万人受けの恋愛ゲーム。ですが…
良くも悪くも、オーガストらしい作品です。
声優陣は実に豪華で、絵もべっかんこう氏で非常にかわいらしいものになっています。タイムマシンという設定、100年後の荒廃した世界など、舞台設定はややぶっ飛んだものがありますが、シリアスな展開に持って行くための材料としては必要でしょう。そして、ほぼ全てのヒロインがこの設定内で、それぞれの問題を解決していくことになるわけです。それはいいです。が、その解決過程が、どのシナリオも、唐突な発見、曖昧な展開、そしていきなりの終幕になっていたように感じます。その最たる例は、茉莉とちひろルートでしょう。
そのような、説明不足・ぶっ飛びな終幕さえ許容できれば、なかなか楽しめるシナリオになっていると思います。共通ルートも、ドタバタ感があり、楽しめましたし。……やや長く、だれやすいところもありましたが。