いや~本作は実にミスティックですなあww
ツクール2000でも名作を作れるという良い見本のような作品。
レトロゲー風味だが、よくありがちなクソゲーマゾ仕様ではなく、ちゃんとゲームバランスを考えた点は単なる懐古趣味なレトロゲーとは一線を画す。
システム的には前作「Labyrinth Star」を踏襲したものになっている。前作に慣れた人には違和感ないだろう。
ただし前作はギルドで雇ったキャラも含めた4名までのパーティだが、本作は8名まで加入する。
戦闘は前作と同じ4人までの参加で、控えには若干入る経験値が少なくなる。
それぞれに得意属性があり、敵に合わせたパーティを組むことが出来るのが前作とは違う。
キャラのカスタマイズの自由度の高さが本作最大のウリと言ってもいいだろう。
ボスキャラには状態異常が割と通りやすい。特に毒と暗闇にはお世話になるだろう。
やっかいな魔法や特殊攻撃を使う相手を暴走させるという手もあり。
戦闘中に使えるアイテムは装備したもののみというのも前作同様。たくさんアイテムを買い込んでも、アイテムを使いまくって戦うという事は出来ない。
本作を楽に進めたいのならば、MPとTPの再生量を増やすのがベター。魔法を使うとMPが再生しない、特技を使うとTPが再生しないというのは本作独特のルールなので覚えておくべき。
MPとTPをアイテムで回復させる事はできない。うまく再生させる戦い方を覚えないときつくなる。
前作にない要素として奥義の存在がある。青と赤の二種類があるが、攻撃系の青よりも補助系の赤を重視した方が良い。
赤奥義の使い方次第でボス戦がかなり左右されるからだ。陣形は前作はスピードウイング一択だったが、本作はレッドフォースをお勧めしたい。
青、赤それぞれに奥義ゲージがあるが、せっかく溜めてもボス戦では半減させられるため、いかに早く奥義ゲージを溜められるかがカギとなる。レッドフォースは赤奥義ゲージを早く溜める事が出来るため、ボス戦が楽になるのだ。
ボス戦でいきなり奥義を連発されないようにするこの仕様は、なかなかうまいゲームバランスの取り方だと思う。
そしてボスを倒しても報酬がないのも前作同様。ここはもしかしたら本作で評価が分かれるかも。
ストーリーは前作の300年後でちゃんと繋がっているが、本作のみのプレイでも問題ない。
前作を知っているとニヤリとするネタが随所に出てくるのみである。
あと、周回プレイもあるが、難易度変更以外は大してやりこむ要素がないので魅力が乏しい。
RPG、特にレトロゲースキーな人には是非プレイをお勧めしたい名作。