CG集
  ノベライズ
  実写AV
  アニメ
  オナホ
  購入したことがない
⇒この項目は面白いですよね。搾精病棟のホナホってあったんかい。調べてみたら、実際に存在してたよ。人間の欲望はとどまるところを知らないな。それはさておき、この項目の質問意図は何でしょうかね。全部、他社製品です。従ってNEXTON側の視点で考えるとすると、今後のコラボ先選定の情報集めか、自社での製品化調査って感じなのでしょうか。オナホとのコラボというと、Waffleの「電動オナホール対応(Cyclone X10 USB)」を思い出してしまいます。Waffleもけっこう力を入れているみたいだから、それなりに売れているんですかね? ゲーム内容に連動する電動オナホプレイに興じるプレイヤー(オナニスト)って、なかなかシュールだ(笑)。

◆自由記入欄(今後M's TOY BOXに対して望まれる事や、その他ご意見)
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・続編希望
 本作の感想と評価は『ErogameScape -エロゲー批評空間-』の長文感想として三万字も書きましたので省略しますが、続編制作を希望いたします。まだ、原作の最も美味しい部分をゲーム化していません。ここで終わらせたら、バカみたいです。

・価格改善希望
 パッケージ版はダウンロード版より税込で440円高い設定ですが、実売価格は、Amazonは早期予約特典付きでほぼ同額、駿河屋に至っては180円も安い始末です。送料無料ですから、これでは、ダウンロード版を買うメリットがありません。必ず、初期の実売価格がダウンロード版はパッケージ版より安くなるように値付けをするべきです。つまり、実態に合わせるのなら、ダウンロード版の初期設定価格をもっと下げるべきです。今後は、パッケージ版はマニア向けの高価品、ダウンロード版は単にゲームだけしたい人向けの量販用廉価品と割り切って販売してくれないと、販売形態上、価格的につり合いません。
----------------------
⇒私は、上記の二点を挙げてみたのですが、続編希望はそもそも譲れない事柄だとしても、今回ダウンロード版を選択した(というより最近はダウンロード版しか買っていない)私としては、価格問題はとても気になる事柄です。
 そもそも、メーカーでも、ダウンロード版はパッケージ版より安いものだとして(実際にパッケージ化する製造費も在庫管理も不要なコストカット製品なのだから)価格設定をしているのに、実売価格が逆転していては、主客転倒です。このような販売を容認し続けていると、そのうちユーザーからそっぽを向かれしまうのではないかと、危惧します。


○備忘録
<タチバナ編>
★最初のタチバナの処置
ト書き:はっきり言って、自分でするより格段に気持ちいい。
 ⇒原作の時から疑問だったのですが、同じパターンでの処置は、二回目以降は刺激が足りなくてダメっていう設定なのに、普段、主人公はどうやってオナニーで射精し続けられたのだろうかっていうことが……。自分でオナニーする分には、同じパターンでも射精できるってことなんですかね? 主人公は「オナホマイスター」や「床オナマイスター」みたいですけどね(エウシュリーのマイスターシリーズかよ! でも、こっちの方がアホっぽくて良さげなのが、なんとも)。

★看護師と男性器
ト書き:看護師にとって、男性器など珍しくも何ともないのだろう。
    排泄の介助なんかは、普通にあるだろうし。
 ⇒昔、腹膜炎になって一箇月入院した時、手術後しばらくベッドに寝たきり状態になって小便ができなくなり、小便がしたくなる度に若いナースに尿道口から使い捨てカテーテルを突っ込まれ、グリグリされて悶絶しました。ハッキリ言ってチンポを触られても、勃起なんかできません。たまに、勃起チンポに金属の細い棒を突き刺す3Dエロ動画とかありますが、それらの映像を見る度に、ブルブルしてしまいます。本当に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)発動ものですよ、まったく。
 ⇒因みに、実際にやってみれば分かりますが、寝た状態で小便をするのは非常に困難です。理由は、尿を出す場合は腹圧で膀胱の収縮を助けるのですが、仰臥位では腹圧の方向と膀胱が尿を押し出す方向が異なるため、腹圧が効果的に膀胱に作用しないからです。

★個室と相部屋の相違
・タチバナさんの二回目処置場面(フェラチオ)
本作では、
 タチバナ「静かにしてください。ここは病室ですよ」
となっているのですが、同じ場面での原作では、
 タチバナ「声出さないでもらえます。他の患者さんに迷惑なので」
となっています。まあ、個室と相部屋の違いが反映された結果ですね。この場面、絵のポーズも違っていて、原作ではフェラチオ時に四つん這いになったタチバナの身体全体を描写していますが、本作ではフェラチオしている顔のアップ描写になっていました。

★オナホの入手先
タチバナ「先程、ドラッグストアで買っておきました」
ト書き:淡々と言いながらオナホを箱から取り出すと、ローションを穴の内部に塗りつけていく。
 ⇒ドラッグストアにオナホって売ってるのかよ。調べてみたら、ドラッグストアで売ってたよ。ほぼTENGA製品のみらしいですけど。
 『オナホのおすすめ購入場所一覧』
   ①ネット通販
   ②アダルトショップ
   ③リサイクルショップ
   ④ドン・キホーテ
   ⑤薬局・ドラッグストア
   ⑥TSUTAYA(TENGAエッグのみ)
 ⇒しかも、本作でのこの場面、ちゃんとオナホの穴の内部にローションを塗ってるよ。このライターさんには、オナホマイスターの称号をお送りしたいと思います(笑)。

★オナホの描写について
 本作のライターさんは、痒い所に手が届く気配りライターさんなので、上記の「オナホの入手先」で示したとおり、「オナホを箱から取り出すと、ローションを穴の内部に塗りつけていく」ときちんと説明して違和感がないようにしておりました。また、

