【全√クリア】テンポが凄まじくいい。会話のキャッチボールがすごく楽しい!アンジェが物語を上手く引き締めてる。
まさに神の領域。
テンポの良さはまじで超一級品です。
魅力的なキャクターと交わす絶妙な会話がとにかく楽しいです。
まさに学園物のお手本のような作品だと思います。
日常をとにかく丁寧に、本当に丁寧に作っておりながら、前述のテンポの良さが実に上手く動いていて
冗長さを感じないのはお見事、としか言えません。
キャラクターもそれぞれがきちんと立っており、声優さんも頑張ってます。
また、珍しいのは学園物の主人公なのにも関わらず「空気を読まない」人ではありません。
むしろ空気読み過ぎです、作中では「呪い」と表現されておりましたが。
空気の読める主人公って本当にいいですね、また嫌みにならず自然体なのがすごくいい。
ヒロインも脇役を含めてむちゃくちゃ頑張っています。
義理妹の桜乃もとてもいい子だし、メイン?ヒロインの愛理もソフトツンデレで大変にいい感じです。
つばす絵ということも有るんでしょうが、愛理はfengの青空の見える丘の伊織に雰囲気が非常に似ています。
伊織萌えだった人には直球ど真ん中だと思います。
あと、一番感心したのはアンジェの立ち位置というか存在感、本当に素晴らしい!
この子、本当にいい子ですよ!
彼女のおかげで本当に物語が引き締まり、楽しい物になっています。
エンカウントが多いので下手をすれば「ウザキャラ」になってしまう所ですが彼女のキャラの
おかげで本当に場の雰囲気が明るくなるんですよね。
これは声優である、みるさんの力も非常に大きいと思います。
いつもの自分なら最初に攻略は多分、アンジェは一番最後っぽい立ち位置なんですが彼女のご主人様に
どうしてもなりたくなってしまって、路線を急遽変更。
1STプレイはアンジェとなりました。
■アンジェリーナ・菜夏・シーウェル
ご主人様になってからの展開は本当に必要な事をゆっくりと丁寧に作り込んであり、大満足です。
丁寧がゆえになんというか無理がないんですよね、付き合うという結果が。
よくある学園物だとこの丁寧な日常をおざなりにしてしまい、気が付いたら付き合いましたみたいな
展開が多く予定調和をただ、見せられているだけな感じがするものですが、アンジェとの交際開始は
本当に日常にありそうな流れ、雰囲気で(もっともメイドという特殊設定ありきですが)
日常のイベント一つ一つが実にツボに来る展開で、ニヤニヤしっぱなしでした。
※アンジェが瓜生邸に来て初のテスト週間で仲間が勉強にし瓜生邸に集合するのですがアンジェがみんなに
自分の新しい居場所である部屋を紹介するイベントがあったりするのですが、これすごくいいイベントだと
思います。
アンジェとの初エッチも非常にいい感じで、「その場の雰囲気」で成されるのではなく、テスト最終日に
という約束を交わし、その日へのカウントダウンで気持ちを確かめ合っていく形が取られていて、非常に
こしょばゆい感じを楽しめました、これも神イベントだと思います。
これはもうまじにかなり破壊力が高かったです。
その後のケーキ作成イベントも最高でした!
理事長の資金援助から始まった学園全部を巻き込んでいった感謝の輪、友情の輪。
悔しくもここでウルッと来てしまいました。
ほんっっっっっとに!いい子なんです!アンジェ!
