伝奇ＡＤＶの名作にして、ニトロプラスの最高傑作。ユーモアと残虐さと優しさに溢れた、理知的で、とにかく腹が減るこの作品については、「いいからやれ」としか言えない。
昨今この業界の流れとして、大人の鑑賞に耐え得るというだけでも驚異的だが
この作品には完全にやられた。
絵がいい、BGMがいい、歌がいい、声がいい（まきいづみ以外）、シナリオがいい、
テキストがいい、画面構成がいい、
そして根底にある全ての生命への優しい眼差しと表裏一体の、
弱さ・無知であることへの否定。
主人公のキャラが気に入ったし、色々と笑わせてもらった。
声優さんのハマり具合も最高。
話としては風のうしろを歩むものルートが良かった。
最後の3つの立場…というか、ADVとしてきちんと選択肢が存在するという
ある意味、当たり前のことが成立している点が素晴らしい。
未完成、とは聞いていたが実際プレイしてみて
特にそういった感触は無かったかな。
それだけ、個々のシナリオの完成度が高いんだと思う。
凡百の伝奇/バトル系の作品はこの作品を見習うべき。
牧本さんルート…別にいらなくね？