【全√クリア】【ネタバレ有り】前作以上にエンディングの受け取り方で評価が二分されてしまう作品になった。ヒルコルートの出来は満足だが、他の追加要素については、どのように評価するべきなのか非常に悩む。
”超”電激ストライカーをプレイするに至って、もう一度、零→天→空の順にクリアしてから追加をやろうと
思っていましたが、バグなのか不明ですが、零の章をクリアした後、何をやっても、どうやっても天の章に
いけなかったので、やむなくクリアフラグを入れて進めて行くことにしました。
気持ち的にはどうしてもショートカットしたくなかったので、クリアフラグを入れるのに躊躇してしまい、
心の踏ん切りを付けるのにえらく時間が掛かりました。
おかげで、クリアするのにむっちゃ時間掛かったわ・・・orz
まったく・・・零の章を何回クリアしたやら・・・
閑話休題。
前作では意味の無かった「零の章」がやっと生かされて良かったなあ、と本作をクリアしてまず思いました。
前作の構成は「天」→「空」に繋がるストーリーが中心に添えられていて、「零」は蚊帳の外。
全体のストーリーに全く意味は無い、いわばパラレル的な独立ストーリーとなっていました。
しかし、超電激と生まれ変わった事で、新規で追加された「愛」「鋼」「光」が「零」から連なる展開に
なった事で、大きなシナリオの流れが、旧来の「天」→「空」と併せて2つ出来た事になり、物語としての幅が
大きく増したのは、結果としてみれば良かったのでは無いかと思います。
クリアした今でこそ、最初ほどの抵抗は無くなりましたが、”超電激ストライカー”の作成が発表になったときには、
正直かなり憤りました。
続編、ではなくリファインを何故行うのか?
リファインを行うと言う事は「電激ストライカー」は未完成品だったのか!
未完成品を商品として売りつけてくれたのか!?と。
今、一部の心の無いブランドが未完成商法で叩かれたりしていますが、OVERDRIVEまでそんな事すんの?と
心から思った物です(OVERDRIVEは個人的にかなり好きなブランドですから余計に悔しかった)
旧作ユーザーには、安い値段でバージョンアップ出来るという点についてはいいのですが、どうしてリファイン?という
気持ちは正直今でもあります。
続編ではなく、リファイン。
今後もこのような形で作品をリリースするなら、何故リファインするのかをきちんとファンに説明して
もらいたいものです。
なお、以下の「零」「天」「空」のレビューは前作をクリアした際に既にアップしているので、新規で
追加されたシナリオを中心にレビューします。
■愛の章:ヒルコルート
クリア前、ヒルコルートが”愛”?と超不思議でした。
前作をクリアしてる方は、多分同じように思うのでは無いでしょうか。
正直、前作を見るからにヒルコは”愛”ってタイプのヒロインじゃないですよね。
しかし、クリア後に改めて「愛の章」として考えてみると、確かに「愛の章」と言えなくも無いな
と考えを改めました(まあ、あの内容で愛を名乗るなら、零・天・空の章も愛と言えるよなとも思う)
褒められて伸びる、という言葉がありますが、まさにヒルコはそのパターン。
ヤマトだからこそ、あのヒルコをあそこまで変える事が出来たのは間違いないでしょう。
ヒルコの変遷は見ていて非常に心地よく、ラストのお互いの正体を知らないが故の行き違いも
非常に上手く描かれていたと思います。
困ったときの神頼み、あの伏線の繋げ方も、個人的には予想出来ず、シナリオ自体も楽しむ事が
出来ました(私が鈍いだけで、他の方でしたらきっとあの伏線読めるんでしょうねw)
結末・・・は正直もう少し尺をかけて、状況説明を入れて欲しかった気がしないでもないですが
あれはあれで有りなんでしょうね。
※バルボラからの視点、ヤマトがストライカーだった事への反応。エンディングでの引っ越しに
致る経緯等、もっと細かく描写すべきだったと思う。
概ね、満足感の高い追加ルートと言えますが、1つだけ「これはないわー」と思った事があります。
それはジャックの存在。
ぶっちゃけ、バルボラ員達よ、正体隠してないんだから気が付くだろうよw
特にフェニックスは直接闘ったんだからさ・・・。
バカだから気が付かなかったとか言うレベルじゃないよね、と正直思った。
■鋼の章:リン・クリエルート
ストーリー性を求めたが故に”リン”がヒロインである必要性を感じなかったのは残念。
ヒルコルートはあれだけで独立しているので、上手くヒルコを演出出来ていましたが、鋼では
新キャラのクリエの存在感が強烈過ぎて、完全に霞んでしまったのが勿体ないです。
前作からの流れで言えば、ヒルコよりリンの方が個別ヒロイン向けな性格だと思うんですけどね。
そして肝心なストーリーですが、悔しい位に面白かったです。
リンやクリエの活躍?から見れば非常に地味な事ではあるのですが、個人的に一番嬉しかったのは
ストライカー烈の活躍、でしょうか。
