ErogameScape -エロゲー批評空間-

shiratoriさんのセックスオープンワールドへようこそ!の長文感想

ユーザー
shiratori
ゲーム
セックスオープンワールドへようこそ!
ブランド
MOONSTONE Cherry
得点
66
参照数
4317

一言コメント

ヒカリ(NaN)、アーレンシア(621)、エーリッテ(683)、マドリー(1010)、夕奈(656)、アンナ(1116)、エルダ(875)。これな~んだ?(追記:2019/9/30、10/1,2,3,5,12,20,22,24,26,27、11/2,23、2020/5/18)

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

履歴
2019/09/29:初稿を登録
2019/09/30:一部、修正と追加
2019/10/01:一言感想を変更。それに伴い一部、修正と追加。「○ユーザーが求めるヒロイン像とは?」、「○速報@2次ロット製造決定!」を新たに追記
2019/10/02, 03:【購入前一言】①の感想を強化するために追記
2019/10/05:「○MOONSTONEのサポートについて考察」を追記
2019/10/12, 20:「○日毎の『会いたいヒロインを選んでください』を攻略」を追記
2019/10/20:「○日毎の『会いたいヒロインを選んでください』を攻略」を修正。「○イベント完全攻略」と「○タイトルについて考察」を追記
2019/10/22 AM:「○雑記」を最後に追記
2019/10/22 PM:「○満員御礼ありがとう」を「○雑記」の直前に追記
2019/10/24:冒頭に「○本作をやり終えて」を追記で、本稿は校了
2019/10/26:あちこち細かく追記・修正
2019/10/27:1か月間の最終順位結果を「○満員御礼ありがとう」に追記
2019/11/02:「○本作をやり終えて」の最後に、夕奈とエーリッテのキャラいじり不足を言及
2019/11/23:「○速報@2次ロット製造決定!」の最後に、2次ロット出荷について追記
2020/05/18:「○ユーザーが求めるヒロイン像とは?」に 補足5)を追記

2019/10/24追記
○本作をやり終えて
いや~、本当に長く辛い道のりでした。プレイし終えるのに三週間も要してしまいました。私ほどスキップせずにノーマル速度でプレイし続けた人は、他にいないのではないでしょうか。何が辛いって、「安心♡妊娠システム」発動後の作業ゲー感が……。難行苦行とは、まさにこのことですね。

本稿では、この後、色々な角度から本ゲームの分析を試みておりますが、結論としては、実際のゲーム内容が、タイトルに対して名前負けしてるよね、やっぱり(具体的には「○タイトルについて考察」を参照)。

私の【購入前一言】では、「アニメなさそうだし、顔みんな同じだし、読めるストーリーなさそうだしの、だしだし観」と書いたのですが、正しく「かき氷シロップは着色料と香料が違うだけで、実はどれも味の成分は皆一緒」を、地で行っている感じでした。

ゲームの攻略ルートも、次の3ルートがあるのですが、
 (1) 全ヒロイン孕ませルート
 (2) 各ヒロイン個別ルート+【BOTE H】
 (3) 孕ませ失敗BAD ENDルート
私は、(1)から攻略しましたが、これは完全に失敗でした。(1)からでは完全な作業ゲーになってしまいます。もし、少しでもストーリー(らしきもの)を楽しみたいのなら、(2)から攻略するべきです。また、【BOTE H】も、各ヒロイン個別に最後の締めとして、個別に解放するごとに、即座にプレイするべきでした。わたしはそうしなかったものだから、もうぐだぐだ状態でした。

制作側としては、抜きゲーなんだから、セックスシーンさえ連発していれば良いだろう的な軽いノリで制作しているのかもしれませんが、絶対無理。やらされている方の身になって考えてみろよって、心底思ってしまいます。だいたい、この作品、抜きゲーとして買っている人より、特典集めで買いあさった人の方が、多かったのではないかと推察します。Amazonを見てみるがいい。早くも中古品オンパレードじゃないですか。現実とはかくも残酷なものなのです。

ただし、タイトルを含め、何かしら持ってるのも事実なのです。単に活かしきれていないだけで。そういう意味では、良ゲーにするにはどうすべきか、どうあるべきかを考える反面教師(反面教材)と捉えれば、何かしら役に立つ逸品とポジティブに考えてみるのもありかなと、思ったのでした。

最後に、満員御礼ありがとう。
(唐突に何って思われた方は「○満員御礼ありがとう」を参照)

2019/11/02追記
書こう書こうと思っていたのに、書き忘れていたことを思い出しました。実は、妖狐である夕奈のいじり方についてです。妖狐といったら、狐の耳にモフモフの尻尾です。夕奈担当のシナリオライターが、日常イベントでもエッチイベントでも、これを全く活用しなったのが理解できませんでした。最近の傾向として、普通はモフモフするよね。そういえば、エルフのエーリッテについても、特徴である耳を活用していなかったなぁ。

私は、人気投票(OFFICIAL Webでの『いいね!』カウント)の状態を分析してみたのですが、どうも「癒やし」を求める方々が多くなっていることが、判明しました(詳細は「○ユーザーが求めるヒロイン像とは?」を参照)。そのため、この辺の感覚の一般認識とのずれが、夕奈とエーリッテの『いいね!』カウントが伸びない理由の一つになっているのかもしれないと思ったのでした。


○発売前の印象との相違有無
現時点(9/29)は、やっと「会いたいヒロインを選んでください」の6日目にたどり着いた段階ですが、だいたい見切れましたので、簡単に感想を書いておきたいと思います。感想といっても、今のところ発売前の購入前一言や体験版一言で書いたとおりなのですがね。そのため、私の購入前一言や体験版一言に対するコメントという形で、発表したいと思います。

・私の【購入前一言】に対して
①私のエロゲーセンサーは「買い」だと告げているが、アニメなさそうだし、顔みんな同じだし、読めるストーリーなさそうだしの、だしだし観
 ⇒購入してプレイ中ですが、これまでのところ、だしだし観は変わらず。
  2019/10/02, 03追記
  MOONSTONE Cherry のブランド・アイデンティティは「萌えヌキ路線」らしいのですが、今回、「ヌキ」については、
   (1) 全員孕ませ&ボテ腹エッチ完備!
   (2) エッチな断面図搭載!
   (3) ヌキを盛り上げる機能(①卑語・隠語無修正、②バックグラウンドボイス、③射精カウントダウン)
  で実現したということみたいですね。ただ私の個人的な感想としては、(1)は一部フェチ向け、(2)は見せ方の工夫と拘り不足、(3)はインパクト不足、といった感じです。方向性は全く間違っていないのですが、同じポーズとシチュエーションばかりでは、飽きてしまいます。結局、全体的にエロ不足なんだと思います。つまり、ヌクためには勃たなければならず、勃つためにはエロくなければならず、結局、ヌクためにはエロくなければならないといった、至極真っ当な三段論法が導き出されるわけです。MOONSTONEブランドには、別に「萌えエロ路線」を狙った MOONSTONE Honey があるわけですが、合体しろよって思ってしまいます。合体することがSEXとして一つの完成形だろって(笑)。
  一方、「萌え」については、キャラ絵と声がマッチして無難にまとめた印象を持ちました。つまるところ、「声優さんの声に救われた」というのが、最も本質をついた評価になるのかもしれません。
  そのため作品総体としては、ブランド・アイデンティティはきっちり固持しており、方向性も間違っておらず、きちんと考えて作られたことはとても評価できるのですが、如何せん、制作する上での"能力"・"閃き"・"拘り"が若干足りていなかったと考えられます。タイトルを考えるだけで、その全てを使い切ってしまったのでしょう(笑)。そのため、今後、高評価を獲得するためには、何らかの特殊なスパイス(=媚薬?)が必要になるでしょうね。それは人材、お金、時間、運、はたまた神、悪魔なのでしょうか。