タチバナ「ローションの量は足りていますか? 量が少ないとシリコンが肌や粘膜に張り付いて、引き攣れて痛いこともあるようですから」

と懇切丁寧にローション使用の理由まで説明してくれるのです。しかし、大概のエロゲーを含むエロ作品でのオナホール(オナホ)使用描写では、しれっとしていきなりオナホを勃起ペニスに嵌めたりする場面が書(描)かれたりします。本作の原作でもそう。しかし、現実にはそんなこと、ほぼ不可能。タチバナの会話文どおり、オナホの材質なんてゴムみたいなもんですから、摩擦でペニスが引っかかって入るわけがありません。当然、ローションを使わないと、勃起ペニスをオナホに嵌めるのなんて、夢のまた夢。

 「鶏が先か、卵が先か」ならぬ「(壊れるのは)ちんぽが先か、オナホが先か」という禅問答に発展します(笑)。

 エロゲーでは、いくら生中出ししても妊娠しない法則(無根拠テキトー私見③)がありますが、実際問題、生中出しで妊娠しない確率よりも、ローション未使用で勃起ペニスをオナホに挿入できない確率の方が、遥かに高いと思っています。

 それで私は、いつも思うんですよね。それほど困難な事柄なのに、ローション未使用で簡単に勃起ペニスにオナホを嵌めるだなんて、お前ら実体験してから書(描)かないと、笑われるゾと……。

 また、使用するホナホの仕様も、合理性に基づいてはいませんよね。貫通型オナホよりも非貫通型オナホを選ぶ方が実際にセックスに近い快感が味わえると思うし、精液も飛び散らかさなくて済むので、本作の設定で考えたら、(コンドームを使わないのなら)普通はさっさと快感を与えて後処理も楽な非貫通型オナホを使う筈なのです。

 しかし、本作は原作もですが、貫通型のオナホを使用しています。理由は恐らく、精液を撒き散らかして女性の身体への精液どろどろ付着状態を見せたいからという、「世の中、合理性だけが全てじゃねえよ」との考え方に基づいた結果でしょう。ただ、ナース側の視点で考えるのなら、全く合理的じゃないですから、その行動は理解できないですよね。まあ、そんなことを言うと、この作品自体が理解できなくなってしまうのですが……。絵空事にならずに済むリアルさの線引きは、どこら辺にあるのだろうかと思った次第です。

★リノリウム
ト書き:リノリウムの床を歩くその足音もすぐに聞こえなくなり、病室はしんと静まり返る。
 ⇒調べてみると、次のQ&Aがありました。
   Q:リノリウムの床って病院や学校の床でしょうか?
   A:「リノリウムは総天然素材で値段は高め。99%は『リノリウム』ではなく、それに似た『塩ビタイル、Pタイル、ビニル床タイル』等と呼ばれる『人工的なビニル素材モノ』で、昔からの名残りや無知・勘違いで、ビニルタイルを『リノリウム』と言う人も多い」とのことでした。
  このライターさん、原作には書いていない設定にやたらと凝るきらいがあるのですが、現実には、本作の病院の床材が本物のリノリウムである可能性は少なくて、恐らくリノリウム代用品と呼ばれるものである可能性が高いと言えるでしょうね。
  まあ、架空の病院の床材の話に疑問を呈しても、まったく無意味ですけどね(笑)。

★精液の“に・お・い”
タチバナ「…………最悪。染み取りしなきゃ……ていうかもう、臭いが……ッ」
 ⇒「精液の『におい』は『匂い』じゃなくて『臭い』なんだよ」と世の中のお花畑エロゲーに私は言いたい。この作品は本当に正しい言葉を選択していると思います。

★コンドーム
タチバナ「素股にして時間がかかっては面倒です。お望み通り、挿入してあげますよ」
ト書き:冷たさと嫌悪を滲ませる声でそう言うと、タチバナさんは腰を上げて、僕のモノに手早くコンドームを装着していった。
 ⇒原作でも思ったのだけれど、本番する気がなかったのに、どうしてコンドームを用意していたのだろうかと、本当に疑問です。やっぱりタチバナさんは、この時点では期待していたのだろうか? 因みに、コンドームの色は、原作はグリーンですが本作ではピンクです。この違いは何を意味するのでしょうかね。背景色と合わせないで、コンドームを目立たせたかったということでしょうか。ただ、こうした小さな演出上の違いが積もり積もって、陰鬱で退廃的な『搾精病棟』の雰囲気が徐々に失われていっている気がしてなりません。

★本番
タチバナ「ご心配なく、貴方のおかげで、ローションは携帯するようになっていますから」
 ⇒濡れてないのにどうやって挿入するんだという疑問に対する、原作にはない気配り。このライターさんの良いところだよね。

★膣内断面図
 ペニスの膣への挿入における膣内断面図は、原作より本作の方が格段に良いかも。さすがはプロ(笑)。今まで私がエロゲーで見たペニス挿入での膣内断面図の中では、一番リアルな描写かもしれないです。

★膣での快感
ト書き:ソコはすごく柔らかいのに、それでも力強く締め付けてきて、しかもムニムニと動いてくる。
ト書き:オナホでは絶対に味わえない快感に、僕はただただ声を上げる。
 ⇒でも、刺激の強いオナホに慣れると、実際の膣では快感が得られなくなるって言われているし、どうなんでしょうね。そもそも、主人公はオナホのプロみたいですし(笑)。生の膣の刺激じゃ、物足りなくて満足できなくなっている可能性もっていう疑問はあるのです。ここは、オナホマイスターに聞いてみたい気がするのですが、私の周りにはそんな人いないですし……。

