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shiratoriさんの奴隷との生活 -Teaching Feeling-(傷肌少女との生活)の長文感想

ユーザー
shiratori
ゲーム
奴隷との生活 -Teaching Feeling-(傷肌少女との生活)
ブランド
FreakilyCharming
得点
67
参照数
5440

一言コメント

この同人作品に高得点を付けてしまっては、プロの商業作品に対して失礼だと思う(2015/11/25,12/6:備忘録1<投票されちゃいました記念>を追記。2015/11/28:備忘録2<第二段:連チャン・フィーバー・カウントアップ祭り>を追記)

長文感想

この作品をプレイして最初に頭に思い浮かんだのは、裸足少女の『しあわせなお姫さま~エンゲージは子づくりのために~』でした。両作品とも、(ゲームの仕組みも含めて)やってることは全く同じなのに、設定が"奴隷"と"お姫様"という、全く正反対なのはご愛嬌ですが、比較してみれば一目瞭然、商業作品って、やっぱり凄いなって思う筈です。

比較する指標として、コストパフォーマンス一つとっても、天と地ほどの差があると思います。例えば、ダウンロード価格は『しあわせなお姫さま』が約4千円で、本作品はその半分ですが、単純に作品のボリュームだけで考えても、本作品など400円でも高いのではないかと思う程です。

それにもかかわらず、本作品、売れまくっています。10月27日に販売開始してから3週間半の現時点(11/21)で、そのダウンロード数は、DLsite.comとDMM.comを合わせて、5万1千DLを超えている状態です。ちらっと販売数を見ていたら、1時間にDMMが100DL、DLsiteが50DLのペースで、カウントアップし続けていました。恐ろしい事態です。世も末なのか、それとも逆に救世主が現れたのか。

販売数、VerUp情報(都度追記)
・2015/12/5:更に2週間で1万増、6万1千DL突破。誰買ってんだ、一体全体
・2016/1/17:更に1ヵ月半弱で7万1千DL突破。2/17:2月からVerUp再開。1日にDMMが100DL、DLsiteが50DLのペースなので、3月上旬には8万DL越えか? 3/19:8万2千DL突破。3/9でver1.3.1へ。5/6追記:9万2千DL突破。DMMの期間限定30%OFFが効いて連休中に伸びる。6/17:ついに10万DL突破。8/8でver1.6.2へ。DLサイズも2倍に膨張(もう別作品?)。8/26:11万DL突破 。12/24:半額キャンペーン攻勢で12万DL突破
・2017/2/4:13万1千DL突破。3/30でver1.9.2へ。7/24にv2.0.β-a発表。発売2周年記念でv2正式版かな――狙ってるよね、絶対。7/27:14万5百DL突破。10/19:予想どおり10月でv2正式版リリース。12/6:15万DL突破
・2018/7/2:16万DL突破。さすがに伸びがゆっくりになりましたか。それでも1年で2万DL弱ペース
・2019/1/21:17万DL突破。5/25:18万DL突破。5/11でv2.5.2へ。12/06:19万DL突破。次回アップデート(ver3.0.0)の告知が。64bitPC専用だとか。もう、当初の作品とはレベルが違う領域に!
・2020/6/27:ついに20万DL突破。10/28:Ver3.0.0に更新。1.7GBもある。当初300MB弱だったような……。私の感想、今や的外れじゃん。いつのまにかタイトルから『奴隷との生活』が無くなっていたのですね。クレームあったんでしょうね、きっと
・2021/1/15:21万DL突破。5/18:22万DL突破
・2022/2/14:23万DL突破
・2023/1/13:24万DL突破&ver4.0.0に更新。タイトルが「Teaching Feeling -傷肌少女との生活-」に再度変更。1/25:Ver4.0.6に更新。11/25:25万DL突破。1年半前からFANZAよりDLsiteのDL数が3倍以上多いという不思議
・2024/12/31:26万DL突破。2年間アップデートがないので打ち止めかも

いや~、最近のエロゲー業界の明日はあるのか状態の雰囲気は、実は、”夢か現か幻か”だったのでしょうか。真面目な話、プロ側も、この作品をきちんと分析して、今後の作品作りに生かさないといけないと思います。この作品からは、(価格設定やサイズも含めて)売れる作品要素とは何なのかのエキスとエッセンスが、いろいろと読み取れる筈です。作品も長けりゃ良いってものじゃなく、簡単な反復と「ペット飼育/育成的彼女」っていうのが、今後の流行になるのでしょうか。それにしても、この作品がヒットするとは、皆様、病んでますねェ! 疲れてますねェ!