②コンセプトの「異世界を舞台に、“孕ませ”をテーマにしたヌキゲー」でのエロポイント「全員孕ませ&ボテ腹エッチ完備!」をどこまで突き詰めたかではなく、どこまで突き抜けたかで評価が確定する作品
 ⇒突き抜けどころか、突き詰めてすらいない。因みに、私のいう「突き詰め」とは、例えば『魔法少女オリハルコン』にみられる表情変化や仕草の間の取り方と演出、それも秒単位でみたいな制作者の変質的なまでの拘りのことです。本当に同人作品って恐ろしいです。では「突き抜け」とは何なのか? 私が思うに「常識を覆すインパクトを持った何か」です。同人作品の病的なまでの拘りと締め切りなしの悠久の制作時間に対抗し打破するためには、それしかないでしょう。

③『ぬきたし』くらい真面目にぶっ飛んでくれたら……まぁ、99.999%有り得ませんがね。
 ⇒ぶっ飛んでたのは、タイトルだけでした。

④体験版次第でしょうが、体験版で全部やった気になってしまう作品かもしれません。
 ⇒以下を参照

・私の【体験版一言】に対して
⑤Hアニメーションは無さそう。
 ⇒影も形もありません。

⑥想定内の出来。そこそこ面白い。『巨乳ファンタジー』的な成り上がりっぽさの雰囲気も感じた。孕ませ&ボテ腹に拘らないのなら、体験版だけで満足できちゃうかもしれません。
 ⇒公式Webページから受けた印象どおりの出来。それ以上でもそれ以下でもない。
  「『巨乳ファンタジー』的な成り上がりっぽさの雰囲気」は、評価しすぎました。撤回します。
  結論としては、体験版だけで満足できてしまう作品かな、やっぱり。

⑦ひたすらエッチシーンだけとかの構成だとすると、私の場合、確実に飽きますね。やっぱりストーリーのあるシナリオが最後までないと、無理。
 ⇒日毎の「会いたいヒロインを選んでください」への突入で、ひたすらエッチの作業ゲー観あり。ちょっとめげそう。

⑧キャラクター紹介の「いいね」ボタンのカウント結果
 ⇒いつの間にか無くなっていたので、最終結果が分からず、考察できず
 2019/09/30追記
  結果が、気になって気になって仕方がなかったので、サポートに問い合わせしたところ、
   > 公式サイトの「いいね」ボタンはしばしば止まってしまうのですが、継続しております。
  との回答でした。しかし、いつ表示されるのかは神のみぞ知る状態らしいので、
  運よく表示状態に巡り合うことができたら、考察したいと思います。
  とは言え、今もやっぱりありません(😢)。長期戦になりそうです。
 2019/10/01追記
  長期戦覚悟でいたら、表示されていました。ラッキー! そのため、本来書きたかった内容に、一言感想を変更しました。投票データの考察は、本稿の最後の方に追記します。

⑨脱字を1つ発見。アーレンシア「本来はあなたにこんなことを言う必要もなのだが」⇒ないのだが。正式版で直ってたら品質管理ができているって褒めてあげる。
 2019/10/01修正
 ⇒当初の一言感想では、「体験版一言で指摘した脱字が直っていてビックリ!_約束どおり「品質管理ができている」って褒めてつかわす(💮)」と、謝罪告知も兼ねて上から目線(?)で褒め称えました。しかし、9/30にアップされた修正パッチ2の内容を見たら、「誤字脱字を修正」って、作品全体を通したチェックが、ぜんぜんできていなかったことが判明(それでも「会いたいヒロインを選んでください」までは、誤字・脱字・衍字はなかったかな)。そのため⑧も解決したので、本来書きたかった内容に書き換えてしまいました。二日間のお詫び用、短命の一言感想でした。アーメン。


○本作の評価
コンセプトの「異世界を舞台に“孕ませ”をテーマにしたヌキゲー」そのまんまの作品で、何の捻りもない普通の構成であるため、キャラクターの女性陣に心酔できる方々がやるべき作品であるといえます。

上記の①~⑦の指摘が覆るような作品だったのなら、高評価できたのかもしれませんが、結局、この作品で高評価できるのは、作品タイトル名称の『セックスオープンワールドへようこそ!』だけです。なんか、このタイトルから受けるぶっ飛んだイメージからは程遠い普通の内容なので、拍子抜けしてしまいます。

だいたい、セックスオープンワールドと謳っているのに、セックスオープンなのは、主人公とヒロイン7人との関係だけなのです。どんだけ小さいワールドなんだよ。もし『ぬきたし』のスタッフが制作したのなら、恐らく、普通の方々が思い描くタイトルのイメージどおりの作品になったのではないかといえば、皆様方もご理解いただけるのではないかと思います。

作品構成で一点だけ評価するなら、同じ異世界の一夫多妻容認設定でも『ソーサレス*アライヴ!』とは違って、コンセプト実現のために、一夫多妻の世界観を最大限に利用しようとした点かな。それなのに、②と⑦の部分(“孕ませ”実現のゲーム要素部分)で、作りを失敗しているというか、なんの捻りもないというか。私だったら、セックス回数以外に、各エッチシーンに重み付けを採用して、数値合計があるレベルに達しないと、孕まないようにする仕様にしたでしょうね。また、エッチシーンもランダム要素を取り入れて、毎回どのシーンが出てくるか分からないようにしますね。なぜなら、シナリオ上で各エッチシーンにストーリー上での意味づけを与える力量がないのなら、もうゲーム性の強化で勝負するしかありませんから。

そもそも、本作で一番駄目なのは、主人公がモブすぎる点ですかね。『巨乳ファンタジー』的な成り上がりっぽさが本当に実現できていたのなら、シナリオも評価できたのかもしれないのだけれど、所詮、コンセプトが種馬のヌキゲーなので、主人公は、逸物だけが大きいだけの空気なんですよね。本来は、勇者を生ませるための種馬勇者という設定なのだから、せめて逸物だけでも――『景の海のアペイリア』の主人公みたいに――何らかの特徴を付与して欲しかったです。もうねぇ、なんですかね、この遊び心のなさは……。

二番目に駄目なのは、主人公はモブの癖に、ヒロインより優位に立とうとする点ですかね(ヌキゲーの宿命なのか、やたらと、ヒロインに隠語を言わせたがること)。そんなエロくないお馬鹿な会話より、もっとヒロイン達とのストーリーに絡んだ心を読みあう、心理戦的な会話を楽しませろよって思ってしまいます。また、セックスシーンでヒロインにセックス描写を説明させるのも、やめて欲しいって心底思っているのですが、ヌキゲーだからの一言で、無視されるんだろうなぁ。どちらも、女の羞恥心を煽ることで、主人公がヒロインより優位に立つための、虚栄心とエロ興奮効果の向上(最終的にはプレイヤーのための)を目的としているのでしょうが、つまらないですし、エロくない場合が、殆どです。

本当に、いつまでも古臭いエロシナリオの方法論に固執していないで、新しい方法論を考えろよって言いたいです。もうねぇ、「アウトオブ眼中」なんて死語を書いてる時代じゃないってことを、認識するべきなんですよ。
 門弟A「オレらの言い争いなんてアウトオブ眼中ッスか! 師匠が惚れるわけッスよ!」
まぁ、エロゲー業界的には、"Qruppo" が出てきたから良しとするか。


○即行で改善して欲しい点
 主人公には、ヒロインが妊娠しやすい日が分かる異能が備わっていて、説明では異能カレンダーが、メッセージウインドウ右下のアイコンから、いつでも呼び出せる仕様となっています(「安心♡妊娠システム」と呼ばれているのですが、システムなんておこがましい。単なる妊娠予定カレンダーです)。
 ただ実際には、本当にこの異能カレンダーを必要とするのは、「会いたいヒロインを選んでください」選択画面表示時だけなのに、現実には「会いたいヒロインを選んでください」選択画面表示時はメッセージウインドウがないので、異能カレンダーを開けないのです。どこが、「いつでも呼び出せる仕様」なんだよ、本当に!
 そのため、「会いたいヒロインを選んでください」選択画面にも、中央下のセーブ、ロードアイコンの並びに、異能カレンダーアイコンをつけて、本当に「いつでも呼び出せる仕様」にして欲しいです。


2019/10/20追記
○タイトルについて考察
実は、今更なのですが「セックスオープンワールド」って何なのかっていう、素朴な疑問が沸々と湧き上がってきました。「①セックスオープン・ワールド」なのか「②セックス・オープンワールド」なのかってことが……。

そもそも、オープンワールドって何だって話になるのですが、さっぱり分からないので、調べました。Wikiでは「英語におけるコンピュータゲーム用語で、舞台となる仮想世界を自由に動き回って探索・攻略できるように設計されたレベルデザインを指す言葉」って書いてありました。ではレベルデザインとはなんじゃらほい?

