待ってましたのメイビー新作、新選組は知りません。
出た、出たよ、出ましたよ。ドタバタ満載、爆笑テキストをこよなく愛する私めにとって、前作の「パトベセル」はまさに神テキストでした。それぞれのキャラがあまり好みではないという、割と致命的な欠点こそあったものの、そのテキストはまさに秀逸。久しぶりに、腹の皮がよじれるほど笑った作品でした。
さて、その前作を経ての完全新作。「新選組」ということでしたが、自分にとっては未知の世界でした。バックグラウンドを知っていれば、くすりとできるネタがあったのかもしれませんね。今回は、その点の楽しみ方はまったくできませんでした。ちょっと残念。
で、今作ですね。まあ総評としては、前作ほどのギャグはないが、相変わらずのキャラ同士の漫才は見ていてとても楽しい、という感じでしょうか。先ほども触れましたが、メイビーはドタバタ満載のゲームが基本。その変わった性格・個性豊かなキャラ同士のやりとりこそが命である。
そして、その基本的ギャグ要素は「破壊」にあると自分は考えている。「モノごころ」から始まったと思われるその基本は、キャラを吹っ飛ばしたり、ものを破壊したりすることで成り立っていて、その規模・威力は、現実では到底実現不可能なほどである。いわば、空想どつき漫才とでもいうべきだろうか。なんせ、使用人が主人を大剣でぶん殴って廊下を滑らせたり、私怨で自分の勤務地を大砲で吹っ飛ばしたりしてんだからね、それも何度も(笑)。無論、怪我は? とか、どうやって直してるの? といった現実的な問題は完全無視だ!
要するにこのメーカーは、現実では到底起こすことのできない、開き直ったまでのどつき・破壊漫才にこそ、その真骨頂があると自分は考える。それを踏まえて、今作を見てみたい。すると、どうだろう。主人公が吹き矢で刺されたり、階段をものすごい勢いで落っこちたりはしているも、なんとなく物足りなく感じないだろうか? 少なくとも自分はそう感じた。そう、今回はどつきに、破壊に、メーカー側のためらいがあるのだ。いや、あるように見えるのだ。現実的ともいえるまでに、あり得る漫才なのだ。なので、見ている方は楽しい。が、なんとなく物足りないという構図ができあがってしまう。
つまり、感じとしては、
ドカーーンッ! → 「ぶわっはははははははははっ!」が基本の前作に対し、今作は
ガンッ! → 「くすくすっ」ってな流れの総特集、かな? いまいち、爆笑までにはいかないのだ。
よって点数は下がらざるを得ない、自分はこのように今作を評価する。まあ、大剣→大砲ときて、次はノーマルな刀だからね。破壊のスケールが落ちるのも仕方がないのかな。大砲の次なんだから、せめてコロニーレーザーくらいは来て欲しかったんだけどね~、個人的には。……いや、それだとさすがの主人公も死んじまうか? まあ、次作に期待ということで。よろしくね、メーカーさん。
ここからは余談です。
ってかさー、討学派弱すぎじゃね? 勝ったところ、見たとこないっすよ。まあ、いいけど。
しっかし、相変わらずスキップ遅いよねー。キャラのリアクションはスキップしないから、その都度遅れていくのね。おまけに共通シーン多いから、音鳴りまくりのスキップ遅れまくり。
キュピーン、ガーン、ガーン、どよ~ん、ゴゴゴゴ、ポヨーン、ピキーン、ピキーン……どこの効果音集ですか? いやマジで。