カミカゼが王道萌えゲならプリコレはフェチ向け抜きゲ。そして常に話が脱線しすぎ。
まず良いところ
立ち絵の動きがカミカゼ以上。すごい手間かかってるのが分かる。
エロ度アップ。あれ、こいつらアヘ顔ダブルピースするのか?って思ったくらい淫乱というか変態気味。
ただ、拡大を頻繁に使うので抜きにくい。
CGは相変わらず綺麗だけど、奇乳度もアップ。立ち絵と全然違うじゃねーか!
不満なところ
まず主人公。今回は料理兼ツッコミ係。そして変態というかもはや変質者。
妄想癖が酷くやたらおっぱいをガン見するが、何故か主人公だけは「えっちなんだからー」で済む。
文句があっても口に出さないだけで「主人公は欲しい言葉をくれて居心地がいいねー」などと言われみんな惚れ状態。
え、そんな台詞を言う描写は序盤は全くないですよ!?
あと一番ヒロインの側にいるというだけで問題解決にあまり役立っていない点も残念
そして唐突に始まるwikiを読み上げるようなうんちく解説。ただ「主人公すごいねー」の為だけにこんなに入れなくていいです。
次にチョロイン。まあチョロイン自体はどっちでもいいのだが、ヒロイン達の掛け合いが今回はとにかくボケに特化していること。
日常シーンだろうがシリアスシーンだろうがとにかくボケる。茶化す。話を脱線させる。
なんせこれが共通から個別終盤まで一部ルート除き延々と続くのだ。
この繰り返しが苦痛でない人にはカミカゼよりちょっと駄目な作品くらいには思えるだろう。
比較的話が逸れないという消極的な理由だけでアイナやサヤカが高評価になってしまうという残念さ。
シナリオは大まかな流れで言えば、カミカゼと大差ない。というかほとんど同じというのがまた問題。
よく分からん部活にやってる事はなんでも屋。黒幕っぽい大人用意して凄い強そうに見えて割と簡単に勝つ。
そして実はある人を助ける為にやってきましたーまで一緒。
カミカゼと同じだし最近出た某図書館とも(一部)同じだし二番三番煎じと思われても仕方がない。
別メーカーは仕方がないとしても、自分のメーカーの前作と同じってのはどうなんだろう・・・
今回はカミカゼの時のように特に能力があるわけでもない。
素人学生が軍人やプロの暗殺者、軍事兵器とやり合うという時点で最初から無理がありすぎる。
そして前出の通り、どこまでも脱線する会話。最大の苦痛はこれ。なんせツマラナイ。
元々、壮大なシナリオを書くところじゃないし、心地よいキャラの掛け合いと適度な萌えで評価を上げてきたのに、つまらないパロとボケの連続で食傷し、個別入る頃には「あーもういいよ」ってな気分に。
生かされていない設定も多い。
キャッチコピーが天才少女の妹は結局、頑張れと言われたからで終わり。単に雛乃より成績が上という以外に意味はない。
序盤に華道部などのシーンのあるアイナの日本文化大好き設定も途中からただの日本を勘違いしたオタクで終わる。
会長と黒幕っぽいのが秘密の会話をするシーンがあるが、特に伏線にもなっていない。
余談だが、雛乃のお漏らしは十分に生かされたが、これはもう病院行った方がいいレベル。
エロ多めは嬉しいが、終盤になって無理矢理エロ入れましたと言わんばかりの唐突さで回数をこなす。
シリアスな話やいいシーンの後に突然アヘ顔気味でエロ入るのは興ざめというか、さっきのシーンはなんだったの?と疑問になる。
例えば親友の親が死んだと聞いた後にセックス始めたり。今回は組み立てがほんと悪い。
エロシーンとエクストラの鑑賞で不規則に拡大画面が挿入されるのも実用度を下げる一因に。
エロ大幅増量(一人7シーン)に思えるが、ヒロイン一人減った事を考えればそうでもない。
そして欲を言えばサブキャラの声がかぶりまくっている事も不満。
親に声をかけられたのかと思えばまんまモブだったり秘書だったりアイナの親と会話した後に後輩が同じ声だったり。
黒幕がモブで登場したりして何かの伏線かと考えてしまったが何も関係がなかった。
あとは立ち絵の無さ。なぜちょい役の後輩はあって話の鍵になっている親連中はないのだろう。
以下個別短評
こなかルートはこなか本人が延々とボケるためその会話が面白いと思えないと挫折するだろう。
人によってはうざいと思われるキャラ。妹ルートは兄妹揃ってダメ人間な上に主人公はそばにいるだけで
特に何か活躍するわけでもないので、話としては退屈。作中でも「ただ側にいてくれればいい」と言われて本当にいるだけ。
雛乃ルートはヒロインが弄られキャラのため、最後まで弄られ冷やかされ続けるが主人公と二人の時はないのでマシ。
雛乃は唯一のツッコミ側のヒロインなので、わりと真面目に話が進むので読みやすい。
そしてイチャラブ多め。
アイナルートはシリアスシーンに疑問を持たなければ一番萌え要素は強い。
最初は一番印象薄かったのに、うん、やっぱ桐谷はいいね。
ただ、日本好きであることがシナリオの前提に無ければおかしいのだが、それが感じられないのが残念。
サヤカルートは他ヒロインの話を一つのいい話にまとめ上げているのだが、エロシーンの入れ方が問題。
エロゲなんだから勿論エロは欲しいが、なんでこんないい話の後に突然アヘ顔で、、、ってなる。
ヒロインの心の支え方や山場での描写は一番上手い。