レベルデザインとは、「形状や仕掛けの設計、アイテムや敵配置などを含めた、キャラクターたちが動き回るゲームの“空間”の設計を指す言葉」だそうです(ここでのレベルとは「ロケール、ステージ、ミッション、マップ、あるいは1面、2面の意味」とのこと)。

そうすると、①だと「セックスが開放された世界」を意味し、②だと「異世界を自由に動き回ってセックスする舞台」ってことを意味するのでしょうか。いや~、どちらであってもワクワクするタイトルですし、実際は両方の意味を内包しているのではないかと考えたいです。

他の感想でも書いているのですが、私はSF大好きで、私の思うSF魂とは「SF作品なら、空想の世界描写を存分に見せてナンボでしょう」なので、思わず【購入前一言】で、「私のエロゲーセンサーは『買い』だと告げている」と書いてしまったのも、無理もないというものです。それほど、私にとってはインパクトのあるタイトルだった訳です。

上記でも書きましたが、本作品の制作スタッフは、きちんと色々と考えて作ろうとしていることは間違いなく、恐らく①と②を実現するべく、頑張ってはみたんでしょうね。その結果が、①については一夫多妻制の世界設定で、②については「安心♡妊娠システム」で対応としたのでしょう。

ただまぁ、"MOONSTONE" 程度の制作会社では、荷が重すぎたというか、風呂敷広げすぎたというか、実際に出来上がったゲームは、完全にタイトル負けしてしまったことは否めません。"Qruppo" か "NitroPlus" あるいは "ALICESOFT" だったら、タイトル負けしない作品を制作できたかもしれませんが、こればっかりは神のみぞ知るですよネ!

因みに、私だったら、①は『ぬきたし』の設定を念頭に考えるでしょうし、②はエッセンバウムの鳥瞰図から各シーンに収束させるパノラマビューイングの見せ方で、正しくゲームとしてのオープンワールドを実現しようと考えたでしょうね。そうそう、私はタイトル以外だと、このエッセンバウムの鳥瞰図、とても良く描けていると思っていて、評価しています。思わず、ゲーム内のスナップショット機能を、初めて使っちゃいましたよ。

拡大してみると、ちゃんと中央広場、コロシアム、ゴールデン・シアターなどが、小さな細かい鳥瞰図上に、正確に描写されているのです。恐らく、それぞれ一枚絵を縮小して、そのまま貼り付けてますね、これは。全く、これを活用しなかったのが信じられません。これを描いた方、本当に浮かばれませんよね。ヒロイン像をべたべた上書きされて、単なる捨て背景画としか扱われていないのですから。リソースの無駄遣いとは、正しくこのことですよね。


2019/10/12追記(10/20修正)
○日毎の「会いたいヒロインを選んでください」を攻略
予想どおり、100年祭の妊娠攻略期間中(30日間)、日曜日を除けばひたすらエッチ作業に勤しむという、何かの罰ゲーム的な展開なのですが、OFFICIAL Webには、
 ・セックスの目的は子作り!
 ・夢の全員同時オメデタも…!
 ・あなたの子供を宿すことで、ヒロインは本当の“あなたの女”になる…。
と書かれてあったので、次の方針で臨むことを考えました。

 (1) 夢の全員同時オメデタ
 (2) 30日間毎日、同じヒロインを選択
 (3) 誰も妊娠させない
 (4) グループセックス(存在すれば)

(1)を実現した時点でのCG開放率は、65%くらいでした。引き続き(2)に取り組みましたが、30日間、毎日違ったシナリオ(日曜日休養以外は毎日セックス?)を、個別に7人分用意してあるのかどうかという点が、とても気になっておりました。EXTRAのCGとSCENEを見る限り、半分くらいしか用意されていない感じでしたから。実際にやってみたところ、次のとおり(詳細は「○イベント完全攻略」を参照)。

 (2):日曜日休養を除く8日分で1セット
    ⇒「7日目まで毎回エッチ+8日目は妊娠/不妊判定」イベント仕様
     ※9日目以降はヒロイン選択不可(日曜日休養を除く)
 (3):BAD ENDが存在
    ⇒どうなったかは秘密。ゲームしてください(笑)
 (4):全員一緒に酒池肉林ハーレムどころか、2P、3Pすら存在せず
    ⇒もし存在していたら、現状でも作業ゲー感ハンパないのに、今の仕様じゃギブアップしていたかも

実は、未だに「ヒロインは本当の“あなたの女”になる」が何を意味しているのか分かっておりません(^^;)。(1)のラストシーンでは、
 ト書き:俺はかつて、この世界とは遠く隔たった日本国は東京に住んでいた。
 ト書き:でも、もう、戻ることはない。
 ト書き:二度と。
 ト書き:俺が生きていく世界は、ここなんだ。
 ヒカリ「それでは皆さん、せーので、私たちの旦那様を、正式にお迎えしましょう」
 ヒカリ「せーっの……」
 みんな「この世界へ、ようこそ!」
となっているので、同じ世界でこれから一緒に生活していかれるようになるってことなのでしょうか。主人公は、こちらの世界に留まるための絆(=おのれの血を分けた子供)ができなかったら、元の世界に強制送還ってことなので、“あなたの女”でいられなくなってしまうってことを意味しているのかもしれません。(3)で何か分かるかもと期待したのですが、何もわかりませんでした。

いくつかの疑問に対する興味を糧に、何とか作業ゲー状態――強制スキップなし、1シーン約25分の拷問縛りを課して(もう、何時間かかるんだよ)――を頑張ってみたのですが、時間だけ膨大についやした割には、得られるものが少ないというか、なんか悲しかったです。

因みに、タイトルでの“ようこそ”の意味は「ヒロイン達から主人公へ向けての感謝と歓迎の気持ちを表す言葉」だったのですね。第三者に向けた一般的な意味の言葉なのかと思っていました。だから私は、この世界観に対する認識に齟齬を生じさせてしまったのだろうなぁ。世界が小さいって。まぁ、シナリオゲーじゃないけど、ここだけはストーリーを上手く収束させたかなって感じです。昨今のラノベ風の書き方なら、
 みんな「「「「「「「この世界へ、ようこそ!」」」」」」」
となるのでしょうネ! でも、ボテ腹コスチュームで言われてもなぁって感じです(笑)。


2019/10/20追記
○イベント完全攻略
本ゲームの攻略ルートは、実際にプレイしてみたところ、次の三種類(と思う)。

 (1) 全ヒロイン孕ませルート
 (2) 各ヒロイン個別ルート
   それぞれエッチシーン7回選択&孕ませで【BOTE H】のボテ腹エッチシナリオ開放
 (3) 孕ませ失敗BAD ENDルート

巷の攻略手順では、CGコンプで完了みたいな感じですが、実際は(2)において、以下の二種類のシナリオイベントを全てコンプしてこそ、完全攻略といえるのです。まぁ、糞ダサい「安心♡妊娠システム」によって、作業ゲー感ここに極まれり状態なので、ここまでプレイして確認している方々は少数だと思われます。しかし、頑張って確認しましたので、メモがてらに記録しておきます。
※日曜日休養イベントがなかったら、本当にただのヌキゲーでしかなくなってしまうので、これらのシナリオはとても貴重なのです。また、(3)はやっぱり存在しましたね。