★★★原作に有ったトイレでの生本番シーンが、本作ではカット

★リネン室
リネン室が原作と違ってきちんと描かれていて、さすがプロの作品って思った。いや、エロゲーとしては普通なんだけどさ。何しろ、原作は「画力FランCG集」ですから、背景は細かく描かれてなかったから、いやが上にも差が明確に見えてしまいます(笑)。ただ、その結果、絵から受ける陰鬱さと退廃さは、原作の方が遥かに上だよね。本作の方は、すっきり見え過ぎるのよね。絵のタッチはムンクの『叫び』でなきゃダメですよ、やっぱり。

★★★主人公のお尻への指挿入の意図
タチバナ「どうですか、ヤマダさん? 自分の中に、望んでもいないのに遺物を迎え入れるというのは、なかなかに嫌なものでしょう?」
タチバナ「それこそ、仕事と思って割り切らないと耐えられないくらいに……ッ」
 ⇒私、原作でタチバナが何で主人公のお尻に指を挿入するなんて行為に及んだのか、その意図(前立腺を刺激したかったからなんていう単純な話ではなく)が明確に分からず疑問だったのですが、本作をプレイしてやっと分かりましたよ。なるほど、主人公がより強い刺激がないと射精できなくなって本番行為までしてやったのだけれども、「穴に入れるなんて、仕事と割り切らないと耐えられないくらいのことをしてやってるんだぞ!」ってことを、主人公に理解させる意図があったのか。ライターさんよく読み解いたな。流石はプロ。私、原作を見た時は読み解けなかったよ。
  それにしても、本作の膣内断面図はリアルなんだけれど、主人公のアナルへの指挿入での直腸内断面図もリアル過ぎ。

★ドライオーガズム
ト書き:もうイキたくないのに、お尻の中でエネマグラが暴れ回って射精しろと僕に命令してくる。
ト書き:快感で麻痺しかかった頭の隅に、ドライオーガズムという単語がチラついている。
 ⇒このライターさん、原作にはない細かな設定を連発しますね。原作にも書いてあった「エネマグラ」という言葉だけでは力不足だと言わんばかりに、「ドライオーガズム」を押っ被せてくるとは。
 ⇒因みに、ドライオーガズムとは、前立腺を刺激し射精をせずに絶頂に達することです。通常のセックスや自慰での射精を伴う絶頂は「ウェットオーガズム」と言います。ウェットオーガズムに比べ、全身で快感を得られ、女性のオーガズムに近いとのこと。

★★★原作に有った騎乗位生本番シーンが、本作ではカット


<クロカワ編>
★パンツ丸見え
ト書き:しかもクロカワさん、大きく足を広げて座り込んでいるものだからパンツが丸見えだったりする。
 ⇒このシーン、パンツの色が「黒」なんだけれども、原作は「白」。この対比は面白いなぁ。まぁ、名前からして「クロ」だしね。ここは本作の設定が原作を超えたね。

★お粥のトッピング
クロカワ「ん、ん、んん~~…………べぇぇ~~……ッ」
ヤマダ「ちょぉおおおっ!? なっ、何をしてるんですかっ!?」
クロカワ「え~? 私のヨダレをお粥にトッピングしてあげたんじゃない。はい、どうぞ。美味しいよぉ」
 ⇒原作でのトッピングは、「ヨダレ」じゃなくて「マン汁」を垂らして、クロカワ「ん~? 私の愛液を おかゆに 混ぜてるんだよ ヤマダ君 こうゆうの 好きかと思って」となっている。

★演出が細かい
ト書き:そうして手に持った茶碗を傾けて、僕の顔にお粥を滴らせてきた。
ヤマダ「熱っつぁあっ!? ちょっ、熱ッっ……てか、鼻ぁっ! んげふっ……ッッ! 苦しッッ!」
ト書き:ビチャビチャッとお粥が顔にかかって、クロカワさんの下で身悶える。
クロカワ「あれぇ、そんなに熱かったぁ? ごめんねぇ。ちゃんと冷ましたつもりだったんだけどなぁ」
 ⇒原作と違って、地の文があると細かく説明できるから、利点だよね。また、会話文もお粥の熱に言及し、それに合わせて演出でも絵に湯気が出てるようにしているし。これは高評価です。

★★★二回目の処置の相違
 原作は騎乗位素股だけれど、本作では顔面騎乗位状態での手コキ。

★効果音
ト書き:クロカワさんは一方的に喋ると、僕の上から降りてサッサと病室を出ていってしまった。
 ⇒ちゃんと病室の扉を開け閉めして出て行く効果音を入れていた。細かい。

★★★病棟内の廊下
ト書き:そうやって病棟内を歩いていると、クロカワさんがある病室の前で足を止めた。
 ⇒原作より病棟内の廊下の絵が凄い。何が凄いって、廊下の幅が普通の病院の2.5倍はある。本作のこの病院、建物だけなら、超高級病院だよね。そりゃ、本物のリノリウム使ってるわ。

★★★イジュウイン登場
 原作でのイジュウインがクロカワをなじっているフラッシュバックシーンは、本作ではクロカワとヤマダの会話での説明だけにして、実際の絵はなし。

★★★イジュウインを睡眠レイプ
 上級国民である社長婦人のイジュウインが睡眠薬を飲んで就寝中にヤマダが犯すシーン、原作では最初、クロカワがヤマダをフェラチオして口に精液を出させた後、口に含んだ精液をイジュウインの顔に吐きかけるシーンがあるのですが、それをカットしてそのまま最初から、イジュウインとヤマダの生本番シーンへ

