抜きゲーではなくシナリオゲー（フューマンドラマ）、明日香先生の人間的魅力が凄い
痴女医ではないですね。
エロいですが、きちんと職責を全うしている大人の女性です。
電車内でのファーストコンタクトは、明日香先生はいかにも痴女的に振舞っていますが、
それにも理由があった事が真相ルートで判明。
序盤のエッチな健康診断や精液採取や精飲飲尿プレイといい、
当初は特殊プレイ好きですぐ発情する変態ビッチ先生だと思い込んでました。
すみませんでした。
実際は凄く情に厚く、自分よりも他人を優先して思いやるとても優しい人で、
医者としても人としても素敵な女性でした。
五年前の医療ミスから絡む因果。
真実を知りたがる主人公に対し、
医療ミスを隠蔽した病院名は教えず、最後に一つだけ嘘を吐いた明日香先生は正解だったと思う。
主人公の性格を考えたら、真実を知ってしまうと再起不能になりそう。
大病院ルートでは、八木クリニックに就職するか、実家の大病院を継ぐか迷う主人公に
「目標は高く持たなきゃ」とキスして大病院に行く事を勧める明日香先生は本当にいい女だと思った。
クリニックルートでも、八木クリニックのお役に立ちたいと言う主人公に、
「クリニックじゃなくて、繭美ちゃんと患者さんのために頑張って欲しい」と諭す明日香先生は医者の鑑。
この作品をプレイして、明日香先生に出会えてよかった。
Hシーンの時でも、「繭美ちゃんと仲良くしてあげて」と気にかけ、明日香先生も繭美も三人で幸せになる事を望んでいる様子。
ずっと三人でいるために、彼女達はあえて主人公と結婚する事はないだろうな。
（一応真相が分からないままの簡易的繭美ENDはありましたが）
シナリオ重視の作品ですが、Hシーンも濃い部類です。
最初のHシーンに入るまでは、浪人生活の描写がそこそこ続きますが。
主人公が他大学に受かっていても、父親は東京医大以外認めないと浪人させ、
母親は勝手にアパートに入り込んで私物を没収したり、
頻繁に電話をかけて、勉強してるか様子を探ってきたりと、こちらにも息苦しさが伝わりました。
毒親家庭のように見せかけて、終盤ではきちんと親としての愛情や
息子の人生への理解を示す展開があり安心しました。
友人の宏志も寝取り役かと疑っていましたが、普通に良い奴でした、疑ってごめん。
結局宏志が突き落とされた理由が分からずじまいなのはモヤモヤします。
主人公が医師になってからのお話も読みたい。
もし叶うなら続編を希望します。