最近の業界情勢からこの出来ならおおむね満足
たしか前作感想でこのライターの同じ世界観の作品をまたやりたいみたいなことを書いた気がしたがまさか本当に来るとは、という感じで即プレイ。
大局的に見るとシナリオは1本道で各√結が同じ。個別でテキストだけが変わるという感じ。なので周回を重ねるにつれて当然展開が読めるようになりだんだんつまらなくなる。
テキスト自体もどうしても常に説明くさくなりしかも読みにくい。電脳空間の描写もイマイチ分かりにくくこの辺バルドのほうがしっかりしていた。あとキャラ同士の掛け合いがイマイチ面白くない。主人公の性格も短期間に変わりすぎる。序盤では徹底した実利主義を強調しているのに中盤くらいからすでに感情優先の行動しかしなくなる。しかも都合のいいときだけ急に実利主義を語る。ちょっとブレすぎじゃないか?藍玉勢もなにか第三勢力的なものを期待していたが、都合のいいときだけ主人公に加担してくれるただの便利屋さんに落ち着いてしまっている。この辺が今後のライターの課題。しかし世界観が良いため十分マイナス面は補ってくれる。
一都市巻き込むレベルでの話になるのだがプレイ時間の割りに尺が短く感じる。キャラも主人公近辺しか登場せずなにかこう大きな話の割りに狭い。説明くさいテキストなのに説明が足りないみたいな・・・なにかこうしっくりこない点が多い。伏線回収漏れも多い。
あと接続詞漏れが多く声優が読みにくそうにしているテキストも多い。
不満が多くなったが世界観が良くそれを補うほどには十分楽しめる。またよりよくなったアーコロジーをプレイしたい