★★★イジュウインの声を担当している声優さんは誰だ? 喘ぎ声のみだけど。

★初めてち○ぽが……
クロカワ「初めてち○ぽが、ザーメンが本来の使い方できたんじゃないのぉ? おめでとう、ヤマダくん。中出しできて良かったねぇ!」
 ⇒この言葉は変かな。昼食のお粥シーンの時点で、既にクロカワはヤマダが童貞でないのを直感で感づいていたのだから、初めてじゃないと分かっていた筈ですし。
 ⇒ところで、誤字脱字にはカウントしなかったのだけれど、「ザーメンが」ではなく「ザーメンの」だと思うんだよね。

★腐れ外道仲間を求めるクロカワ
クロカワ「あんなに楽しい思い出を誰かと一緒に作ったのって私、初めてなんだ……ふふふふふ……。ヤマダくんもそうだよね?」
クロカワ「私達、看護師と患者っていうよりも……友達、だねぇ。仲間だねぇ……。これがイツメンってヤツかぁ、ふふふふふ」
 ⇒「イツメン」なんて最近の若者言葉、分かんないよ。「いつものメンバー」や「いつものメンツ」という意味らしいです。ライターさん、そんなに若者の流行り言葉が使ってみたかったのかなって思ってしまいました。そもそも、クロカワとヤマダの関係なんて、ただの「クズ友」意外の何者でもないんだし……。

★クロカワのタチバナが嫌い発言
クロカワ「私、タチバナなんか大ッ嫌い」
ト書き:僕の言葉を遮って、クロカワさんが強く言いきっていた。
ト書き:そこには、イジュウインさんのことを話していた時のような憎しみや怒りというより、強い嫉妬が感じられた。
 ⇒ここの演出は、後の地の文の内容に従い、声優さんが大きなハッキリとした怒声として読んだのですが、クロカワが大声を張り上げるだなんて、性格的になんか違うよね。「強い嫉妬」じゃなくて「卑屈な嫉妬」でなきゃね。
  原作では、クロカワ「私は タチバナさん 大っ嫌い!」となっていて、タチバナは先輩であって、クロカワとの上下関係が明確に出ている会話文だよね。原作の絵のクロカワの表情も終始、陰鬱な卑屈さが醸し出されていたし、そもそもクロカワは怒声を張り上げるキャラじゃないと思うし。これは、ライターさんが会話文の書き方の方向性を誤ったんじゃないのかなって思います。

★★★ロッカールームでの射精描写
 原作での、いきなりコンドームをつけてクロカワとセックスし、コンドームに精液を溜めてタチバナの制服に垂らすという展開はカット。その後の、オナホで射精させる展開は原作どおり。因みに、
 ト書き:すでにローションが塗り込まれていた貫通型オナホに、ペニスが飲み込まれていく。
と、ローション塗りは忘れず、更にホナホの種類を「貫通型」と限定させているところが、相変わらずライターさんは、細かな設定に抜かりがないですねぇ。因みに、原作はいきなりオナホに勃起ペニスを挿入です。ただし、何度も言うけれど、ローションなしでそんなことできないっての。ところで、本作ではオナホで扱く効果音が、やけに耳にこびり付きます。

★★★タチバナの独白
タチバナ「クロカワもヤマダも……死ねばいいのに……ッ」
ト書き:タチバナさんの、低く唸るような恨みの声が聞こえたような気がした……。
 ⇒ここは、原作と変えていますね。そのため、声優さんも地の文に合わせた読み方をしているのですが、原作は「低く唸るような恨みの声」ではなく、タチバナお得意のボソッとした呟きとなっています。
    タチバナ「…… クロカワも… ヤマダも… 死ねばいいのに…(ボソッ)」
  タチバナの性格から考えれば、恨み言は呟きが基本ですから、原作の設定に合わせた方が良かったのではと思いました。

★リネン室でのクロカワとのセックス
ト書き:だから、気付きそびれた。
ト書き:クロカワさんの顔から、表情が抜け落ちていっていたことに……。
クロカワ「……クズ……? へぇ、そっかぁ……クズ、かぁ……」
ト書き:能面のまま、クロカワさんが自虐的に笑う。
ト書き:ネットリと濡れた膣襞が、逃げ場のない僕のモノに執拗に絡みついてきて、嫌でも僕を感じさせようとしてくる。
 ⇒このライターさんは、挿入に問題がないことを示すために、原作にも書かれていない「ネットリと濡れた」って補足して、膣が挿入できる状態であることに違和感がないようにしているのだけれど、この場面、そもそもクロカワはどうやって濡れたんだろうという、そもそもの疑問があります。ライターさんには、こっちを補足して欲しかったと思いました。ヤマダに「一人じゃ何もできないクズのくせにっ!!」って言われて、濡れたのだろうか? もしそうなら、「クズ」という言葉に反応する超変態Mやん。

★クロカワの足のライン
ト書き:グリッと股間の際どいところを踵で踏まれると、痛みにどうしても身をすくませてしまう。
 ⇒この場面の絵、クロカワの白い上履きの踵の部分が睾丸近辺を踏んでいるのですが、原作にはない描写です。クロカワの太股から足首にかけての足を折り曲げているラインに、思わずゾクッとしてしまいました。なんかエロい。

★テレパシスト・クロカワ
クロカワ「ん~……何だろ? ちょっと反応が良すぎる気もするなぁ。指も思ったより動かしやすいし。ヤマダくんって、アナニーもしてたの?」
クロカワ「あっ、もしかしてヤマダくん、タチバナにアナルを犯されたりしたのかなぁ?」
 ⇒原作にはない会話内容。勘が鋭いクロカワのエスパー能力、テレパシー全開。まあ、ライターさんがこういった事を書きたくなるのは理解できます。私も原作を読んだ時、タチバナに続いて再度、ラストは前立腺刺激かよって思ってしまいましたから。飽きさせないために、何らかのメリハリ用の救済文章は必要ですよね。

