シナリオに読み応えがあり、面白かったです。分岐を目で確認できて、途中から始められるフローチャートが便利でよかった。ただし、誤字・脱字が多いなど、粗も目立つ。次回作にも期待。
お話の比重はメインヒロインの莉都にかなり偏っているので、他キャラルートだと若干の物足りなさがある。
それでも、そんなこと以上に莉都は魅力的なので始末が悪い（良い意味で）。
莉都はクーデレの一種だろうが、それとは別に幼馴染であり誰よりも信頼している相棒、という要素が付加されている。
そんな土台の上での、主人公進矢とのやりとりが実に微笑ましくも好ましいものだった。
その進矢は今までの不幸人生から年齢不相応に達観していて、しかも人には真似できない特技も持っている。
まあ、タマという守護者あって保たれている能力ではあるのだけれど。
能力云々はさておくとしても、気になった娘には即行動（具体的にはキス）、という積極性には惚れ惚れするばかり（笑）。
音楽も聞かせるものが多くて、実に心地よかった。
クライマックスで使われる挿入歌をはじめとして、使用タイミングも的確。