あなたの嫁が必ず見つかるゲーム
大槍葦人氏の原画がひときわ目を引くSLG。
【追記】※ver1.05シャンバラパッチで超高難易度ダンジョン追加。言うことなしのゲーム性に昇華。メーカーのサポートが非常に手厚いことにも好感がもてる。
■グラフィック
とにかく美しい。
Littlewitch時代からすると画風も塗りも変化が大きいが、昔よりも大衆に好まれる美しさが増した絵柄となっていると思う。
また、キャラクターデザインも一人で行っているため統一感があり、そこもプラスポイント。
個人的には大槍氏の立ち絵もさることながら、地域や都市ごとに違う背景も気に入っている。
ゲスト絵師はとにかく豪華だったが、エロシーンがないのが少し物足りなかった。
■キャラクター
とにかく多い。そして皆キャラが立っていて個性がはっきりしている。
最初に書いたように、絶対に自分好みのキャラが見つかると思う。
あとは、処女が大変に多いので生娘好きにはおすすめ。
■世界観
歴史上の英雄・偉人を年代関係なく集めて、世界史を基盤にしたファンタジーの世界。
当初は歴史モノが色濃いと思っていたので、ヒミコが外来語のセリフをしゃべったときに違和感を感じたが物語を進めるうちに慣れる。
戦闘に魔法とか、敵にドラゴンとか出てきたらまぁ、そうなりますね。
■シナリオ
恋騎士purely☆kiss、マテリアルブレイブと発売日が比較的近い作品のシナリオを一気に担当した企画屋の藤原休樹氏がメインを担当。
以前から悪評が高かったので正直びくびくしていたが、思ったより酷くはなかった。
会話文中心のテキストなので過去のような「まどろっこしい文章」が影を潜めたせいとも言える。
キャラ同士の掛け合いはテンポもよく面白いし、キャラの個性が活きている。パロディも豊富で楽しい。
ただ、誤字は非常に多い。筆が早いライターさんらしいが、こういう所は物書きとしては非常にマイナス。
また、とにかく世界各所の観光とグルメの内容が多い。食いしん坊キャラのランスロットに頼ったイベントもちらほら。
自分にとっては海外旅行をしている気分になって嫌いではなかったが、あまりの多さに辟易する人はいると思う。
■ゲームシステム
初心者にも楽しめるようになっているとのことで少々ヌルゲー気味だが、侵略ルート次第では難易度を調節できるし不満はない。
デザインは近年のエロゲで群を抜く質の高さだと思う。
■BGM
個人的に一番評価したい点。
地域ごとに違うBGMは、それぞれの民俗的特長を捉えたものに仕上がっている。南米のBGM最高。
橋本みゆきさんの主題歌も「今からゲームが始まるんだ」という高揚感を引き出してくれる。いい歌。
早くサントラが出ないものか。
■エロシーン
キャラクターが多いせいかとても少なく感じた。
発売前には4回もキャラクター投票があったにもかかわらず、上位のキャラにエロがなかったりする。着替えシーンをエロ１カウントとかもあったし。
とても楽しめるゲームなので、追加パッチなりファンディスクなりで攻略不可キャラクターとの逢瀬を楽しめると信じたい。
でもまぁ、信長さんはとてもエロかったです。
※追記
真エンド、2周目とプレイして点数を再考。
最後までやらないとわからない感動がある。それだけに、ミッション消化の中盤が惜しいところ。
とはいえそれだけでゲームを投げるのはあまりにももったいないので、最後までとりあえずやってみることをお勧めする。