因みに、ここでのペットとは「性奴隷」を意味するのではなくて、愛でることが主なのですが、結局、本作品での設定は真の奴隷なので、結果的には文字通り「性奴隷」なのは間違いなく、なんかプレイヤーの嗜虐心を和らげる、妙なレトリックがちりばめられた、憎いレシピが隠されている気がします。「贖罪」や「癒し」がキーワードなのでしょうか? アクアリウムソフトなどのリラクゼーションあたりが、本作品の売れている根幹にあり、肝の様な気がしてなりません。アリスソフトのランスシリーズにおけるシィルなんかも、この立ち位置にあると思います(まぁ、あっちは、陵辱込みですが(笑))。

それにしても、ここでの評価点数が『しあわせなお姫さま』より本作品の方が上って、何か世の中、間違っているような気がしてなりませんが、定量評価とは残酷なものです。私が思うに、やはり世の男性諸君にとっては、自分より上の立場より、下の立場の女性の方が、精神的に気楽ってことなんでしょうかね。時代は<お姫様>より<メイド>なのか、やっぱり。

今現在も、しょっちゅうバージョンアップしているみたいなのですが、私はver1.15でプレイしました。一点、気になったのは、「とても薄い部屋着〔白〕」に着替えさせて外出させようとすると、「(外を出歩ける服に着替えさせよう…。」となって、外出できない仕様なのですが、何故か色違いの黒やピンクを着せると、外出できてしまうことです。だぶんバグだとは思いますが、逆に嗜虐心をそそらせる設定を用意するなら、アリです。しかしそれなら、その様な外出先でのイベントが新たに必要になるでしょうね。まぁ、愛でるが最優先みたいですから、その様な設定は作らないとは思いますが……。

ところで、最初、何度やっても途中で死んでしまって、その原因に、我ながら笑ってしまうのですが、エロゲーだもの、待てないでしょ、普通(笑)。あァ、でも、やっと分かった。自分で「ペット飼育/育成的彼女」って書いておきながら、何のこっちゃっていう感じだったのですが、「ペット死育/育性的彼女」はたまた「ペット死イク/生く性的彼女」だったのですね。実は、<死生観>ならぬ<死性観>を表現した高尚なゲームなのかもしれない(www)。

今後のバージョンアップに期待する追加要素としては、本作品内でも言及されていた様な気がするのですが、シルヴィちゃん(もう、ちゃん付けしている時点で、私も終わってますが(^^;)の痣を消すための、薬集めイベントとか用意して欲しいですね。そこまでいってやっと、この作品は純愛ものとして完結、昇華できたことになると思います。あっ、完結しちゃ、いけないんだっけ?

さて、ここまで、作品自体の評価については、殆ど書いていないことに気がついたのですが、タイトルに書いたことが全てです。はっきり言って、コストパフォーマンスが悪すぎです。低価格だから勘違いしやすいのですが、商業作品と比較すると、金額とそのボリュームが全く釣り合っていないと思います、悪い意味で。また、服などのアイテムを集めるためには、作業ゲーになったりします。

このため、現時点では、私は本作品を高評価することはできませんでした。今後の追加要素次第ではありますが、所詮は、アマチュアレベルの作品だと思うのです。勿論、作り手に才能がないと言っている訳ではありませんよ。商業作品と比較して、開発費とリソースが圧倒的に不足していることを問題にしているのです。そのため、もし、現時点でのこの作品を高評価してしまったら、私にとっては、プロの商業作品に対する冒涜になってしまう気がしてならないのです。

ただし、上記でも述べたとおり、得体の知れないエキスとエッセンスを包含していて、何か光るものがあるのは事実です。だから、売れているのだと思います。でも、だからといって、他人に紹介したい、勧めたいと思えるほどの作品かと問われると、私的には違うと答えざるを得ません。プロの商業作品と比較すると、いろいろな部分が足りていないと思います。でも、商業的には大成功の同人作品なわけで、やっぱり世の中、摩訶不思議、面白いです。


★備忘録1<投票されちゃいました記念>(2015/11/25)
私は、投稿してからも、ちまちまと、人知れず、文章を直したりします(投稿後1週間くらいは特に)。その後、殆ど誰も参照しなくなってからも、追記や修正をしたりすることもあります(殆ど自己満足の世界)。今回の備忘録も、その延長として書いてみました。

さて、今まで、感想を投稿した直後に投票されたことなんて皆無(そもそも未だに二桁投稿に達しない自称シングルジャンキー)だったので、投票される様な人達って別次元の存在で、私にとっては絵空事の世界の事象でしかなかったので、とてもビックリしました。アタフタして、焦りました。コメントまで書かれた方がいらしたので、何か返事しなきゃいけないのかとか。

投票って、良悪の両方が考えられるので、批判での投票かもしれないとか考えると、けっこうビビります。実のところ、5人目のまぼろしの投票者もおられたのですが、コメントまで書かれてあったのに、削除されてしまわれました。何がいけなかったのか、何かよっぽど気に障ることがあったのかと思うと、ますますアタフタしてしまいます。