・日曜日休養イベント(①~⑤は、番号毎に同じ内容)
ヒカリ
 07日:①ヒカリ、アーレンシア、晴哉でお祭り観光。似顔絵イベント
 14日:⑤ヒカリのひったくり男撃破と中央広場でエルダとのダンス
 21日:ヒカリの買い物(服)に付き合う晴哉
 28日:晴哉、コロシアムでヒカリと稽古用の木剣や具足の手入れ手伝い、
    その後テルマエで入浴後、別れ際にキス
アーレンシア
 07日:①ヒカリ、アーレンシア、晴哉でお祭り観光。似顔絵イベント
 14日:②アーレンシア、夕奈と晴哉をヴァルハラ大使館見学に招待
 21日:アーレンシア、中央広場で子猫と戯れ
 28日:アーレンシア、腕相撲チャンピオンと勝負
エーリッテ
 07日:エーリッテ、中央広場の屋台でバナナを食す
    その後、晴哉がホットドック早食い大会に参加
 14日:③マドリー、エーリッテ・アンナ・晴哉をお花畑に案内
 21日:エーリッテと晴哉、本屋で日曜デート
 28日:エーリッテ、父へのお土産に晴哉の人物画を描く
マドリー
 07日:マドリーと晴哉、中央広場でパレード見学。その後、迷子対応
 14日:③マドリー、エーリッテ・アンナ・晴哉をお花畑に案内
 21日:プレゼントされた大量のリンゴを、アップルパイとジャムに
 28日:お茶会用のお菓子(パンケーキ)作り練習
夕奈
 07日:夕奈、猫の集会に参加。化けネズミの進入路を保安官に通報
 14日:②アーレンシア、夕奈と晴哉をヴァルハラ大使館見学に招待
 21日:夕奈とハンマーゴング
 28日:夕奈と店先でのかんざし観賞デート
アンナ
 07日:④アンナ、エルダ、晴哉の3人でお祭り見物
 14日:③マドリー、エーリッテ・アンナ・晴哉をお花畑に案内
 21日:晴哉、屋台のライスバーガー隠し味の魚醤に感嘆、新メニュー模索
    その後、アンナと晴哉、店に戻って、お掃除&お互い褒め殺し休日
 28日:アンナと晴哉、森にキノコ狩り。トリュフもどきで、ポチゾウがダウン
エルダ
 07日:④アンナ、エルダ、晴哉の3人でお祭り見物
 14日:⑤ヒカリのひったくり男撃破と中央広場でエルダとのダンス
 21日:エルダのすっぴん寝起きと晴哉とのお花畑膝枕デート
 28日:エルダ、ポーカーの世界チャンピオンを撃破

・個別ルート8日目妊娠結果イベント
ヒロインが主人公に、妊娠か不妊かをにおわせるイベントです。妊娠時と不妊時の各イベントでの、代表的な"ほのめかしセンテンス"を記します。
ヒカリ
 妊娠「最近、なんだか酸っぱいものが食べたくて」
 不妊「……もしかすると、タイミングが良くないのかもしれません」
アーレンシア
 妊娠「私をぎゅっと抱きしめて、お腹をなでなでしてほしい」
 不妊「いや、特別なにかあったわけではない。むしろなにもないからムシャクシャしていると言うか……」
エーリッテ
 妊娠「その時がきたら、二人で新しいオモチャでも探しに行きましょ」
 不妊「あら、まだお客さんが残っていたみたいね」
マドリー
 妊娠「いえ、今日は植物辞典ではなく、育児の本です」
 不妊「今日は自分の用向きです。身体にいいハーブを取りそろえてみようかと」
夕奈
 妊娠「ええ、体調が優れないといっても、病気や風邪ではないので」
 不妊「何か心当たりでも?」「んー……あるといえばあるような……」
アンナ
 妊娠「あの、体調が悪いわけでは決してないんですけど、しばらくお休みさせてもらってもいいですか?」
    :アンナは言葉を濁して、天井に目を向けた。
 不妊:俺は天井に視線を向けた。
     「あ、あぁ……。……あの……ごめんなさい、今日は少し気分が優れなくて……」
エルダ
 妊娠「ええ、ちょっと支配人に話さないといけないことがあって……」
 不妊「……駄目ね。トレーニングでもすれば気分が晴れるかと思ったけど……」


2019/10/01追記
○ユーザーが求めるヒロイン像とは?
さて、私の一言感想における【なぞなぞ】問題の解答は、「OFFICIAL Webのキャラクター紹介にある各キャラクター毎の『いいね!』ボタンの2019年10月1日 21:00時点のカウント数」となるのですが、わたくし、こういう分析甲斐のあるデータが提示されると、非常にわくわくしてしまいます。

それでは、カウント結果を見てみましょうかって、いきなりヒカリがNaN(Not a Number)ってどういうこと? いくらなんでも、おかしいだろ! これはあれですか、いわゆる情報操作ってやつ? それとも、サイバー攻撃? ヒカリの「いいね!」ボタン、ちゃんと機能しているんでしょうかね。

のっけからつまずきましたが、気を取り直して、他のヒロインのデータを見ますと、次のとおりです。
 最新(10/1):ヒカリ(NaN)、アーレンシア(621)、エーリッテ(683)、マドリー(1010)、夕奈(656)、アンナ(1116)、エルダ(875)。
 当初(8/11):ヒカリ(NaN)、アーレンシア(6)、エーリッテ(270)、マドリー(327)、夕奈(NaN)、アンナ(NaN)、エルダ(NaN)。
最新データは、「いいね!」ボタンのここ数日の動作状況から、6/9公式サイトOPENから9/27の発売直前までのカウント数と考えられます(「いいね!」ボタンがいつから稼動したのか不明ですが)。

ここで、当初と比較してやっぱり目を引くのが、ハイリッテ姉妹(アンナ&エルダ)の躍進。マドリーのカウント数を見ても分かりますが、やはり皆様方、人生に疲れていらっしゃるんですかね。「癒やしキャラ、万歳 !!!」ってことなんでしょうね。年上、年下って観点で見ると、年下の方が若干良いってところでしょうか。若い方が良いってことなのかな。

因みに、早くもPornhubに、アンナの処女喪失セックスシーン(40:13)が、アップされておりました。まぁ、アンナに限らず、他のヒロインもなんですけどね。

ところで、当初頑張っていたエーリッテは、意外と伸びませんでしたね。キャラゲーにおけるエルフの神通力も、今や潰えたってところでしょうか。それにしても、ヒカリ、不憫すぎる。黒髪がいけないのか、日本的なのが駄目なのか、それとも桜の花が舞い散っていないからなのか。誰か、分析して欲しいです。

現在、私は「会いたいヒロインを選んでください」の6日目でプレイが小休止状態なのですが、キャラ萌えで心を奮起させて、頑張ってゲーム再開としますかね。とは言っても、疲れてて勃たない(笑)。マドリーに癒やしてもらうとしますか。

補足1)2019/10/02 21:20時点のカウント数
(10/2):ヒカリ(NaN)、アーレンシア(637)、エーリッテ(696)、マドリー(1024)、夕奈(660)、アンナ(1131)、エルダ(879)。
⇒他が全部カウントアップしているのに、ヒカリだけ未アップ。やっぱり機能してないだろ、ヒカリの「いいね!」ボタン。自分で押してみれば簡単に確認できるのですが、万が一カウントアップしてしまったら厳正なデータに傷が付くと思うと、押せない。ヘタレで御免なさい。というか、今更、直ってもデータとして不完全だから、このまま、NaNで「伝説」を作ってもらいましょう。

補足2)2019/10/05 15:35時点のカウント数
(10/5):ヒカリ(26)、アーレンシア(692)、エーリッテ(727)、マドリー(NaN)、夕奈(709)、アンナ(1166)、エルダ(931)。
⇒ヒカリのカウント数が突如、出てきましたね。ちゃんと機能していたんですね。ということは、本当にNaNだったのか? 「伝説」達成ならず、残念。他は順調にカウントアップっと思って見ていたら、「えっ!?」、なんと今度はマドリーがNaNになっています。やっぱり、サイバー攻撃ですか。どうなってんだ、ここの「いいね!」。ぜんぜん、良くないだろ。