鬱展開も無く、ただひたすら可愛い彼女を見届ける事が出来る最高のシナリオでした。
■天羽 みう
途中までは沙凪もクリア出来るの?イヤイヤそんな情報は無いぞ?と思いつつプレイしてました。
沙凪の気持ちをクロスオーバーさせながら、みう先輩と付き合っていく課程が描かれますが
上手い演出だな、と思いつつもちょっとみう先輩の気持ちが伝わりにくい感じでした。
アンジェルートがすごく自然だったのでちょっと残念な感じでした。
シナリオは自然と動物への人間の接し方を中心に起こる「ぬこ部」の諸問題を中心に話が
すすみ、最後はぱんにゃとの別離を山場に持ってきてる展開でなんとなく先週発売のらぶでれの
ひなの先輩シナリオを思い出しました。
ぱんにゃと完全に別れてしまう結末でしたが、ぱんにゃが戻ってくる結末にしても良かったかも
しれません。
昔、飼っていた猫の死という呪縛から、新しくペットを飼う事が出来なくなってしまったみう。
その呪縛を払う、という意味でぱんにゃと一緒に暮らしていくというのはある意味、有りでは
無かったのではないかな、と思います。
エッチシーンは、おまえどんだけ早漏なんだよ、とw
普段、ぽにょぽにょしているけど、下着とか雰囲気とかは間違いなく年上の女性でした。
中々に色っぽかったですw
ルートとして振り返ってみると「みうの成長物語」ですかね、このお話は。
※沙凪ルートに分岐してもよかったんじゃ、とか思ったりしましたけどね。
■瀬名 愛理
無茶苦茶、可愛いです、この子。
いじっぱりで依存度が高く、何よりも「環境を変える事に恐怖する」という部分に惹かれました。
自分もそういう傾向があります。
引っ越しとか、転職とかそいう事象の時に同様の思いを抱きました。
ですので愛理の気持ちがよく分かりました。
シナリオは上記の愛理の性格から来る、家庭問題を中心に進むのですが、環境を変える事を
嫌う彼女が異分子である男子を受け入れていく様子・葛藤が上手に描かれていたと思います。
下記は自分の気持ちに気づきつつある、とある土曜の彼女の独り言ですが・・・
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「ああもうっ・・・来週さん、来週さん、
早く来て、あいつに会わせてよ・・・」
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無茶苦茶可愛いと思いません?
全ヒロイン中で一番のバカップル度合いが楽しめるシナリオになっています。
ラブラブいちゃいちゃを楽しめる良シナリオだったと思います。
メインヒロインの面目躍如、といったところでしょうか。
■瓜生 桜乃
義理妹との定番の展開。
けど、真面目に葛藤を描いている点は非常に好印象でした。
このシナリオは極力愛理より後の方がいいかもしれません。強烈に
愛理が「瓜生君は恋愛対象じゃない」と真顔で何度も何度も言うので桜乃の直前にクリアした
自分はなんかしょんぼりな気分になってしまいました・・・w
地味ながらも見所が多いシナリオで桜乃の真剣な思いがひしひしと伝わってくる良シナリオ
だったと思います。
エッチシーン(絵)がなにげに一番エロかったかもしれません。
エピローグの一枚絵は非常に綺麗で良かったです。
あと、不満点が2つ。
唯一、合併が中止になるシナリオなのですが、何となく不満でした。
桜乃との関係的には作中にもありますが「お兄ちゃんとは違う学校がいいと思う」という
言葉の通り、中止になるほうが自然だったと思うのですが、個人的に他のシナリオ、特に愛理√
でのエンディングを見ているだけに残念でなりませんでした。
もう一つは沙凪の言動。
みう√をクリアした後だったので我慢は出来ましたが、ちょっとひどくないですかね?
すごくうざかったです。
■総 括
定番な作りながらも、個人的にはすごく楽しめました。
丁寧に作られた日常が生み出す、ヒロインとの想いが積み重なっていく課程が
たまらなくツボでした。
蘭華・結子・万智ルート欲しかったが欲しかったですね。
設定的にはあっても問題なかったと思いますが・・・。
お奨めの攻略順は
アンジェ>みう>桜乃>愛理、でしょうか。
シナリオのお気に入り順は
アンジェ>>愛理>桜乃>みうかな?
個人的にはアンジェルートが良すぎましたw
P.S.ぱんにゃ、むちゃくちゃカワイスw
ぱれっとさん、本当にこんな素晴らしい作品をありがとうございました!