前作ではホームページに堂々とストライカーの仲間として紹介されており、活躍を期待されておきながら
実際の出番は、ほんのちょっとだけ。
まして、戦闘すら行わないほんのチョイ見せヒーローだった烈。
これ、前作の中でもすっごく個人的には気に入らない部分だったので、そこを改善してきたのは
とても嬉しくてこれだけで本作を買って良かったと思えます。
逆に天(イチロー)の活躍や天(さやか)のストライカーとしての活躍が無かったのが非常に残念ですが。
個別ルートとして見た場合、鋼の章ではリンかクリエを選択することになりますが、正直結末はさほどの
差がありません。
エッチシーンを回収する目的以外には、何もないかな、という感じです。
早々エッチシーンと言えば、ぶっちゃけ前作同様にエッチシーンは要らないかなあ・・・。
寧ろ、エッチシーンを省いてヒルコのような、ちゃんとした個別エンディングを作って欲しかったな
というのが正直な感想。
■光の章:グランドフィナーレ
鋼の章からの続き。
前作で言うところの、空の章。
なんと、いきなりバルボラ帝国の復活という急展開で始まる光の章。
そして、ストライカー空も登場し、ストライカー天を除く、全ストライカーが登場するという中々胸熱な展開。
シナリオの流れ的に、難しい所ではありますが、やはり天(さやか)にも登場して欲しかったなあ、、、とか思います。
戦隊物のように丘の上にストライカーが全員並んでポーズをしたりしたら、燃えませんか??
私だけか、んなこと考えるのは・・・。
また、個人的にはオルレアン大将との戦闘では天山が出てくるものと疑っていませんでしたが、何故か
出て来ないという、肩透かしな展開。
巨大ロボ VS 巨大ロボ、これが何故分からないのか、と言いたい。
鋼の章で研究所を破壊しなかったのは、その為の伏線なのか!とオルレアン大将が現れた瞬間に思い込んで
しまったので、なんとも、消化不良感は否めませんでした。
どうせなら、終盤の列車の中でのヤマトの決断を選択肢にして登場させて欲しかったなあ・・・。
・剥がす→現行の展開
・剥がさない→天山で戦闘
一言感想にも書いたように、エンディングが前作同様にフラストレーションが溜まる展開だったので、上記のような
選択をすることで、(プレイヤーの心情的に)スッキリする結末も作って欲しかったと思う。
まあ、今となっては、後の祭りですが。
また、先遣隊が復活する際、もっとBGMで盛り上がるようにして欲しかった。
つか、もっと盛り上げてくれ。
あの展開で盛り上げないでどこで盛り上げるんだ、と。
前述のエンディングも含めて、まだまだ改良の余地があったように思えます。
■バ グ?
零の章クリア後、タイトル画面に天の章と一回表示されたのは確認
(しっかり見てなかったので天じゃなく零だったかもしれない)
その後、天の章に入らず誤ってSTARTから再プレイ。
すると、その後は何をしても天の章の入り口は出現せず。
無論、もう一度最初から零の章をクリアしたりもした。
これってバグなんだろうか・・・。
★hagekatzeさん宛 (もし見てれば)
投票ありがとうございました。
評価からのコメントに返信する方法が分かりませんので、こちらに失礼します。
コメントに書いてありましたことは試しておりますが、結局改善しませんでした。
再インストールを試して、フラグチェックを試してやっと進行したという低たらく。
アップデートで購入したのが原因なんでしょうかねえ・・・。
取りあえず、全クリはしました、ご心配をおかけしまして申し訳ありませんでした。
■総 括
簡単にまとめると
・「天」→「空」はミラーの物語。
・「零」→「鋼」→「光」はヤマトの物語。
こんな感じでしょうか。
そして、本作はきっと熱い正義の心を持ち、時代を駆け抜けた二人の電激ストライカーを描いた物語。
の筈なんですが・・・。
なんというか、光の章の感想にも書きましたが、前作以上にフラストレーションが溜まるラストでした。
色々と前作よりも良くなった部分はあるのですが、結果的を見ると結局のところ、前作同様にストレスの
残る形で終わったのは個人的には残念。
微妙な後味の悪さだけが残った作品になりました。
これは結局の所、漫画の世界と現実世界は、やっぱり別々なんだ!というライターの主張なんでしょうかね。
無理に世界を分けないで、漫画と現実が共存出来る展開でも良かったと思うんですよね、私は。
せっかく、思い出コレクターという神様的な反則キャラがいるんですからご都合と言われても大団円にして
欲しかったです・・・。
※余談ですが、本作も実に見事に、先遣隊との奇妙な友情?が小気味よく描かれています。
その点は非常に良かったと思います。
前作持ちの方に無条件で進められる程では無いですが、前作に一定以上に好感を持っていた方には
楽しめる作品になっているかも?
前作よりは、中途半端感は拭えていますので新規の方には、そこそこ楽しめる作品になっているとは思います。