★誠意とは
クロカワ「ヤマダくぅん……私達、これからもずっと友達だよねぇ、仲間だよねぇ……。だから当然これからも、私の復讐に協力してくれるよねぇ……?」
クロカワ「友達だもん……断ったり、ましてや裏切ったりなんて……絶対にしないよねぇ」
 ⇒ヤマダは、クロカワに何回も「誠意を示せ」と迫られるのに、的確な答えを返さないので、

  クロカワ「だからさぁ、ヤマダくぅん。大事なのは誠意だって言ってるよねぇ? やっぱりキミの頭の中には、脳みその代わりにザーメンが詰まってるのかなぁ?」

などと言われて、クロカワにずっと陵辱され続けることになるのですが、クロカワが求める誠意とは、「クロカワの復讐に協力すること」なのです。でもヤマダとしては、そんな約束はできないから「ごめんなさい」を連呼するくらいしかしないので、会話が噛み合わない状態がずっと続くことになるのです。しかし、最終的にはヤマダに自発的な誠意ある言葉を言わせるのは諦めて妥協し、上記の最後通牒を突きつけることになるわけです。


<ヤマグチ編>
★ゴム手袋とローション
ト書き:何だか、これからケンカを始めるといったヤンキーにしか見えない。
ト書き:そのヤマグチさんが、手袋を嵌めた手にドロドロのローションを垂らしていく。
 ⇒原作どおりだね。何しろ、手袋って言っても、ゴム手袋だからね。そりゃ、扱くのにローション必須だよね。原作者も、そこは考慮せざるを得なかったみたいです。因みに、原作と本作で扱き時の構図が違っています。原作は横に寝そべったヤマダを膝に乗せて勃起チンポを扱いている状態を、真正面から描いているのに対し、本作では横からの描写に変更しています。そのため、ヤマグチの足のポーズも変更しているよね。どっちも面白いです。

★におい
ト書き:清潔だった病室の空気が、あっという間に精液の匂いに埋め尽くされる。
 ⇒「匂い」ではなく「臭い」じゃなきゃ、「清潔」との対比上、この文章、成り立たないと思うのだけれどね。
  5/8追記:後から考えると、ライターさんが二人いることと関係している気がしてきました。「におい」の漢字の使い方に違うところがあるのよね。これまでは、主人公(匂い)とナース(臭い)の視点で故意に変えている場面はあったりしたものの、同じライターさんだとするとこの場面で漢字の使い方を変えてくるのは変だと思っていたのですが、クレジットタイトルを見て、なんか納得したというか……。

★パンツの色
ト書き:もちろん、足を上げたせいで股間に食い込み気味になっているパンツを意識する余裕もない。
ヤマグチ「あぁっ? テメェ、アタシのパンツ覗いてる暇があったら射精しろやぁっ!」
 ⇒ヤマダ、ヤマグチに気づかれている時点で、充分覗いているだろ! この辺にヤマダの性格が現れているよね。因みに、パンツの色は紫。原作はみんな白だったから、本作では、各ナースのパンツの色を変えて、演出上、いろいろ工夫していますよね。タチバナから白(正確には白藤色)、黒、紫(ちゃんと色に各ナースの個性が表われるようにしているのが、憎いね)ときたので、最後のヒラマツは何色なのか、今の興味はそれ一択ですね(笑)。

★★★原作に有った電動アンマを使った射精シーンが、本作ではカット

★電動ドライバー・オナホ1号
ト書き:それは、ありふれたごく普通のオナホだ。
ト書き:何なら、タチバナさんに使ってもらったけどイマイチだったものだ。
ト書き:グニュリッと、何ともいえない柔らかさを誇るオナホに包み込まれて、つい身体を震えさせてしまう。
ト書き:僕の言葉を最後まで聞かず、ヤマグチさんが電動ドライバーの引き金を引いた。
ト書き:チュイイイイイイイイイ……と耳障りな音が、ますます鼓膜に響いてくる。
ト書き:高速で回転するオナホに、表面が削り取られてしまいそうになる。
ヤマダ「だ、駄目です……こんなの、ぐぅ、うぁ……射精するより先に、チ○コが……壊れちゃいますっ!!」
 ⇒原作にはない「タチバナさんに使ってもらったけどイマイチ」なんていう細かな設定追加はどうでもよくて、いきなりホナホを被せるなっていうの。ローションどうしたんだよ。勿論、原作でははなっからローション描写なんかないですけどね。「グニュリッ」って竿が捩(ねじ)れる音かって思ってしまったゾ! 原作では「ズプッ」の擬音一言だけでしたけれどね。
  その後の「表面が削り取られ」どころか、ローション使ってないんだから、捻じ切れてるよね。まぁ、ローション使ってないんだから、そもそもオナホを嵌められないんだけどネ!
  5/8追記:確信しました。ヤマグチ編のライターさん、違うだろ。須々木鮎尾氏って、細かな設定への気配りができるライターさんだと私は考えておりタチバナ編、クロカワ編とその考え方が間違っていなかったと納得していたのです。それにも拘らず、「におい」の漢字の使い方もそうだけれど、ここに至ってそれが崩れているのです。 

★精液スプリンクラー
ヤマグチ「うおぉぉぉぉっ!? 精液スプリンクラーかよッ!?
     テメェっ、マジ殺すぞッ、ごらぁああっ!!」
 ⇒また、原作にはないパワーワードを!