補足3)2019/10/08 01:00時点のカウント数
(10/8):ヒカリ(1078)、アーレンシア(699)、エーリッテ(739)、マドリー(1078)、夕奈(710)、アンナ(NaN)、エルダ(939)。
⇒マドリーのカウント数、復活。そして、ヒカリのカウント数、ついにマドリーと同数に。大量の組織票ですか?! ヒカリ信者の執念、恐るべし(^^;)。と思って見ていたら、今度は、アンナがNaNですね。ここの「いいね!」、何となく予想はしていましたが、NaNがあちこち憑依して歩くみたいですね(笑)。もう、なんだか、好きにしてくださいって感じです。

補足4)2019/10/11 01:45時点と2019/10/12 09:10時点のカウント数
(10/11):ヒカリ(1094)、アーレンシア(713)、エーリッテ(752)、マドリー(1093)、夕奈(725)、アンナ(1204)、エルダ(953)。
⇒やっとNaN表記がない正常状態になって、きちんと評価できそうです。世の中、"ツンデレ"、"エルフ"、"獣っ娘"の「三種の萌格(or 萌娘)」は、"大和撫子"、"癒やし系"、"町娘"の「新・三種の萌格(or 萌娘)」に取って代わられたみたいですね。
(10/12):ヒカリ(NaN)、アーレンシア(717)、エーリッテ(6)、マドリー(1111)、夕奈(10)、アンナ(1212)、エルダ(962)。
⇒やっと正常になったと思ったら、もう、なんですかね。サポートに連絡してから表示されるようにはなったものの、表示するカウント数が異次元というか。ぶっ飛ぶところが違うだろって。ゲームでぶっ飛んでくれたら良かったのに(😞)。

補足5)2020/05/18
久しぶりに、公式Webサイトを覗いてみたら、全員(NaN)表示でした。もう、カウントしていないみたいだったので、ちょっと試しにクリックしてみたら、「『いいね!』投票は各キャラ24時間に1回までです。」とメッセージが表示されました。もう投票受付はしていない割には、メッセージは出るのね。そっかぁ、ちゃんと投票制限はしていたんだ。1日1回は同じ人が投票できたってことは、数ヶ月あれば一人で同一キャラに100回以上は投票できたってことなのかな。まぁ、それ以前に、表示制限されてましたけどネ!(笑)


2019/10/01追記
○速報@2次ロット製造決定!
---------------------------------------------------------------
「セックスオープン~」の在庫が早くもゼロとなったため、2次ロットの製造が決定しました! 皆様ありがとうございます!
店舗に卸し次第、【適正価格】にてご提供できますので、パッケージ版購入を検討中のお客様は、今しばらくお待ちください~
---------------------------------------------------------------
おいおい、本当かよ。やっぱり、萌えキャラエロゲーは、鉄板なのか。【購入前一言】で書いた「私のエロゲーセンサーは『買い』だと告げている」は、正しかったのか? 自分のエロゲーセンサーに恐れいる。

しかし、長文感想を書いているのは、発売後5日目で、まだ三人しかいません。とても売れているって感じではないのですが……。この手の作品が好きな人達は、そもそも感想なんか書かないってことなのかな。恐らく、プレイする優先順位が下の方なので、購入はしたものの積んでいる人が、多いってことでしょうかね。

ところで、何でわざわざ【適正価格】と強調して、書いたんですかね。私が想像するに、ぼったくり業者につかまされないようにという、メーカーなりの親切心から出た注意喚起の言葉ってことですかね。それとも、中古品(or 中古市場)への牽制なのか。う~ん、やっぱり営業的観点から考えると、後者かな。

これ、予約キャンペーンの「透けマタニティドレス立ち絵DLカード」はついてないのかな、やっぱり。なんか、他に特典用意してやれよって思ってしまうのだけれど……。しかし、この「透けマタニティドレス立ち絵」、笑ってしまいます。このパッチを適用してONにすると、ゲーム序盤の立ち絵から、ボテ腹透け透け立ち絵なんですもの。これの意味するところが、さっぱり分かりません。私はボテ腹フェチじゃないから、ヌケない。誰か、合理的な活用方法を教えてください(笑)。

2019/11/23追記
10/25に、2次ロット分がお店に納品されたようですね。現時点のAmazonの価格は ¥9,928 OFF:¥852(8%) となっております。私が予約購入した時は ¥8,819 でしたから、けっこう強気ですよね……中古品いっぱい出ているのに!
このような売れ方、過去に『キミに迫るオトメのレッスン』で経験したことがあります。そうすると、最終的に中古品価格は、6千円台で安定すると予想できるわけです。


2019/10/05追記
○MOONSTONEのサポートについて考察
上記で、「いいね」ボタンの件でMOONSTONEのサポートを利用したことを、ちらっと仄めかしましたが、これは他の問題のついでに訊いてみただけで、本来サポートを利用せざるを得なかった問題は別にあります。それは、予約キャンペーン特典がダウンロードできないという問題です。

具体的には、IEでは「Web サイトによってこのページの表示を拒否されました HTTP 403」エラーになり、Chromeでは「This XML file does not appear to have any style information associated with it. The document tree is shown below. (以下省略) 」となりました。実は私、MOONSTONEのサポートを利用するのは2回目で、1回目はArgonautsの『家の彼女』で、その時も、IEでは「Web ページが見つかりません HTTP 404 エラー」、Chromeでは「Not Found The requested URL ******* was not found on this server.」で、ダウンロードできませんでした。

流石に2回目なので、私も慣れたもので、サポートへの問い合わせ内容も、「私は、以前もArgonautsの『家の彼女』の同じ様な特典でのダウンロードで、同様な現象が発生しました。この時は、firestorage経由でダウンロードするようにしてもらいました。今回も同じ対応を望みます」と、原因究明による対応より、最初から大容量ファイル転送サービスでの対応を依頼しました。

その結果、サポートの回答も、以下の内容でした。
-----------------------------------------------------------
2019年9月27日(金) 22:07 ムーンストーン/アルゴノーツサポート : <******>

shiratori様

MOONSTONEサポート担当の**と申します。
このたびはご不便をおかけしまして、まことに申し訳ございませんでした。
現在、原因を確認中です。
すぐには修正できない可能性がありますので、取り急ぎ、shiratori様用に
データをアップいたしました。
下記のURLアドレスよりダウンロードをお願いいたします。

FILE: SexOpenWorld_TokutenPatch.exe
URL: https://10.gigafile.nu/~
ダウンロードパスワード: *****

今後ともMOONSTONEをなにとぞよろしくお願い申し上げます。

それでは失礼いたします。
-----------------------------------------------------------
※最近、私はサポートへの問い合わせもshiratoriで押し通しております(笑)。

サポートの回答文面って、メーカーによって違いがあって面白いのですが、MOONSTONEはいたって普通ですね。ここで問題です。この回答メールで、注目すべき点が、二点あります。さて、な~んだ? ―――― それでは、ジャジャジャジャーン、解答は次のとおりです。

注目点1:利用した大容量ファイル転送サービス
今回は「gigafile」でしたが、前回は「firestorage」でした。同じ担当者なのに、この違いは何故って疑問が湧き起こりました。心境の変化なのか、気分なのか、比較評価した結果なのか、それとも会社からの指示なのか。どちらにしても、今回は「firestorage」より「gigafile」の方が良いとの結論に達したというわけですね。

注目点2:メール回答時間
私は、Argonauts『家の彼女』の長文感想にも書いたほど痛感したのですが、MOONSTONEのサポートは、エロゲー業界の中でもトップクラスだと思っています。たいへん、素晴らしいです。別にサポートの仕組みがってことではありません。サポート担当者が素晴らしいのです。

私は『家の彼女』の長文感想で、「ムーンストーンのメールサポートは自動応答システムですね。自動で受付後、短時間で回答が返ってくる筈です、たぶん(私は夜に問い合わせしたので、翌日の午前10時過ぎでしたけれど、勤務時間内なら90分以内には回答がもらえそうな感じがしました)。たいへん、素晴らしいです」と書きました。

