時間停止能力を利用し、己の性欲と復讐心を満たす凌辱作品。
もしも時間を止める事が出来るのなら？
色々な場所で色々な女性に対して色々なコトをしてみたい。
――本作品の主人公は、そんな平和な悪戯心と欲望を持つキャラではない。
もしも時間を止める事が出来るのなら？
前々から憎かったあの学園を潰すために、生徒達を滅茶苦茶にしてやる。
――本作品の主人公は、そんな歪んだドス黒い感情を持つキャラである。
そんなわけで、本作品は基本的に凌辱する事が主体の内容になっていて、
時間停止能力をどう使うかについては二の次になっている。
もう少し踏み込んで言えば、どうやって凌辱するかについては、
姉妹愛を利用したり、尿要素過多やアナル責めなど、ある程度のバリエーションは考慮されている。
一方で、時間停止能力については殆どパターン化されており、
最初に不意打ちをするために利用した後は、身動きを取れなくさせるためと、
時間停止による時間差を利用して性感を急激に高めさせ、戸惑わせるために使われている。
個人的には、神出鬼没という一面を使ってホラーの様に恐怖心を煽り、
精神的に追い詰めていっても面白かったのではないかと思った。（主人公は呑気な話と笑い飛ばしたが）
ただ、その凌辱についてもバリエーションが豊富かと言えばそうでもなく、
後半はあまり変わり映えのしないシーンが続いて尻窄みになっていく。
これについては、２つ要因があると思っている。
１つは、主人公とヒロインに面識がないため、相関関係上のバリエーションが作れないこと。
ただこれについては、主人公が学園に忍び込んで…という設定上、期待するのは難しいとも思う。
もう１つは、ヒロイン達の外見や設定でのバリエーション作りが雑なこと。
最初に犠牲となる姉妹については、身体的・性格的な特徴が真逆であり、姉妹愛に満ち溢れている様子も、満遍なく凌辱する様も描かれていた。
しかし、その次に犠牲となる仲良し３人組については、身体的な特徴は殆どなく、仲良しぶりも申し訳程度で止まり、
最後の４人組＋女教師に至っては、身体的な特徴も殆ど無いうえ、「時間がないから」といってまとめて凌辱する有り様である。
部活という設定があるなら、それを活かせる場所を使うだけでもバリエーションが増えただろう事を考えると、実に勿体無いと思う。