三角関係という単語では済まない生々しい弩級の名作
本当に好きな人がいる。運命の人だと思う。心の底から愛している。
ならその人と添い遂げればいい。
この作品はそんな短絡を許さない。
Introduction Chapterで犯した些細なミス、誰もがハマる罠はClosing Chapterの3つのルートでより醸成され、ようやく雪菜と向き合えた春希を誰もが心から祝福する。
共に苦難を乗り越え、誰からも祝福されるはずなのに、社会的立場を捨て、家族の一員と認めてくれた人たちを裏切り、友達の信頼を踏みにじり、確かに愛していたはずの生涯を誓おうとしていた人から去ろうというのか北原春希。