主要キャラが手書きというところがまた・・・
主人公は男女それぞれであるが、基本的に一本道。ただし周回ありなので一応やりこみ要素がある。
イベントでの行動次第でマルチエンディングになるようだが、差異としては細かいので、一本道という認識でいいだろう。
基本的にツクールデフォ素材をうまく組み合わせている感じだが、主要キャラだけは手書き。
バトルは基本的ヌルめ。ただし、周回で行ける追加ダンジョンの敵は強い。
本作の一番の売りは作者的にはスキル熟練度システムらしい。それはそれでいいのだが、バトルがヌルめなおかげで回復スキルの熟練度を意図的に上げないと、後半使いづらい。
これに関しては一応救済措置があるのである程度は救われているが、基本的には高火力技をバンバン使って敵を吹っ飛ばす方向で戦うことが多いため、ある程度は仕方がないと言えるかも。
もう一つ気になるのが、レベルが上がると覚える強力な技を一から鍛えなおす手間があること。
下手すれば既存の技が最終進化している事も珍しくない中での新技に意味はあるのか？
しかし、これらは周回でとことん極めたい人は極めるでいいのかも知れない。
どうしてもこれはと思う欠点は、全体を対象とした技を選択するときにゲームが重くなる、または止まる事がある点。
これはツクールＭＶ製作品だとたまにあるが、ゲームエンジンのバージョンが古いとこのような現象が起こるのだろうか？
あとおまけの蛇足感が半端ない。
良作なんだけど、あと一歩何かが足りない。そんな感想を抱かせる作品。