【全√クリア】【大幅・追記】【ネタバレ有り】惹きこまれる、、、とはこういう話・展開を指すんだろうと思う。「はつゆきさくら」本作を一言で言うなら”お伽噺”とでも言うのが適当なんだろうか、切なくも美しい純愛物語の先に残った物は一体なんなのだろう。
まずは謝罪から。
私の拙い文章に投票頂きましたRIN様。
投票を頂きました内容から大きく追記しております。
投票を頂きました文章は一番最後に原文のまま、残させて頂きます。
せっかく投票を頂きながら文章の変更がありますことご容赦下さい。
さてここより本文。
「ナツユメナギサ」をプレイした時にも感じましたが、なんとも不思議な気持ちがする作品です。
私の中では、エロゲーをやるときは大体”主人公=自分の分身”ですので主人公に感情移入をしつつ
主人公の視点でゲームを進行していくのですが、どうにも「ナツユメナギサ」も「はつゆきさくら」も
自分は確かに主人公の視点で進めているんだけど、もう一人自分がいて、その主人公の行動をまるで
浮遊霊のごとく空中に浮かびながらその様子を眺めているような、なんとも形容しがたい気持ちになります。
お伽噺を体験する、というのが適切なのか?と頭をかすめますが、どうにも良い言葉が浮かびません。
なにせ、そんな変な気持ちになる作品だという事です。
※私にとってですので他の方が同様に感じたかは分かりません。
その反面、小出しに真相の切れ端を文章に散りばめ、続きが気になって仕方ないシナリオには素直に脱帽。
事前情報を全く得ずに購入して大正解でした。
自分にとっては久々に先を想像するのが楽しいストーリーだった。
個人的には、世間で評価の高い「車輪」よりも数段、先の展開が気になりました。
「キサラギ」のラストが微妙だったので、一抹の不安がありましたがコレが杞憂に終わったのは非常に良かった。
決して、大団円では無い物の「仕方ない」と納得することが出来る話の落とし方に大満足です。
そして、節々に見られるメッセージ色の濃い会話が自分的には非常に心地が良かった。
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「今年の4月に入学したとき・・・思ったんだぜ。いろいろあると思うけど、3年間がんばろうって」
「俺は入学式に思ったんだ。卒業までがんばろうって」
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某ヒロインのセリフ。
個人的にはすごく好きな考え方で、私も学生時代をもっとキチンと過ごすべきだった、とこのセリフを聞いて思った。
入学したときに確かに私も思った、楽しい学生生活にしたいって。
けど、実際には流されて、何となく終わってしまった、、、そんな気がします。
このセリフを聞くまで、「何となく終わった」事がすごく勿体無い事だった気になる。
こんなメッセージ達もストーリーとあいかさなり、本作を印象深い物にしているんだと思います。
■ラン(ルート)
始まりの物語。
何も明かされないけど、重要な位置づけだと思う。
初雪という主人公の根っこに隠されている本質的な人格形成はまさに彼女のおかげ。
出番は全ルートを通しても決して多くは無い物の最重要人物の一人といえるでしょう。
個人的には、プロローグでのジャイアントスイングが非常に良かった。
ギャグ的な表現(SD表示)でありながら、ゴースト(厳密には○○○)という浮き離れした彼女の存在を
上手く表現する事に成功してると思うし、彼女の人柄も表現出来ていたと思う。
個人的には、きちんとした結末があっても良かったヒロインだったとは思う。
■小坂井 綾ルート
個人的に無茶苦茶好みなヒロイン。
プロローグでは、イマイチ目立たない物の本編での彼女の存在感は素晴らしかった。
報われない結末だったけれども、彼女はきっと幸せだった。
心から思います。
残念だったのは真エンド?への入り方でしょうか。
桜との、あの展開の後に分岐しますが、プレイヤーの心境的には非常に複雑だと思う。
1stエンドの流れで私も含めて綾にやられた諸氏は多いだろうと思うが、桜のあの展開のあと
桜じゃなく綾に向かうのは、精神的に苦痛だったのではないだろうか。
1stの流れがあるからこそ、あの選択を選べたが、どうみても、あの展開から綾に流れるのは
不自然だと思う。
