将棋に命をかける少年の成長物語・・・?
プロ棋士を父に持つ少年が田舎で夏を過ごし、そこで出会った人々との交流を通じて成長する物語・・・と言えばいいのか?
というのも、途中で2ルートに分岐するが、歌音と親しくするルートは将棋があまり関係なくなる。
歌音と過ごす日常の学校生活がメインに描かれる。最後は平凡で小さな幸せを得るハッピーエンド。
やはり杏との関係が切れず、将棋にのめりこむルートが本作の本筋と言えそう。
本編は尻切れトンボになるが、このルートの本番はアフターストーリー。
かなり波乱万丈な人生を歩むが、最後はきれいにハッピーエンドにまとまるので、バッドエンドが苦手でも安心して読める。
正直な話、将棋の知識がある程度ないとストーリーに入るのは厳しいかもしれない。
将棋の知識があれば、なかなかの名作。