今回、私の問い合わせに対する先方のメールサポートシステムの受付時間の記録を確認すると、Fri, 27 Sep 2019 21:11:28 となっておりました。つまり、金曜の夜9時過ぎですね。そのため、私は回答は月曜日だなと思っていたのですが、にも拘らず当日の22:07には回答をもらえたのです。夜の9時過ぎにメールしたのに、その1時間後には対応が完了したのでした。私は感激したので、回答メールに次のように書きました。

 > MOONSTONEのサポートって凄いですね。
 > 無償サポートに24時間体制なのでしょうか。
 > 以前、問い合わせした時も思ったのですが、
 > 回答(対応)の速さは、エロゲー業界随一かもしれません。
 > (MOONSTONEがというより、**様が凄いのかもしれませんが……)

恐らく実態は、当日発売日だったので色々と対応することがあって夜遅くまで仕事をしていたら、あろうことかサポートメールが届いてしまったので、他の仕事のついでに対応してあげましたってところだとは思うのですが、ユーザーにとっては、裏事情など知ったことではなく結果が全てです。因みに、今はエラーにならずにダウンロード可能になっております。既に対応済みってわけですね。

ただ、他人事ながら、会社の就業規則的にはどうなのよってところは、ありますよね。まとも(?)な会社になればなるほど、勤務時間の管理は煩くなるので、本来は、サポート時間を決めて公開するのが、会社としては正しい方向性なのではと思ってしまいます。まぁ、エロゲー業界には就業規則など存在しないのかもしれませんが――知らんけど。


さて、このように、一見(ユーザーにとっては)とても素晴らしい保守管理体制に見えるMOONSTONEですが、品質管理面では、同じようなミスを繰り返すという、つまらないちょんぼが多いのが玉に瑕です。例えば、今回、予約特典ダウンロード不能が二回目だと書きましたが、これに付随して、メールサポートシステムへの記入フォームの登録でも、前回と似たような不具合が発生しました。

具体的には、メールサポートシステムには該当製品を選択する項目があるのですが、『家の彼女』の時はそもそも選択項目の中に『家の彼女』が表示されませんでした。『家の彼女』どころか、そもそもArgonautsブランド自体がありませんでした。いくら新ブランド初回作品の時だからって、システムへのサポート対象登録を忘れるだなんて……。そして今回、一通り登録して送信したら、選択したゲームタイトルが、『セックスオープンワールドへようこそ!』から勝手に『妹ぱらだいす!3』に書き換わるという、「手品かよ!」みたいな不具合が発生しておりました。どんだけ『妹ぱらだいす!3』に思い入れがあるんだよ(笑)。最初、自分のミスかと思って、思わず、もう一回送信し直して検証してしまいましたよ。どちらもサポートに連絡して、直してもらいましたが……。

また、今回は、今のところ修正パッチが2回出ているのですが、修正パッチ2のreadmeファイルである「はじめに必ずお読みください.txt」の内容が、修正パッチ1のまま(最後の行のver.1.01 revがver.1.02 revに変わっただけで、タイトルからしてver.1.01のまま)という、修正パッチ2の修正内容、どこいっちゃったの状態でした。これも、連絡して直してもらいましたが……。その他にも――(書くのが面倒くさくなったので)以下省略。


ところで、私の【購入前一言】にMOONSTONEからのダイレクトメールのことを書いたのですが、MOONSTONEのダイレクトメールって、通常は送り元が「ムーンストーン総合」で送信されてきます。しかし、本作の紹介/予約受付の案内メールは、「**様」のメールアドレスで発信されておりました。普通に考えると何かの手違いかなとは思うのですが、「**様」は営業サポートも兼任していることが判明したのでした。というより、小さな会社はエロゲー業界に限らずどこでも、一人何役もこなしてナンボの世界でしょうから、もし「**様」がゲーム開発担当者であったとしても、何ら驚くに値しないでしょう。

以上で思ったことは、MOONSTONEって「**様」がいなくなったら、どうなっちゃうんだろうってことが、本考察における最終結論です(笑)。


2019/10/22 PM追記
○満員御礼ありがとう
 私の感想、最近、本当に長文傾向なので、何か書くための目標がないと書きたいことを最後まで全て書き切る気力が続かず、途中で挫折しそうになったりします。そのため、会社の目標管理よろしく何らかの目標設定をして、個人的に遊んだりすることがあります。
 さて今回は、本作の感想でもって、同日発売の他作品の感想と参照カウント数を競うことで、発売後1か月間での上位進出(できれば10位以内)を目標としました。まぁ、単に私が個人的に一人で一方的に、競う宣言しているだけですけどね(笑)。
 確認方法は、私のお気に入りSQLの1つである、えび様作成の「新作レビュー参照回数」SQLです。このSQLは、発売後1か月以内の作品の長文感想に対する参照回数上位50位までの一覧を表示してくれます。
 では、2019/10/22 21:00 時点の上位5位までの結果を見てみますと、次のとおりです。

 順位:名称:発売日:長文感想投稿日時:参照カウント数 ⇒ 最終 10/26 23:59:59 時点
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
 1位:きまぐれテンプテーション: 09/27: 09/27 04:40:15: 4682 ⇒ 4693
 2位:セックスオープンワールドへようこそ!: 09/27: 09/29 04:49:11: 2907 ⇒ 2991
 3位:きまぐれテンプテーション: 09/27: 10/04 00:49:12: 2053 ⇒ 2066
 4位:スタディ§ステディ: 09/27: 09/30 09:16:01: 1976 ⇒ 1996
 5位:千の刃濤、桃花染の皇姫 -花あかり-: 09/27: 09/27 19:10:41: 1921 ⇒ 1925
 ※上記の1位と4位の投稿時間が、本サイトで通常表示される一覧上の時間
  (1位:04:44:32、4位:09:50:36)と何故か違うのは、不明です。

 さて2位は私です(^o^)。これは相当に頑張った結果といえるのではないでしょうか。今月の3強である『きまぐれテンプテーション』、『スタディ§ステディ』、『千の刃濤、桃花染の皇姫 -花あかり-』をほぼ押さえ込めたのですから。何しろ、上位50位中80%が3強の感想で占められているのが、現実なのです。
 はっきり言って、3強作品と本作では、バックグラウンドとしての基礎となる母集団の数が、少なくとも5倍以上は違うと思って間違いありません。普通だったら、目標の10位以内すら高望みだったといえるでしょう。そのため、その数の差を埋めるべく、軍師よろしく読みと策を弄するわけですが、他の作品みたく投票されるわけでもないから、本当に苦しい戦いでした(一体私は誰と戦っているんだ?)。良くぞここまで伸びたって思います。
 因みに、1位はチートです。なぜなら、投稿時間が発売日の午前4時40分、『きまぐれテンプテーション』のプレイ時間中央値は10時間ですが、総プレイ時間が自己申告の4時間だったとしても、ゲームを調達してPCにインストールし、ゲームを完了後、感想を書いて投稿するまでの諸時間を考えたら、少なくとも発売日の前日にはゲームを入手していたとしてもおかしくないと考えられるからです(午前0時にダウンロードして4時間プレイし、調達、導入、感想、投稿を40分でケリつけたとも考えられますが、それにしたって異常)。
 現実に、次の投稿者の投稿日時は、9/28 02:13:33 の約22時間後なのです。つまり、誰もゲームを入手していない時点でゲームをプレイして感想を書いているわけですから、皆それは見ようとしますよね。その結果が断トツの1位というわけです。そのため、本来、この方は作品の感想ではなく、いつ、どこで、どうやってゲームを入手したのかについて書くべきだったのではと思ってしまいます。
 従って、私にとっては2位は実質1位と同じことだと考えています。まぁ、長期戦で考えたら、最終的には抜かされる運命なのですがね。そもそも、基礎となる母集団の数が、圧倒的に違い過ぎますから。というわけで、立つ鳥跡を濁さずの精神で、後4日間、順位を死守すべく、孤独なぼっち競技に勤しみたいと思います(笑)。

