【全√クリア】【感想修正・追加】悪くは無いと思う、良作かな? けど人によってはかなり不快感を感じるかもしれない。
なんというんでしょうか、かなりテキストが偏っています。
エロゲ内容ネタ、エロゲ業界ネタ、2chネタ(ポルナレフAAとか)・・・。
主人公が開き直ってエロゲおたくを名乗っているからでしょうか、かなりディープに表現されています。
私は顔をしかめる程度でしたが人によっては相当、不快感を感じるテキストかもしれないですね。
また、呉氏がシナリオを担当したヒロイン√では恋天使の2名が死ぬほど、うざく見えます。
何というか「悪意が無い」部分については分かるんですが、正直それでも不快感の方が勝っています。
最終的に悪い想像からはずれて良い方向に向かうので許容はしましたが、やってる最中は何度も中座しました。
呉氏の手法なのかもしれませんが正直、好きではありません。
今後、氏の噛んでいる作品は敬遠してしまうかも。
閑話休題。
MOONSTONEの作品はいくつか所持(積んでいる)しているものの、プレイするのは初めてで
前作のここでの感想があまり宜しく無かったので、大丈夫か?と結構ドキドキしながらプレイを開始。
ヒロインの居場所を選択して進めていく形式で、この居場所選択がかなり多い為、個別ルートが
かなり多く感じます。
付き合い始めてから、エピローグまでそこそこの尺が有りますのでヒロインと一緒にいたいと
言う方(私がそう)にはそれなりに満足は得られる作品になっているんじゃないかと思います。
荒削りな部分な表現、演出も目立ちますが、たまに「おぉっ!」と言う台詞、イベントがあったりするので
最後まで気を抜かないで楽しめました。
まあ、個別に入ると他のヒロインが殆ど出てこなくなるのは残念ではあります。
以下、個別感想です(ネタバレ有り)
■周防 美鶴√
前述したように主人公はエロゲーおたくを公言しています。
しかし、心の根っこには、そのことを他人がどのように感じるのか、嫌われないか?という事を
激しく気にしています。
それが原因で付き合い始めてからも一線を引いたポジションで起こるすれ違いはそれなりにハラハラと
しながら進めました。
主人公が感じていた、一歩引いた気持ちって分からないでも無いので結構、感情移入出来ました。
お嬢様との身分違いな恋、と言うことで最初から最後までベタな展開。
祖父の残した「これで半分」の意味は予想出来ましたが、少し王道からはずれていて心地の良い仕掛け
だったと思います。
テンプレ展開を楽しみたい方には堪らないルートだと思います。
■遠海 佐奈√
実妹との恋愛の醍醐味、葛藤部分についても良く描いていると思います。
遊園地デートイベントの時のミカの介入は正直見てられないくらいに衝撃を受けました。
なんというか、葛藤部分を良く描かれていますので、なんというかすごい切ない気持ちになります。
気持ちが通じ合い、カップルとなってからも、禁断の関係に揺れる二人を中心に話が進むので実妹との
背徳感、を感じたい方にはいいかもしれません。
エピローグの中途半端感はちょっと勿体ないとは思いますが、尺を考えれば仕方ないかな、とは思います。
本当はきちんと仲間に関係を告白し、仲間内での反応をきちんと解決して欲しかったとは思いますけどね。
■ミカ√
個人的には良く出来ているなあ、と重いながら最後まで読み進めました。
特に「悟のANGELRINGを繋げたくない」というミカの行動、考えは理解出来、シナリオを一段上に
押し上げていると思います。
恋人になってから葛藤もよく描かれており、最後はご都合主義すぎる設定だろう、と思いましたが
納得して終わったのが良かったです。
同窓会に自転車で駆けていく姿は自分的にはGOOD ENDINGでした。
■澄佳√
6ヒロイン中、一番好きなシナリオでした。
このシナリオも愛天使の暴走?が鼻につき挫折しかけましたが、最後までやって良かったと思います。
桃井いちごさんが好きなのでそれも作用してか、かなりお気に入りのヒロインになりました。
シナリオ終盤の写真撮影も結構好きな流れでしたし、計画に結婚を打ち出すというのも良かったと
思います。
エンディングの結婚式はイベントとしては良かったのですが、仲間を絡ませて欲しかったなあと
それだけが不満でしょうか。
■ルキア√
素直に中々慣れないルキアが悟への想いを意識していく描写が上手に描かれていて中々可愛く感じます。
同じ愛天使としてミカシナリオと比べるとどうしてもボリューム不足は否めませんが個人的には
ミカルートよりも好きなシナリオでした。
ミカと違い悟の側に居続けて、悟の側で1000人ノルマを達成しようと努力する姿が自分にはツボでした。
また、この√でのミカの行動は他√で感じたうっとおしさ(善意の妨害)を殆ど感じず
「なるほど、これが愛天使か」と行動の単純さはともかくも、気概を感じる事が出来たのも収穫だったと
思います。
■梓√
エピローグのあの姿はさておき、非常に気持ちの良いヒロインでした。
お試し恋人だった筈がどんどんとお互いの気持ちが近づいていく描写が上手く描かれていて
ストーリー自体は短めではあったものの良シナリオだったと思います。
こういうヒロインは大好きなので、出来るならもう少し長めの尺で描いて欲しかったです。
■総 括
突っ込み所は色々あります。
√によって結局、ANGEL RINGは光ったの?つながったの?とか。
けど、まあそんな細かい事はいいじゃん!と言える方にはそれなりにお奨め出来る作品だと思います。
恋愛を楽しむ、と言う点では、まずまずの良作だと思います。
予算に余裕が有る方で興味ある方はどうぞ、という感じです。
※じいやの声、、、プリンセスラバーのアルフレッドと一緒ですよねw
キャラが大変被るのでいつ切れ出すか、とドキドキしながらプレイしてましたw
まあ、今作のじいやは紳士でしたがw