初シルプラ、初渡辺僚一作品
時間が終わってからの展開はテーマがはっきりしていたこともあってスイスイと読み進められた。オチもいい着地の仕方をしたと思う。ライターの言いたいことはちゃんと受け止められたし、話としては個人的には及第点は全然超えている。
前半も読むのが苦痛というほどでも無かったが、ちょっとエロシーンは長かったかなと（最終的に飛ばしてた）。また、プレイを通してやはりボリューム不足感は否めなかった。一本道シナリオということもあるが、この設定では長く話を続けてもダレるだけだろうからそこまで不満ではない。
総合的には人は選ぶだろうなと思った。自分は共感できたし読後感も気持ちが良かったのでいい作品と言えるが、共感できないとこの手の話は苦痛だろう。
あらすじにもある通り「何故生きるの？」という話なので、こういうのは出来るだけ若い人、とりわけ学生のうちにプレイした方がいいのかもしれない。アイデンティティの確立ができていない人がプレイすれば、感銘を受けることもあるだろう。
グラフィック的には、個人的にはそこまで違和感を感じるものはなかった。剣道関連は気になったが、絵師のコメントを見るにその手のものは初めて描いたようなので大目に見ようと思う。
音声周りでは一部キャラの声の音質が悪いのが気になったが、演技には満足。特に主役を演じた月野きいろさんの熱演には拍手を送りたい。
キャラクターとしては、基本的に頭おかしいキャラが好みなのでみんな好みだった。でもロリ会長が大正義だと思う。prprしたい。
総評としては個人的には良作。いいものをプレイさせてもらいました。