P.S. (10/27追記) 1か月間の結果がついに出ました。上位5位の順位は変わらず。でも、この4日間の伸び率は、私のが一番高かったみたいです。読みと策を弄した効果が、着実に出てますね。
 1位:((4693-4682)/4682)*100=0.235%
 2位:((2991-2907)/2907)*100=2.890% ★
 3位:((2066-2053)/2053)*100=0.633%
 4位:((1996-1976)/1976)*100=1.012%
 5位:((1925-1921)/1921)*100=0.208%
でも、さすがにもう次月の作品群が出る頃なので、発売当初に書かれた感想の伸び率は、どれもゴミみたいなわけですが……。というわけで、まっ、どう読みと策を弄そうがここまで、もはや万事休すってことですかね。う~ん、いろいろ辛かったけれど、今となってはちょっと楽しかったかな、この1か月――ぼっち競技としては(笑)。


2019/10/22 AM追記
○雑記
思ったことを、とりとめもなく記します。

・シナリオ
 以前、他の作品で、誰がどのシナリオを担当したのかを推察するというお遊びで、感想を書いたことがあります。その時に思ったのが、何でシナリオ担当が複数人の場合、誰がどこを担当したのかをオープンにしないのかってことでした。明確に他者と比較して、自分の能力をアピールできるのに……。声優さんや絵師はアピールするのに、シナリオライターって、なぜ自分をアピールしないのかって、とても疑問でした。シナリオライターってストイックなんですかね(笑)。
 しかし、本作では違いましたね。エンドクレジット(エンドロール)にしっかり記載がありましたよ。非常に珍しいケースですよね。今まであまり気にしていなかったってこともあるのですが、初めて明確に書いてあるのを見た気がします。他メーカーも是非見習って欲しいものです。
 木葉尽 (担当:OPパート、アンナ、エルダ、夕奈)
 水瀬拓未(担当:ヒカリ、マドリー)
 須永成人(担当:アーレンシア、エーリッテ)

・口癖
 最近、ヒロインの口癖を気にするようになりました。口癖って、ほぼ、その人の性格を決める重要な要因の一つかなって思って。では、本作はというと、夕奈以外は、あんまり印象に残る口癖は無かったかな。まぁ、声優さんが、どこまで特徴ある喋り方をするのかにも、依存するとは思いますけどね。
 ヒカリ   :それほどのものでは
 アーレンシア:うっ……!
 エーリッテ :ええ。ふふっ。そうなの?
 マドリー  :まあまあ
 夕奈    :あい
 アンナ   :ふふっ
 エルダ   :ううん

・コロシアムの絵
 本作のコロシアムは、現役バリバリ使用中の施設なのに、一部、崩れたままってのは、おかしくないと思うのは、私だけ? 見た目重視で「コロシアム=遺跡」というステレオタイプの発想になってしまったのは、ご愛嬌。でも、変なものは変だと指摘せざるをえない。実際問題、危なくて使えなくなるから、修理するでしょう、普通は! 制作者には、メンテナンスという発想はないのだろうか? 作りっぱで構わないって発想になってしまった方々が増えつつある今の日本の未来が、末恐ろしいです。

・手抜き
例としては、次のような場面ですかね。
 マドリー「だって、乳首がもうこんなに勃っているんですよ?」
  ⇒絵の乳首は勃ってくれない
 ト書き:彼女に引き寄せられ、そのまま唇が重なる。
  ⇒絵は、両手ともお互いに握り合ったままで、唇が重なることもない
いくら紙芝居ゲーだからって、少しは文章内容に追随しろよって、いつも思ってしまいます。脳内妄想補填か脳内妄想補正しろよってことなんでしょうけれど、小説じゃないんだから、そんなことするかよって。サービスを提供するのはゲーム側だろって。

・自然の摂理
ヒカリ「いえ、今のはそういうつもりで言ったのではないんです。
    より強き男が、より多くの種を残すのは、自然の摂理です」
 ⇒一夫多妻制の設定を遺憾なく発揮してるよね。某作品(『ソーサレス*アライヴ!』のことって、某じゃないだろw)とは大違いだ。

・血筋
夕奈「人もまた動物でありんす。自分の血を残す以上に大事なこと
   など、実はそうそう無いのかもしれませんよ?」
 ⇒結局、突き詰めると、妊娠ゲーでは"血筋"や"血統"がテーマってことになるのでしょうか? 本作の場合は、そもそも、主人公は本当の勇者じゃなくて、勇者を生ませる種馬って設定だから、次代に引き継ぐって意味では、正しく"血筋"や"血統"が重要ということになるのかもしれませんが……。

・エーリッテから借りた植物辞典のイベント
自分のメモに、「このシーン、なかなか萌えエロヌキシーンでした。とても良いです」と書いてあったのですが、シーンの内容がさっぱり思い出せません。★5つでメモってあったので、私的にはヒットしたんだと思います。

・最初、解釈できなかった会話文
晴哉「そういえば、お母さんはまた旅に出ているの? 妖弧とは
   そういうもの……ということだけど」
夕奈「いえ、父様と連れ添うてからは、そのまま遊里(くるわ)で暮らしているでありんす」
晴哉「あぁそっか」
ト書き:そういえばそんなことを言っていた。
*夕奈『いえ、わちきと同じ占い師でありんす。それが、ひょんなことから、
*   遊里で働いていた父様と連れ合うと、そのまま暮らすようになったとのこと』
晴哉「手紙のやり取りなんかもなかなかできないんだろう? たぶん」
夕奈「あい。葦ノ原も辺境の国ゆえ……」
 ⇒*の部分が唐突で、最初は意味不明で戸惑ったのですが、過去の夕奈との会話を参照していることを示すために『』で括っていることに、やっと気がついたのでした。直前のト書きの内容を受けてのことだったのですね。しかし、二重鉤括弧に、そんな使い方があるのでしょうか? 恐らく、本当は直前の地の文と次の参照会話文を一緒に書くなどの、読み手への配慮が必要だったのではと思います。

・アンナ個別ルート2回目のセックスシーンの絵が変
 最初の二人のキスシーン(アンナの処女セックス時と同じ構図)から変というよりキモい――晴哉とアンナの顔が離れているのに、晴哉がトカゲみたいに舌を出すのが――のですが、その後の本茶臼での絵の構図に無理があり過ぎです。
 最初は、おちんぽが彼女のお腹との間に挟まれている図なのだけれど、その後の挿入シーンは、そのおちんぽを消しただけ。彼女はお尻を上げたままだから、ベッドに仰向けの主人公のおちんぽは挿入不可能なのにも拘らず、しれっと挿入したことにする図々しさに、ほとほと呆れるばかりでした。

・マドリーが花売りを始めた本当の理由
当初の説明では、自分の置かれている境遇から、
 マドリー「暗い土の中で芽を出し、水と日の光を浴びて育ち、やがて綺麗な花を咲かせる――」
つまり「自分は、土の中で芽吹くのを待っている種に違いない。花に似ているかも」と考えるにいたり、「花への憧れが強いからというのも理由の一つ」だと答えています。なんか『みにくいアヒルの子』みたいな設定ですが、
 マドリー「でも、本当の理由は、きっとまた別なんです」
と内緒あつかいになっていました。これについては、個別ルートできちんと説明があって、自分はディーヴァになりそこないの欠陥品に違いないと思ったので、
 マドリー「だからせめて、自分にとって恋愛の象徴である花を通して、少しでも人を癒やすことが出来ればと。そうすれば、多少は自分に自信がつくかもしれないと、そう思って花売りを始めたんです」
との説明がありました。「花」は「恋愛の象徴」だったわけですね。私は、ensemble の『恋はそっと咲く花のように』の長文感想で、この作品タイトルが意味不明だったので分析を試みたことがあり、tcpippppoe様からヒントをもらって、「花が咲く」とは「恋」のメタファーであろうと考えました。そのため、「恋愛の象徴である花」という記述を見て、自分の分析もそうそう的外れでもなかったのかと、改めて思ったのでした。

・本作のテーマ
アンナ個別ルートで、元々住んでいた世界に引き戻されていた件に関する会話に、本作のテーマが凝縮されていて、面白いと思いました。7つのキーワードで語り尽くせるわけですね、この作品。

