期待感が強いながらも、中々楽しめた。
個人的に「リトルバスターズ!」で印象に強く感じられたポイントが3つ。
まずポイントの1点目は、思ったよりもKeyの持つ美しい世界観で彩るファンタジックなシナリオが多くのルートで意識されていたこと。
次に2点目は、麻枝氏の今まで製作してきた話に似た内容がヒロインの個別ルート(描いたのは他ライターですが)で多く見られており、
この作品でシナリオライターを引退する麻枝氏がKeyやTacticsで築いた1つの時代の締めを感じさせる総決算的な雰囲気があること。
最後に3点目は、逆に麻枝氏(あとは黎明期~発展期を麻枝氏を支えた久弥氏)が築いたものの大きさ、
新人育成(都乃河氏がKey所属)がまだ途中なことのどちら影響したか分からないが、
他ライターの力量がまだ一線級に届いていないという脆さを、鈴シナリオと他シナリオの出来の差が大きいものが多いゆえ、露呈してしまった感じ。
この辺は、次作で一番シナリオを描いている都乃河氏が、麻枝氏のよさを吸収しながら当人の味を確立することで解消してくれることに期待する。
この3ポイントのおかげで、個人的にいろんな意味で楽しめましたし、Keyは麻枝氏で成り立っているんだなと再認識できた。
次に個別ルートについてを少々・・・・。
出来が良いのは、やはり麻枝氏担当の鈴とRefreinのメインルートであり、
そのほかのルートは平均するとKey史上最低レベルの個別といっても差し支えない。
とくにクドルートは結の出し方はいろんな作品を混ぜても最低レベルかと・・・・。
それでも楽しめたのは、Keyらしさというものが失われていなかったからに尽きる。
詳しいレビューはエクスタシーに載せているのでそちらを参考に・・・。