ErogameScape -エロゲー批評空間-

sakurakanonさんのダブルキャストの長文感想

ユーザー
sakurakanon
ゲーム
ダブルキャスト
ブランド
SIEJA(SCEI)
得点
100
参照数
807

一言コメント

 2008年、6月25日といえば、サザンが「勝手にシンドバッド」でデビューしてから、30年。 そして、本作品「ダブルキャスト」が誕生してから、10年の幾年月。 『やるドラ』シリーズの最高傑作にして、不朽の名作。 『MITUKI』に感動。 

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

 
10年前の本作品、
今更、褒めちぎっても、
何もでないこと受け合いだが、一つの節目区切りとして、一言。
 
ハード・スペックが異なるので、
比較すること自体、ナンセンスな面もあるが、
「叔母風呂のスクイズ」クオリティの、バリっバリにアニメするゲームを、
10年、一昔も前に製作した「ダブルキャスト」は、
やはり、凄いの一言。
 
ゲーム内容も、凄まじく、
主人公が、
ヒロインに、差しコロコロされたり、
館ごとファイアーされたり、
屋上からダイブしたりと、
赤い水が随所に表れる、
(以上、昨今の情勢を踏まえ、文章表現に気を配っています)
かんなり際どくギリギリ頑張っていた意欲的作品、
…………アニメ-ションを筆頭に、まさに製作陣の努力の賜物かと。
 
絵、CVともに素晴らしいがゆえに、
ヒロイン観月先ぱ、いや美月(志穂)、
おこらせると、それはもう恐すぎるものの、
活き活きとしたキャラで、普段から、最高に魅力的。
 
例えば、
撮影旅行先の島、夏の夜に海岸で、
主人公と、ヒロインのキスシーンも、
『やるドラマ』だけあって、まさにベタなんだけれども、
ちょっと、感動。
 
 
30種類ぐらいのエンディングがある故に、
何度も何度も、
恐く、せつなく、もの悲しいバッドエンドをむかえ、
そして、くぐりぬけ、
グッドエンドをむかえられた時には、
爽やかな達成感、満足感で充たされ、結構な感動。
 
せつなすぎる『とらわれた心』を除き、
『美月』『志穂』『ダブルキャスト』と、
いずれのグッドエンドとも、鮮やか上手く纏まって、
終わり良ければ、より一層すべて良し、と。
 
 
とにもかくにも、
10年、経過した今もなお、
思い出とともに色褪せない、
『やるドラ』シリーズの最高傑作にして、不朽の名作品かと。
 
 
 
長文、御一読の程、
ありがとうございました。