割と凝ったミニゲーム付きの抜きゲーといった感じ。
SLGパートはやってみると思ったよりとっつきやすく、難易度もそれほど高くないので割合楽しめた。
ただ終盤になるとユニットの育て甲斐が無くなってしまうのはいただけない。
特に統率の高いユニット(ギガントやドラゴンなど)は侵攻戦に使いづらいので、育てても結局防衛戦でザコを蹴散らすしか能がないのだ。
しかもボス戦となるべき侵攻戦の数が少ないのでますますユニット育成=ザコ一掃でしかなくなる。
まあ必ずしもやりこみ要素に力を入れれば良いわけでもないのだろうけど、そこそこ面白かったからこそもっと歯応えがほしかったところではある。
そういう意味でSLGパートに過度な期待はせず、ちょっと手の込んだミニゲームくらいの意識でプレイするのが丁度いいと思う。
CG数やシーン数はかなりのものなので、M&M原画のむっちりした肉感が好みであれば十分満足できるのではないだろうか。
ただ魔王(主人公)による敵対冒険者(ヒロイン)たちへの陵辱が主体なのかと思いきや、
シーンに入るとどいつもこいつも魔王のテクで即堕ちするのでその点では注意。全体で見ると、どちらかといえば和姦が多め。
ヒロイン個別のエロパート終盤におまけで少しハード寄りなモンスター姦あり。個人的にはこっちの路線の方が良かったかな。でもやはり安定の即堕ち。
シナリオは特に見るべき部分もないので、世界観やヒロインたちの設定・背景程度のものと思った方がいい。
というか敵役がことごとくガッカリなのは何なんだ……。
カラクードはいくらなんでもあっさり消えすぎだし、色々企んでいそうだった割に具体的に何がしたかったのかが結局よく分からず仕舞い。少しは期待してたんだけど。
あとヒムスって、そもそもそんな悪いことしてたか?
シナリオのあっさり具合とSLGパート終盤の消化試合感とが相まって、フルコンプしてみると大量のエロシーン以外にこれといって残るものがなかったなあという感じ。
とまあ苦言ばかり並び立ててしまった気がするが、値段分はキッチリ楽しめたし全体としてはそれなりに良作と言えるので、
興味があるならやってみて損はしないのではないかと思う。