★機械姦
ト書き:あれはもう搾精というより機械姦だった。あんな酷いことをできる人いるなんて驚きとしか言いようがない。
 ⇒原作では、「ひ、ひどい目にあった・・ これじゃ機械姦だよ」だけどね。この作品、何でもありだよね。

★バキュームフェラ
ヤマグチ「どうだ、ヤマダァ! これが本当の、吸引力の変わらないただ一つのバキュームフェラだぁっっっ!!!」
 ⇒ほぼ、原作どおりの会話文ですね。原作は「どうだぁ? 吸引力の変わらないただ一つのバキュームフェラは?」となっていてヤマダに訊いている会話文としているですが、ここでは断定調の言い回しにしています。こうした違いを比較検討できるのも、この作品の魅力の一つですかね(こんなことしてるの私だけだと思うけど……)。原作では漫符で表現している吸引の音も、本作では実際の吸引の効果音として耳に直に響いてくるのも、趣深いものがありますね(笑)。

★ディープスロート
ト書き:ジュルジュルと吸引されながらオナホの擬似粘膜に扱かれるのは、正しくディープスロートだ。
 ⇒また、原作にはない言葉を……。ところで私は、もしこの地の文を声優さんが読んだら、かなりの数の声優さんが「正しく」を「ただしく」とそのまま読むことを、これまでのエロゲー人生で実感しております。正しくは(ここは「ただしく」ね)、「まさしく」です。まぁ、いくらこのサイトの長文感想で指摘し続けても、声優さんが読んでいるわけがないので、これからも「まさしく」と読まなければならない場面で、「ただしく」と読み続ける声優さんが連発するのは、防ぎようがないのですがね。というより、日本語勉強しようよ、声優さん!

★★★原作に有ったペニバンでの前立腺刺激アナル姦シーンが、本作ではカット

★「精液排泄袋」と「人としての尊厳」
ト書き:それからも、ヤマグチさんの容赦ない搾精は続けられた。
ト書き:3時間毎に掃除機で絞り出され続けると、本当に僕がただの精液排泄袋になってしまったような気がしてくる。
ト書き:人としての尊厳もなく、ただただ精液を吐き出すだけの存在に堕ちてしまった……そんな風に心が荒(すさ)んでくる。
 ⇒このライターさん、原作にはない用語と機微を、書き込み続けますねぇ。まあ、原作は基本漫画だから、細かな機微は文章ではなくて、絵で示すってことになるのですが……。それにしてもヤマダ、看護師に搾精されている時点で、「人としての尊厳」なんかあるわけないよね。なんか、この主人公を見ていると、「イジメは苛められる側が悪い」という意見が正論に思えてしまうのだから、この作品、ある意味タチが悪いよね。

★ご苦労さま?
ヤマグチ「んだ、テメェ、しけたツラしやがって。せっかくアタシが来てやったんだ、今日もご苦労さまくらい言えねぇのかよ」
 ⇒この会話文、ヤマグチはヤマダに対して立場が上だと思っている設定なのだから、ヤマダがヤマグチに対して「ご苦労様」と言えっていうのは変だよね。なぜなら、「ご苦労様」って上の者から下の者へ掛ける言葉なのだから。本来なら「ありがとう」とするべき会話文ですよね。これはライターさんの間違いだと思います。この手の間違いって、他のエロゲーでも経験しているのですが、プロのライターとしてどうなのよって、いつも思ってしまいます。

★コンドーム、なぜ持ってるの?
ヤマグチ「おいっ、ヤマダァ、今日もザーメン絞ってやっから、とっととチ○ポ出しな」
ト書き:今日も今日とていかにもヤンキー然としたヤマグチさんが、いつもの業務用掃除機を引っ張ってやってきた。
 :
 :・ヤマダ、ヤマグチが患者のニノミヤに御執心なのに文句を言う
 :・ヤマグチ、ニノミヤと恋仲になった場合に備えるため、エッチの練習台になれと言う
 :
ヤマグチ「あはぁん、ニノミヤさぁん……♪ とっても逞しくて……こうして触れ合うだけで、胸がドキドキしちゃいますぅ♪」
ト書き:僕のモノにコンドームを被せたヤマグチさんが、そんなことを言いながら覆い被さってくる。
 ⇒このシーンでの原作は、掃除機を持って来たりヤマグチの言葉の演技などの細かな説明はないのだけれど、どちらにしても、もともとヤマダとセックスする予定など無かったのに、なぜヤマグチがコンドームを持っていたのかが分からない。この作品、何でナースがみんなコンドームを持ち歩いてるんだ? 不思議だ(笑)!

★ヤマグチの舌先
 原作ではキス時にヤマグチの舌先が蛇のように割れている描写があるが、本作では説明だけで実際の描写はカット ⇒ セックス時に描写があった。舌先っていうより、舌が縦に真っ二つって感じを示す線を引いて二股の舌を表現(実際に割れている描写はなし)。

★本作と原作の違い1
本作
 ヤマグチ「・・・・・・なぁぁに偉そうに説教垂れてんだ……テメェ……」
 ヤマダ「へっ……? え、いや、別に偉そうには――!?」
原作
 ヤマグチ「なに偉そうに 説教たれてんだ ヤマダァ・・」
 ヤマダ(や、やばい 地雷踏んだ!)
ここは、原作の「地雷踏んだ!」の方が個人的には好きかな(「テメェ」と「ヤマダァ」の相違にも興味はあるのだけれど)。

★★★本作と原作の違い2
本作
 ヤマグチ「あぁ、それと。明日っからテメェの担当になる看護師、
      けっこう問題のあるヤツだからな。気ぃ付けろよ」
 ヤマグチ「まぁ、暴れたりするようなヤツじゃねぇから、そこは安心しな。
      さてとぉ……じゃあ、またな。ヤマダ」
原作
 ヤマグチ「あっ そういえばお前の次の担当看護師
      ちょっと 頭イカレてる奴だから 気ぃつけろよ」
 ヤマグチ「まぁ、とりあえず大人しくしてろ 変に興奮させなきゃ
      ダイジョブだ よし、じゃあな ヤマダ!」
これは、原作では次の担当がモチヅキ(=頭イカレてる奴)だったからですが、本作では次がヒラマツなので、変えてきたわけですね。つまり、本作のオリジナル表現ってことだよね。


