ちんぽこ。
ダメな所多い、キラリと光ったエロ1点、ミヤスリサはやっぱ良いなあ、そんな感じの作品でした。
一番大きな不満点は、フラグ成立後殆ど全キャラで、告白しようとするシチュエーションにおいて何らかの同じような邪魔が入ったこと。「私、○○が・・・好」「おーい、おるかー!」「はうぅ」みたいな(全然違いますが)。一回くらいでしたら、もう焦らしてもうみたいに効果的だったりするのかもしれませんが、これが何度もありお話を間延びさせただけの効果のない演出に成り下がってしまっていて、ライターさんの力量不足を感じてしまいました。エッチシーンも少し稚拙な印象で、甘甘をコンセプトにした割には実用度に欠けており、もう少しねちっこいエロスを表現することも出来たのではないかと悔やまれる出来でした。但し小波ルートは除きます。
二番目の不満点は、各ヒロインに特色を出しすぎていてリアリティが感じ難いように思われた事です。お姉ちゃんの同級生は姉に対して嫉妬し主人公をよく蹴ってくる。教室に行けばクールな凛が自分の机の上に座っていて悪びれもせず、どいてくれない。有希ちゃんは昔から主人公大好きなのにツンデレ気味でいる必然性がない。いずれもやはり制作の方の力量不足というか、コンセプトやキャラはあってもそれを表現する実力がないためにこの位のものに収まってしまった、そんな感じが見受けられました。
でいい所なのですが、小波ちゃんです。序盤はどう見てもサブもサブ扱い。メイン三人とは明らかに違う立ち位置で、一体どういう役割を担うんだろうと思いましたが、まさかエロ担当だったとは。意見が非常に分かれる点であろうと思いますが、ちんちんに対する二人称?が「ちんぽこ」のゲームはなかなか珍しいと思います。先輩のちんちんが可愛くて仕方が無い、そんな田舎娘がそれに対してどういうリアクションを取るか。作品のアクセントとしての位置付けだとは思いますが、彼女はそれを「ちんぽこ」と呼び、「ちんぽこかわいい」「こんなに固くなったちんぽこ・・・」「ちんぽこ、ちんぽこ♪」と自作のちんぽソングを交えながら無邪気にかぷっと咥えてくれます。私はこれはとてもよろしいのではないかと思いました。無垢な処女性、しかし内包する性への旺盛な好奇心、そして実際に目の当たりにした時にその二点に由来するリアクションとしての「ちんぽこ」。なるほどなと思わせてもらい、また彼女のそれらの奔放さは私の中では非常にアリで、4回ほど射精をさせて頂きました。またミツバチダンスと呼ばれるバックセックス時に彼女が尻を振る行動は、今まで大いに自然と接して育ってきた彼女を比喩的に表現する事に成功しており、彼女は人間ながらもミツバチのコスプレを身に纏っているかのような、或いはつるつるのおしりは蜜を探して森を散歩するミツバチであるかのような、そんな錯覚にすら陥らせてくれました。やはりココで私は一度抜いており、小波ルートだけでも評価は出来るのではないかと思っております。
ただ、やはり全体的にはチープな印象が多く、折角いい所まで行ってるのに残念だなあと思う事のほうが多かったです。値段も高く、これでペイできたかというと微妙。私の中では惜しくも70点台、そんな感想でした。次は是非頑張って欲しいです。