購入して良かったと思えた。プレミアがつくのがわかる。
完全な泣きゲーで、鬱ゲーです。
どのシナリオであっても、必ずと言っていいほど誰かが死にます。
そして、複数の散りばめられた伏線。
察しがいい人にはわかってしまうかもしれません。
私の場合は先に小説を読んでいたので、斑鳩と紗の存在を知っていました(とはいえパラ見程度ですが)。
でも、それでも実際全編に渡る伏線をそれぞれのキャラクターのルートを辿るに連れて知り、隠された真実と悲しい過去(番外編シナリオ「神無ノ鳥」)を見て、泣かずにはいられませんでした。
確かにシナリオの完成度の高さは誰もが凄いと言っていましたが、購入して実際プレイするまで、そんなに泣けるの?凄いの?と若干半信半疑でした。
ですが、プレイをしてみてまず一人、二人と攻略を進めていく度、EDを迎えるときには確実に涙が零れていました。
今まで、死生観の含まれた作品はやったことがなかったのですが、それもあるのかもしれません。
そこまで、凄い作品でした。
でも、完璧な作品、というわけでもなくて。
誤字や、脱字、バグがあり、どうしても満点とは行きませんでした。
シリアスな場面で誤字など見つけてしまうと、どうしても気持ちが萎えてしまうものですから。
ですが、そんな不満点を除いても、買ったことを後悔しない作品でした。
昨今BLゲームが不作の中、昔は良かった…なんて懐古に浸ったりもしそうですが、このくらいの凄いゲームが、BLだけではなく美少女ゲームからも出るといいな、と思いました。