のり太さんの絵はやっぱりいいよなぁ!
原画は「おとボク」の原画を担当したのり太さん。
このゲームをプレイしてみて,やっぱりこの人の絵,大好きです。
このゲームのシナリオを書いた人は,おとボクのシナリオを書いた人とは別人なのですが,かなり面白い。
先が気になるシナリオがgood。
リップルというキャラが絶大な人気を誇っているようですが,リップル確かにめちゃくちゃいいですね。
で,まずは主人公に対する評価。
正直序盤~中盤までの主人公は最悪でした。言い方が悪いけど「クズ」って感じ。
何でここまで評価が高いのかわからなかったしw
あまりにも冷たいし,いちいち言う事が癪に障る。僕も怒ったらきつい言い方になることもあるけど,この主人公の場合普通の会話でもきつい。
僕と価値観があまりにも違うことも影響してるのかな。
近江はストーカーされていて,近江は「両親に迷惑をかけたくないから海外の両親にはこのことを伝えたくない」いう近江の想いを,主人公は「我侭」と。どこが我侭か。
むしろ両親に「ストーカーされてるから帰ってきて」と言う方が我侭ではなかろうか。
主人公は正義感が薄いと思うし,冷たすぎる。
また,序盤の主人公の「所詮犯罪者は犯罪者」っていう発言は正直気分悪いです。
犯罪者=悪人じゃないかと。もちろん悪人は多いんだろうけど,全員が全員悪人ではないと思う。
あと,僕は「所詮」っていう言葉が嫌いなのだ。
だって明らかに下に見てるじゃん?見下してるっていうか。
そういうのが好かない。
そんでもって,リップルの心を傷つけるしな。人間じゃなくても,リップルは心があるんだからな。
後・・・「俺の命などはどうでもいい」とか言ってくれちゃってるけど,お前は馬鹿でアホかと。助けられた方は嬉しくないだろ,そんなの。
アーティストに対して主人公は「癪に障る」とよく言うが,僕は主人公の言い草,しゃべり方,全てが癪に触ります。
あと洋服屋の店員に対してタメ口なのも気に入らん。
この間,某店で店員に対してタメ口使ってる人がいたけど(リアルで),丁寧語くらい使おうよって思っちゃった。
おまけにこの主人公,命令形は多いです。
近江と初めて会ったときの主人公も「お前何様だよ」って感じでしたし。
口が悪すぎるし,しょっちゅう「チッ」とか舌打ちしとるし。
カッコいいつもりなのかと。
おまけに「力任せに殴る」とか暴力的すぎる。短絡的思考だし,殴ればいいもんじゃねぇ。正直,自分暴力が嫌いなので,癪に障りました。
そして,みなもを初めから悪と決め付ける。あくまで結果論でしかないんじゃないかなと。事情を全てを聞いて判断したらどうか。怒鳴りつけるのは駄目。
なぜかヒロインは主人公をお人よしというが,あんなのはお人よしではない・・・。
正直序盤~中盤はこんな印象でしかありませんでしたw
終盤の主人公素敵すぎ!まるで別人。つか,別人そのものって感じ。
アーティストも途中まで好かなかったんだけど,最期が誰よりも男らしかった。
そのアーティストの死に涙する主人公も男らしい。泣くこと=女々しいではないからな。
素直にいいシーンだと思った。
無表情のヒロインのひまわりがアーティストの死に泣くのも実にいい。
あれだな。命は儚いな・・・。僕はまだまだ死にたくない。生きて色々なことをしたい。こう思ってるけど,実際はどうなるかわからない。未来なんて誰にもわからないからな。だからこそ人生は楽しいんだけど,自分の寿命もわからないんだよね。
今の生活を続けてたら,長生きできそうもないけどw
命って儚いものであり,もっとも大事にしていかなくちゃいけないものだと思う。
だから,言い方が悪くて申し訳ないけど,自殺する人間は愚かであるとしか言えないんだ。どんなことがあろうと関係ないわな。命は大事に大事にしていかなきゃいけないよ。
まあ最も愚かなのは,「自殺問題」「いじめ問題」の特集を組んだりするマスコミとかなんだけどね・・・。
にしても,アーティストとみなもの悲しい結末・・・本当に望んだことはこんな結末じゃなかったはずなのに・・・凄い切ない。
そう感じさせてくれる辺り,このシナリオを書いた方の力量なんだろうな~。
みなもが抱いた夢・・・
「せめて少女が信じた夢を救ってあげたい」
「あいつらの想いを叶えてやることだ・・・」
そう考える主人公があまりにも素敵すぎる。
関係ないけど,個人的に必死にリップルの名前を端末に向かって叫ぶ主人公が気に入ったw
こういう正体バレイベント大好きだしね(笑
で,話は変わり,キャラの声について。
女性陣の声は素晴らしいけど,男性陣は声すら入ってねー!これはかなり痛い。
男性陣の声も入れたら,もっとゲーム内の会話も盛り上がってくるのに。
そして共通ルートの長さですけど,「おとボク」以上に長い。95%は共通ルートなんじゃないかな。個別ルートがほとんどないぞ。エンディングとHシーンが変わるだけって感じ。だから2周目以降はきつい。
いくらなんでもこれはちょっとね・・・。
この作品の評価は「おとボク」と同じ評価にしようと思ってたんですけど,この共通ルートの長さで1点減点しました。
さて,やっぱり一番の名シーンは,ラストのリップルの告白シーンは名シーンだよな!
素直に胸に響く。「リップルルート以外いらない」と言われている理由がよくわかった。確かにその通りかとw
しかし本当に素晴らしいゲームだった。
個別ルートがもっと長ければ・・・。
しかし,ひまわりルート(ルートとはいえないけど)のエンディングは個人的に好き。
ただリップルルートで言えることだけど,他の仲間とのその後もしっかり描いて欲しかったのが本音。
ただ個人的に名作だと思う。もっと評価されてもいいと思うんだけどな~。