晴哉「俺にも子供ができたら、俺もやっと、この世界の本当の一員になれる。そんな気がするんだ」
アンナ「産まれる子供の親は、この世に二人しかいません。その絆は、誰にも断ち切ることはできない……」
 ⇒キーワード1「絆」
ト書き:アンナはニコニコと自分のお腹を撫でた。
ト書き:そんな幸せそうな顔を見ていると、俺も、一日でも早く、彼女と本当の家族になりたいと思った。
 ⇒キーワード2「家族」
晴哉「ただ、俺が元いた世界と、こちらの世界は、全く隔絶しているわけでもないのかもしれない。ひょっとしたら、だけど」
アンナ「でも、二つの世界がどこかで繋がっているのだとしたら、素敵な話ですよね」
 ⇒キーワード3「平行世界」
ト書き:ひょっとしたら、アンナは杏奈の生まれ変わりなのかもしれない。
 ⇒キーワード4「輪廻転生」
晴哉「俺が車に……じゃなくて、馬に向かって飛び出したのも、杏奈のことがあったからなんだ」
ト書き:そういう意味では、杏奈の不慮の事故が、俺をこちらの世界に呼び寄せたとも言える。
 ⇒キーワード5「異世界転生」
ト書き:それも偶然と言えばそれまでだか、何か運命の大きな流れのようなものを感じさせた。
 ⇒キーワード6「運命」
アンナ「セイヤさん、そのあんなさんが好きだったんじゃないですか?」
晴哉「ま……ちょっとは好きだったかな? でも、今好きなのは、アンナだけだ」
アンナ「嬉しいですけど、“だけ”ではないですよね?」
 ⇒キーワード7「一夫多妻」

・サンドイッチ
アンナ「誠也さん、今日は軽く、外にピクニックにでも行きませんか?」
晴哉「ピクニック?」
アンナ「実は今日、少し早起きして、サンドイッチを作っておいたんです。せっかくなので、外で食べたいな……なんて思って」
 ⇒ちょっと気になったのですが、サンドイッチの語源が、イギリスの第4代サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギューにちなんで付けられたものだとするなら、イギリスの伯爵位の名称が、そのまま異世界で使われているわけないだろうって思ってしまいました。存在しない物の名称(車など)がこの世界では通じないみたいなことを書くのなら、固有名詞が同じなのは、どう理由づけるのでしょうかね。

・気にすることの良し悪し(アンナの日曜「28日」イベント)
アンナ「前の脚立、もうだいぶ古くて、がたついていたので、処分していたんです。忘れていました……」
ト書き:アンナははたきを手に、棚の上を見上げている。
晴哉「椅子使う?」
アンナ「ただ、お客さんが腰をかける椅子に立つのもどうかなと……」
晴哉「それもそうだ」
 ⇒お客様が食事をするホールでセックスしているのに、何言っちゃってるのって感じです。

・不具合(ver.1.02適用後)
システム的な不具合は無かったので、ここでは、「誤字・脱字・衍字」や「声優さんの読み間違い」について、特に気になったものを記します。

★声優さんの読み間違い(息継ぎ場所)
アンナ「あはぁあああっ、ああぁっ、もうすぐイッちゃいそうです、んんはぁあっ、はぁああっ!」
 ⇒声優さんは「もう、すぐイッちゃいそうです」と読んだのですが、普通は「もうすぐ、イッちゃいそうです」だと思うのですが。「もう、すぐ~」と「もうすぐ~」では意味が違ってきてしまいますよね。ライターが「もうすぐ」と書いているのなら、そう読むべきだと思ってしまいます。ときどき思うのですが、声優さんによっては、ライターの意向を無視して、勝手に息継ぎの場所を変えて、言葉の意味を変質させるきらいのある人がいるように思います。「オレすげ~」みたいな悦に入るのいらないからって、本当に思ってしまいます。普通に読めよって。

★声優さんの読み間違い?(「止めて」の読み方)
①エーリッテ「ええ、私からお願いしたんだもの。ここで止めてなんて言えないわ」
②エーリッテ「それは……うぅ……でも、あなたも悪いのよ。止めてって言っても激しくしてくるんだもの……」
③エーリッテ「ええ、もちろん、だから止めないわ……このまま最後まで、あはっ、はぁん、あなたもイカせてあげるっ」
 「止めて」は「とめて」それとも「やめて」のどっちという問題です。エーリッテの声優さんは、無条件に「とめて」と読む派みたいですね。私はどれも「やめて」だと思ったのだけれど。常用漢字音訓表の枠内では「止める」は「とめる」としか読めないため、無条件に「とめて」と読むのは正しいっちゃ正しいのだけれど、読み物としての文章は、そうなるとは限らないよね。
一般的には、
 (とめる):主語が、主に主語以外の人の行為を制止する
 (やめる):主語が、主語の行為を自ら制止する
となるとは思うのですが、上記の場合、
 ①②:「止める」ことをお願いする「やめて」と言うのが妥当
    (相手が自らの行為を制止、つまり「やめる」ことをお願いすることだから)
  ③:エーリッテ自身が「(膣内をキツくするのを)止めないわ」と言っている場面なので、「やめないわ」と言うのが妥当
であると、私は思うのです。

★声優さんの読み間違い?
エルダ「最初は、ちょっとじゃれようってだけのつもりで、そこまで考えては
    いなかったんだけど……はぁはぁ……」
 ⇒「じゃれあおうって」と読んだ。指示があったのか、気を利かせたのか。ただ、「じゃれようって」でも文章としては問題ないので、なんとも。

★衍字・脱字(ヒカリ個別ルート)
晴哉「ヒカリの生まれ故郷を悪く言いたくはないけど……妊娠したら、
   さっさと帰ってこないなんて、そんなのは間違っている」
 ⇒「帰ってこいなんて」が正しい。まぁ、単なる衍字なのですが、真逆の意味になってしまっているので、単なる間違いではすまなくなっています。
晴哉「いや商売じゃないんですけど、折り入ってお願いしたことが――」
 ⇒「お願いしたいことが」が正しい。まぁ、単なる脱字なのですが、「した」と「したい」では、意味的に天と地ほどの差があるよね。

★誤字?(アンナの日曜「7日」イベント)
ト書き:俺も道に迷ったものだから、約束の時間に少し遅れている。
    (もっとも、こちらの人たちは、時間にあまり厳密ではないが)
 ⇒「厳密」ではなく「厳格」なのでは。なぜなら、この文章の主語は「人たち」だから。
   「厳密」:人の性質等を表すのには用いず、行為や表現に対して用いられる
   「厳格」:人の性質等を表すのに用いられる

★脱字(マドリーの7回目イベント「妊娠なし」)
ト書き:これもデーヴァの第六感ってやつなのかな。
 ⇒「ディーヴァ」。わざわざ書くことじゃないのですが、なんか面白くて、「デーヴァ」。

★誤字 or 衍字(BOTE H:アーレンシア)
晴哉「彼女だけど、アーレンシアを心配をしてエッセンバウムにまで来るなんて、よっぽど愛されていたんだね」
 ⇒「アーレンシアを心配して」または「アーレンシアの心配をして」のどちらかだと思う。これも、わざわざ書くことではないのだけれど、それにしても、ver.1.02 の「誤字脱字を修正」って、どこ直したんでしょうね。ver.1.02 を適用しても、この手の間違いは、他にもそこそこありましたからね。指摘されたところだけ直すのなら、馬鹿でもできます。まぁ、世の中、指摘されても直さないゲームが殆どなのが現実ですけどね。

★声優さんの読み間違い(BOTE H:夕奈)
夕奈「んん……はぁああっ……間が空いたから、どうかと思う気持ちも少しはありんしたが、はぁはぁっ……」
 ⇒「間が空いた」を「あいだがあいた」と読んだ。ここでは「しばらく時間が経つこと」の意味で使っているので、正しくは「まがあいた」。一瞬、ポカーンとしてしまった。これは重症の部類じゃないでしょうか。声優さん、日本語を再勉強すべきと、心底思いました。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。