<ヒラマツ編>
★ヒラマツのパンツの色
あずき、えんじ、ボルドーを薄くした色って感じです。ヒラマツのイメージじゃないですよね。薄い色だから、無色に近いと考えて、何も考えてないヤツって感じなのですかね。

★セルフ
ヒラマツ「……お疲れ……じゃ、拭いといて……そこまでセルフだから……」
 ⇒やる気なし100%ヒラマツの真骨頂。因みに原作は、ヒラマツ「終わったらちゃんと拭いてね・・ セルフだから」。本作の「そこまで」は余分かな、やっぱり。なぜなら、ヒラマツは超無気力だから「そこまで」なんて余分な言葉、話すわけないですから。

★睡眠姦とWin-Win
ト書き:そう。僕は睡眠姦にハマってしまっていた。
ト書き:実際、ヒラマツさんは眠ってる方が反応がいいし、何よりも寝ている相手には気を使わなくていい。
ト書き:今のように強気に出てもバカにされることもない。
ト書き:そんな訳で、眠りたいヒラマツさんと睡眠姦をしたい僕とはWIN-WINの関係になっていた。
 ⇒またまた原作にはない言葉(睡眠姦)とWin-Win設定(間違ってないけど)を……。私、Win-Winって言葉見るたびに、単にみんな使ってみたいだけなんでしょって思ってしまいます。何かこの言葉使う俺って、出来る男に見えないみたいな勘違い。もう、誰もがのべつ幕なし使うものだから、食傷気味なのに……。
 ⇒ところで「Win-Win」って言葉、私は会社の研修で初めて知ったのですが、当時、研修で知るまでこの言葉を聞いたことがありませんでした。それから暫くして、あちらこちらで使われだしたのですが、この言葉が日本でここまで広まった背景には、裏方としてのコンサルタントが色々な企業で研修や講演をして広めた結果だと、私は思っています。

★原作にはない受付ロビーの描写がグッド
 きっと、実際のどこかの病院を元にしていますよね。何処の病院かは知りませんが……。

★お酒
ヤマダ「あぁあっ、んくぅっ……! ヒラマツさんがッ、こんな積極的にぃ!」
ヒラマツ「むしゅしゅしゅしゅっ♪ チ○チーン♪ チ○チン、ウマウマー♪ ウマーっ♪」
ヤマダ「くはっ……ッ! 絞っ、られるぅううっ!」
ヤマダ「しかもこれ、どんどんトロトロに、溶けてくみたいで……!
    ぁあっ、ヒラマツさんのマ○コがこんなに最高だったなんて……ッ!」
ヤマダ「この感触ッ……もっと早くに知りたかった……!
    睡眠姦の時も、飲ませるしか、ないのか……ッ!」
 ⇒ヤマダ、お酒で酔っているヒラマツとのセックスに感激の図。原作での最初のフェラチオ口内発射シーンは、本作ではカット。それにしても、「睡眠姦の時も、飲ませるしか、ないのか」って、原作よりもヤマダのオモチャ(ラブドール)化しているヒラマツ。退廃っちゃ退廃だけど、原作より陽気すぎてなんかイメージが違うような……。

★知能低下
ヤマダ「ちょほぉっ? 出したばっかりでまたッ……ていうか、
    何なんですか、その頭の悪い台詞は! お酒を飲んで
    ここまで知能が低下する人を見たのは初めてですよ!」
 ⇒お酒を飲んだヒラマツに対するヤマダの感想。

★スローセックス
ト書き:ヒラマツさんと一緒にオヤツを食べて、ゲームをして、
    マンガを読み……惰眠を貪り、セックスする――。
ト書き:入院生活がこんなに快適だとは思わなかった。
ト書き:お風呂に入った時のような心地良さにも似た感じがする。
ヤマダ「スローセックスって、こういうのなのかなぁ……」
ト書き:聞こえてくるのはヒラマツさんの吐息と、窓の外で小鳥がさえずっている声くらいだ。
ヤマダ「ぁぁ……平和だ…………」
 ⇒ま~た原作にない言葉(スローセックス)を補完した上で「平和」だなんて。そもそも、本作に「平和」や「窓の外で小鳥がさえずって」や「お風呂に入った時のような心地良さ」だなんてオシャレな描写、似つかわしくないんだよ。そうして、「搾精病棟」のイメージがどんどん原作から遠ざかっていく。因みに、原作では次のとおり。大して違わないか(笑)。
 ヤマダ(食べ物はヒラマツさんの買ってきたお菓子とかジャンクフード)
 ヤマダ(寝たいときに寝て・・ 起きても動かずゴロゴロして)
 ヤマダ(ムラムラしたらお互いの身体 触ったり 絡み合ったり エッチしたり・・)
 ヤマダ(このままじゃダメな気がするけど 居心地いいし気持ちもいいから 抜け出せない・・)

★カンファレンスルーム
ト書き:看護師たちの集まるカンファレンスルームには、ピリピリとした緊張感が張り巡らされていた。
 ⇒原作のカンファレンスルームの背景画が、画力Fラン作画能力に有るまじき出来で、本作の背景画より出来が良いのが、なんとも。どこからパクってきたんだ(笑)。

★看護師長の声
看護師長「待ちなさい。ヒラマツはどこ?」
 ⇒ボイスあったんかい。本作最後のクレジットタイトルを見たら、
   看護婦長:百川水無(モモガワミズナシ)
  となっておりました(因みに看護師長が正しい)。キャラ絵がないことをいいことに、いきなり年長者っぽい老け声になってるんですけど。原作キャラ絵のイメージと違いすぎる。こりゃ、続編は作られないな、きっと。