※最も、初雪が桜では無く綾に流れるに足る理由付けをイベントで補完していれば別ですが。
■あずま 夜ルート
思っていた以上に良いヒロイン、シナリオでした。
他√と比べると、少し落ちるシナリオでしたが、概ね満足ではあります。
伏線を上手く張ることに成功していたので、ある意味で一番普通?のヒロインである夜に
ゴーストが絡んできても、違和感を感じませんでした。
少し、残念だったのは「希」「シロクマ」ルートでも言えるのですが、初雪が夜を恋人に
選んだ理由付けが弱い点でしょうか。
綾への想いを断ち切れる程のイベントは無かったと思います。
■東雲 希ルート
ぶっちゃけ、一番期待を裏切ってくれたシナリオ。
裏切ったといってもマイナスの意味ではなく、プラスな意味です。
まさかエンディングで泣いてしまうとは思わなかった・・・。
いやはや、初見だけで言えば変な子ですよね。
けど、違っていました。
彼女のシナリオは、前文にも書いたメッセージ色が強く出ており、青臭い展開が一杯詰まっています。
本当に予想外の収穫なシナリオでした。
■シロクマルート
正直いって微妙、、、でしょうか。
個人的には可も無く不可も無くといったシナリオではありましたが、不可じゃなかったのは
今思うと良かったのかもしれません。
1つの作品が構成される1ルートが原因でぶち壊しになってしまっている作品を沢山見てきました。
そう言った意味では、きちんと世界観に準じて構成されたシナリオであり、良かったといえるんじゃないでしょうか。
本音を言えば、シロクマよりも「サクヤ」「来栖」辺りのシナリオを入れてくれた方が嬉しかったのですが・・・。
■竹田・金崎・ネムルート?
サービス要素とは分かってはいます・・・が、しかし・・・こんな中途半端につくるなら
入れて欲しくなかったなあ、、、、というのが本音。
■玉樹 桜ルート
メインヒロインその1。
ちなみにその2は綾。
いやはや、バニーーーー! かわいいですなあ。
健気ですなあ。
彼女の正体を知ったときは正直かなりショックでした・・・。
サクヤとの関係も私には想像出来なかった関係で、かなり衝撃を受けました。
取りあえずは納得出来る結末だったとはいえ、彼女と綾にこそ、きちんとした大団円を用意してほしかった。
そう思うのは私だけでしょうか。
切ないです。
■総 括
「ナツユメナギサ」が好きだった方には概ね、好評だろうと思います。
ただ、「ナツユメナギサ」に感じた何ともやりきれない感情は確実に残ります。
呆然、というか何というか・・・。
名作認定しても良い出来だとは思いますが、人を選ぶ作品だとも思います。
これから感想が出そろって来るかと思いますが、購入検討されているかたはそういった評価を確認してから
購入された方がいいかもしれませんね。
個人的には買って良かった。
#ダバダバ・・・w
どんなけ好きなんだw
■修正前文章-----------------------------------------
すっごく小出しに真相の切れ端を出してくるのは反則、続きが気になって仕方ない。
事前情報を全く得ずに購入して大正解。
自分にとっては久々に先を想像するのが楽しいストーリー。
話のまとめ方次第で、のちに名作と呼ばれる作品になりうるかも知れないとおもう。
まあ、キサラギのまとめ方を見ると少し不安だけど・・・。
節々に見られるメッセージ色の濃い会話が自分的には非常に心地よい。
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「今年の4月に乳科学したとき・・・思ったんだぜ。いろいろあると思うけど、3年間がんばろうって」
「俺は入学式に思ったんだ。卒業までがんばろうって」
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某キャラのセリフ。
前後を敢えて入れないけど、個人的にはすごく好きな考え方で、俺も学生時代をもっとキチンと
過ごすべきだった、と思った。
最後まで目を離せない。
全√クリア後に感想を修正追記する予定ですが、最後にどんな感想を書くことになるのがすごく楽しみ。
そして、ちょっと怖い。
願わくば、気持ちよく感想を書きたいものです。
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