こういうのを待っていたんだ…(追記あり2012/4/10)
マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター感想
プレイ時間 5時間
まずこのデイアフターをプレイしてですが、
「素晴らしい」
この一言に尽きます。
最近プレイした「燃えゲー」の中ではダントツトップの出来でした。
特に今回のデイアフターは今までのデイアフターに比べてシナリオが段違いで面白いですし、戦闘シーンも熱かった。個人的に高評価なのは「マブラヴ」本編のキャラが続々と色んな立ち位置で登場してくることです。
そこに至った背景と経緯が読めないことで色々妄想が膨らんできました。
こういったワクワク感があるか無いかで続き物を次も買うかどうかの判断にも繋がりますし、マブラヴ本編のキャラがメインのキャラにどのように絡んでいくのか非常に楽しみです。なんか最後にとんでもない悪役っぽいのとついに「あの人」も出てきちゃったし脳汁が止まりません。
ただ、心配なのは主人公の「トラウマ」が解決してないことです。
一応今回、主人公の響はトラウマを乗り越えたような描写がありましたが、それは本当にあったこととは違うみたいですし、ハードルを上げすぎてどんな恐ろしいものを見せられるのかと今から不安になってしまいます。しかし、逆に中途半端なものでは肩透かし感とガッカリ感があるでしょうし、ageとライターは難しい道を選んだなという素直な感想です。
…まぁ、盛り上げ方と地獄の底に叩き込む「落差」を生み出すことにかけてはここのメーカーは定評があるのでそんな心配はそんなにしなくていいのかもしれませんが。
追記:再誕 感想
プレイ時間 4時間
こちらもクリアしたので感想を。
今回の「再誕」ですがこちらもデイアフター同様、02の「憧憬」に匹敵するまたはそれ以上の出来でした。憧憬と同じく物語序盤はギャグメインのふざけた感じなのですが、終盤のageお家芸である「落差」には感心しました。特に序盤に退場した人間と、序盤のギャグ展開を利用した主人公への精神攻撃はオルタや君のぞをプレイしたときに感じた胃の痛さの片鱗を味わうことが出来ました。(軽度ですが)
こちらでもまた新しくおなじみのageキャラも出てきましたし、ギャグに関しては前回の憧憬の方が笑えた気がしますが、終盤のシリアスな部分はとてもよく出来ていたと思います。また、今回の話の結末からオルタ後の話や、オルタ再構成の話、場合によってはデイアフターのシナリオにも絡めることが出来そうなシナリオでしたし、主人公のシルヴィオも今回だけの物語では惜しいものがあり、また宗像中尉とのその後も気になりますし、是非次回以降にも登場して欲しいキャラの一人となりました。また、それ以外にもこの世界の夕呼先生の「立脚点」や戦う目的が描かれているなど意外に重要なことも描かれており化け物じみたこの世界の香月夕呼の優しさや本音を垣間見ることの出来るシナリオでした。
その他の感想としてヴァルキリーズの面々や、原作キャラの絵が大分変わっていましたが自分の意見としてはコチラのほうが好みです。次回以降、もし「マブラヴ」のメインキャラクターが登場する機会があるなら是非、この絵師の方に一度描いて欲しいものです。
最後に悪いところですが、唯一悪いところがあるとすればボリュームがなさすぎることです。
中身が濃くて良かったとは言えメインストーリーですよ?
いくらなんでも短すぎます。さすがにこれが続くようでははコスパが悪いとしか言えません。
次回以降はもう少しボリュームにも気を使って欲しいです。