★精子脳
クロカワ「まったくだよぉ。射精することしか考えてないんでしょ? ヤマダくん、精子脳だから」
 ⇒またまたいただきました、原作にはないパワーワード「精子脳」。

★ドリルオナホ改
ヤマグチ「前ん時の反省があるからな……今日のアタシは、一味違うぜぇ?」
ヤマダ「そ、それ……電動ドリル……っ!」
ヤマグチ「ふふふふふ……懐かしいだろ? あの時は精液をそこら中に撒き散らしちまったっけなぁ……」
タチバナ「……ちょっと。撒き散らされるのは困るわよ」
ヤマグチ「安心しろよ、反省があったっつったろ? 非貫通式だから問題ねぇ。スーパーウェポンを超えるハイパーウェポンのパワー、お前らにも見せてやるよ」
ト書き:ヌルリとしたローションの感触と、柔軟な合成樹脂の締め付けを感じた時には、オナホが猛烈な速度で回転し始めた。
ト書き:ペニスの表面全体がカンナ掛けでもされているかのような、凄まじい刺激が襲いかかってくる。
ヤマグチ「どうだぁ、改良型ドリルオナホの味わいはぁっ! 魂がぶっ飛ぶくらいに最高だろうがぁっ」
ヤマダ「あっ、うぐうぅ……うあああああ……ひぎぃぃぃぃ! 魂っていうよりッ、チ○コが折れる……もげる~~~!!」
 ⇒原作には具体的に書いてなかった細かな設定をありがとう。ブツの正式名称は『改良型ドリルオナホ』って言うのか。「反省があった」って、確かに本作のヤマグチ編では、ヤマグチ「しっかし、これ飛び散り過ぎだな。搾精力はピカイチでもそこは今後の課題ってヤツだな」と原作にも書かれていないことを言っていたのだけれども、あれちゃんと伏線だったんかい(笑)。その心意気やよし。
 ⇒今回は、ちゃんとローションを使っていることを書く気配りを見せていますね。やっぱり、ヤマグチ編のライターさん違うだろ。因みに、原作では、ヤマグチ「うるせぇ! ドリルテ○ガを喰らえ!!」となっていて、オナホはTENGA(テンガ)製であることが判明。いや、ドラッグストアで買ってる時点で明らかだったけど。

★クズ友
本作の場合
クロカワ「あんなにヤル気のない女の、どこが良かったって言うのさぁ。
     ……私はこんなにヤマダくんを大切に思ってるのに……。
     ヤマダくんに相応しいクズ友は私だけだよ」
クロカワ「それなのに……あ~ぁ……裏切られたみたいで傷つくなぁ、悲しいなぁ……」
原作の場合
クロカワ「ヤマダく~ん キミってば 酷い男だなぁ」
    「クズ友は 私だけでいいのに・・」
    「よりによってヒラマツなんかとクズ友になって・・」
    「裏切られたみたいで 傷ついちゃうなぁ 悲しいなぁ・・」
 ⇒対比すると、けっこう面白いですネ! 原作の方が、より話言葉だよね。まぁ、漫画とシナリオの作風の違いですかね。

★★★原作にはない言葉集
<ソウルメイト>
クロカワ「はいはい、わかってる……私だけの秘密にしておいてあげる
     ……だって、私達ソウルメイトだもんねぇ……ふふふ」
 ⇒原作にはない言葉がポンポンでてくるな。「ソウルメイト」は原作用語では「クズ友」のことネ!
<ズッ友>
クロカワ「イキそうになってる? いいよぉ……いつでもイッてね♪
     でも、これだけは聞かせてくれる? 私達、ズッ友だよね?」
<睡眠レイプ>
クロカワ「いつだって、キミは私の仲間だよねぇ? 友達だよねぇ? またイジュウインみたいなムカつく女を睡眠レイプしに行こうねぇ」
<キングオブクソ>
クロカワ「……えー、せっかくしてもらてるのに、そういうこと言っちゃうんだ? さすがの私でもドン引きだよ。ヤマダくん、キングオブクソの称号を手にするだけはあるねぇ」
<ポエマー>
ヤマダ 「童貞を奪ってもらって、僕はアナタに恋に落ちたんですっ!」
タチバナ「…………………………」
クロカワ「あはっ、あっははははははははっ! なに、そのセリフっ!
     マジでっ!? 童貞を奪われて恋に落ちたなんて、ポエマーの才能があるよ、ヤマダくんっ!」

★本作で採用して欲しかった原作クロカワ語録
クロカワ「ピュアボーイ やまだくん 5ちゃい! 大好きなタチバナさんに告白でちゅうう!」
 ⇒これは外せないだろ。なぜ、本作で採用されなかったのか、本当に不思議。

★ヤマダの告白に飽くまで真面目なタチバナ
本作の場合
タチバナ「学生ならともかく、大人相手に感情だけで好意を伝えないでくださいッ!」
タチバナ「職も実績も年収もない貴方に告白されて、喜ぶ大人がいるとでも思いますかッ? 思春期の子供でもないんだし、そういうのが分かっていい年齢でしょう、貴方もッ!」
原作の場合
タチバナ「大人相手に感情だけで好意を伝えないでもらえます?」
タチバナ「職も実績も年収もないアナタに告白されても目障りなだけだって分からないんですか」
 ⇒原作はタチバナの嫌悪感丸出しを貫いているのに対し、本作ではちょっぴり大人対応仕様のタチバナ。この違いはちょっと面白いですね。


以上

The above is a long impression of shiratori.