オーガストの過去作を万遍なく楽しめた人にはおすすめできます。紙芝居ではトップクラスの演出。以下良いところとダメなところ
良いところ
数少ない気高く凛々しい遥そらボイス。やや無理して頑張ってます感もあるが、熱演と言える出来。
十分に堪能できる尺のある朱璃、古杜音√の遥＆小鳥居さんボイス。
美しいCGと紙芝居ではトップレベルの演出。一番見ることになる立ち絵を上手く使っている。1つのセリフで４回も５回も動かすクロシェットには敵わないが、別の手法で手間かけてます。
綺麗にまとめた本編（朱璃ルート）。古杜音√はボリュームもあるが、朱璃以外は全てサブと言えなくもない。
ダメなところ
オッサン臭い主人公ボイスと性格と外見。学生に混じって一人だけとぼけたオッサンがいるようにしか見えない。私はボイス消すことで楽しむことは出来た。
ヒロインたちは精神的にも成長するのに主人公はほぼ成長しないし××（剣神）の力すらほぼ発揮しないのだから、現時点で理屈っぽいクソジジイでしかないのだが、なぜかヒロインたちは会った瞬間から惚れてしまう。
ちなみに、主人公が本当に強いのは最終√の最後くらいのものである。
ルートによって違いすぎるキャラの性格とご都合主義なシナリオ。忠義に死すところまで描いたあげく、異世界から生きて帰ってくるのもなんか違うと思った。
ルートによって違いすぎる尺。朱璃以外はおまけですね。滸√などは朱璃の2,3割で終わる完全なサブ扱い。重要キャラと思っていたらいきなりEDで呆けてしまった。
単調なために後半は飽きる戦闘シーン。ひとえにライターの技量の問題であるが、毎度のことだし今回は演出で上手くカバーしている。
エロシーンのBGV。「クチュクチュ」ではなく「ジョボジョボ」に聞こえる。こいつらピストン中にどんだけ垂れ流してんだろう。
遥そら、小鳥居、花束、サブも桐谷など好きな声が揃っていたので楽しめたが、声が好きでなかったら朱璃ルート以外の出来にキレてたかも。
剣士の戦いに期待していたのだが、終わってみれば遥＆小鳥居ボイスに癒されて終わっていた。
ハッピーエンドは大好物ですがあの流れで最後帰って来なくてもいいんじゃないかと思いました。