せっかく、備忘録を書くので、投票コメントへのレス機能はないため、一方通行も何なので、簡単なコメントを書いておこうと思います。

・コメント1「このサイトの評価は甘々(同人作品には特に)」
 ⇒そもそも、私の買った同人作品って、本作品が二作目(一作目は『ファタモルガーナの館』。章が進むほど話がつまらなくなり七章目でついに挫折。皆が大絶賛なのに……、商業作品万歳と叫ぶ私)でしかなく、同人作品に対する知識不足&評価能力不足&不全のため、全く判断できず、ご回答を用意することができません。駄目ダメ人間で申し訳ない。

・コメント2「ωstarなら分かるけど……」
 ⇒削除されてしまわれたので、うろ覚えなのですが、コメントの後半内容が良く理解できず。恐らく「商業作品だってコスパが変なのあるでしょ」的なことを伝えたかったのではないかと。私もωstar作品には長文コメントを書いたくらいなので、勿論念頭にはありましたが、流石にωstar作品と比較したらアカン、アンフェアとは思いました。なので、ゲーム仕様が同じ商業作品と比較してみました。

2015/12/6 追記
またまた御一方、投票を削除されてしまわれました。当初から比べると、いろいろ追記や細かな修正をしておりますから、意見や感想の不一致が発生したとしても、何ら不思議ではないのですが、それにしても、私の文章は、冷静になって後から振り返ると、何で投票なんかしたのだろうと思わせる内容なのかとか、悩んでみたり……。

ただ、今回は削除された方のHNは覚えていたので、何か理由が見つかるかもしれないと、何気にその方のサマリーを覗いてみたら、12月5日付で「読者として論評するより、あっち側へ行って何か行動」との決意表明が長々と書かれておりました。恐らくこれに起因して削除されたのではないかと(思いたい)。私も、自分の書いた文章に、もっと責任と自覚を持たなくてはと、改めて再認識させられた一件でした。それにしても、精神的にけっこう応えますね。


★備忘録2<第二弾:連チャン・フィーバー・カウントアップ祭り>(2015/11/28)
本件、本来4日間分しか保持されない長文コメントの参照アクセスログが、5日間以上に亘って溜まり続け、その結果、長文コメントの参照回数が累積的に毎日カウントアップし続けるというものです(詳細は、私のωstar作品の長文コメントに記載)。

今年4月の不具合発生時は、単に偶然、投稿した長文コメントが本障害発生に絶妙のタイミングでヒットしてしまい、万単位のカウントアップを獲得することになってしまいビックリ仰天状態でしたが、今回は、長文コメントの参照アクセスログを見て本障害を察知できたので、逆に手玉にとって本イベントを楽しもうという意図的な意味も込めて、実は投稿しました(いや~、ブラックですねぇ、心の闇そのものですねぇ、人間、裏では何を考えているのか、分かったものではありませんねぇ)。

まぁ、単に長文コメントを書くだけじゃつまらないから、個人的な遊び(ネタ)も付加して、後で事の顛末を書いて公表しようと考えた訳です。

今回は、11月14日からアクセスログが溜まり続けたため、11月18日頃から上記不具合状態に陥ったことが把握できました。そのため、気合を入れて長文コメントを作成し、投稿後5日目の26日朝には、「1200カウント、ゲッツ!!!」などと叫びながら歓喜乱舞したのも束の間、翌日の27日朝までにあっさりと対応されてしまい(きっと、善良な市民の通報があったのでしょうね、残念)、今年の4月に続く「2回目の連チャン・フィーバー・カウントアップ祭りの始まりだー(笑)」の筈が、連チャンしないであっさり終了、肩透しを喰ってしまいました。

私の仕掛けた連チャン仕掛け花火策戦が、1週間で2万カウントアップ獲得が、最終目標4万カウントアップ達成計画がいきなり頓挫し終了、空しさだけが心に残る結末でした。前回は対応までに3週間を要していたので、2週間は連チャンさせられると踏んだのが甘かった、完全な判断ミスでしたネ! 完敗です(競争相手がいる訳ではないので、自分自身に)。

やはり、悪事(傍観罪?)は続かないものなのですね(^^;)。しかし、このイベントを察知したのは、私だけではない筈。「お主も悪よのぅ」の諸君、一緒に懺悔しなさい!

因みに本件は、全登録の長文コメントが影響を受けた筈なので、14日~22日の間に大量参照があった長文コメントは、本人の意思とは無関係に、実態を遥かに凌駕する長文コメント参照回数を獲得したことでしょう。つまり、数値の信頼性が"?"な長文コメント参照回数に一喜一憂しても、何の意味もないという教訓をお伝えしつつ、本件はクローズとしたいと思います。