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omochiさんの花と乙女に祝福をの長文感想

ユーザー
omochi
ゲーム
花と乙女に祝福を
ブランド
ensemble
得点
100
参照数
1032

一言コメント

かねてより、女装してミッション系の女子校に入りお姉さまと呼んだり呼ばれたりしたいと考えておりました。このゲームは主人公が自分の名前と同じでした。エロシーンでは、なんだかよくわからない不思議な気持ちになれました。今は夢が叶ったのかな、と思っている次第です。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

このゲームほどワクワクしてしまった作品は他にあったかどうかという事です。

かねてより私は、もし機会があれば完璧な女装を身にまとい女子校にて楽しい百合百合生活(?)を送りたいなあと思っていた所でした。そこには何故か幼なじみ的ポジションの子がおり、勿論その娘にだけはバレており、私の正体が明らかにならないよう色々してくれて、夜には「女の子ばっかりの中で○っくんが変な気になったら大変!」と妙な義務感によりお相手をしてくれる(勿論昼間でも朝でも構わないのですが)、そんな境遇になったらスゴイ事だなあと思っておりました。次の世代では是非そういう境遇に立ちたいなあ、とも思っておりました。

マリみてやストパニ、おとボクなどの影響か、そんな事を夢想する大人たちは最近増えたように思います。私はこういった作品が台頭する事により、「Mな男性」という物が増えてきたように思います。Mな男はやはり受けが好きだと言う事で、こういった女性主体の生活の中では様々な差異からまずは様子を見るために行動は基本的に受けに回る事を強いられます。そしてその中での生活が楽しくてしょうがなくて、嗚呼、リアルでこんなトコいきてえなあと夢想し、いつの間にかM属性がついてしまう、そんな男達です。またそこから一歩進んだ方ならば今度はショタの世界に自分を投影し、「ダメだよぅ、そんな事したらダメだよぅ」などと言いながら随喜の液体を飛ばしたりする事でしょう。そして今度は「姉」に責められたり…と。昔からある類ではあるのですが、私は今「男受け」のマーケットが非常に大きくなっていると感じております。

そんな男達の奇妙な晩餐の是非はともかく、このゲームは、そんな風に広がる市場を的確に見据えた作品であると言えると思います。エロゲのお約束を忠実に守り、とても高いレベルで完成されていると思います。無論その手の趣味がない方ならば「きも」の一言で終わってしまうのでしょうが、こと属性持ちに限っては非常に高い満足感を得られる作品であると確信しております。私はこういった作品がこれからどんどん出てくる事を願ってやみません。女性が台頭するこの世の中、無論性の方面でも女性は主体性をどんどん出して行くべきだと思うのです。そんなジェンダーフリーの思想の中、Mな私はこの作品に満点をつけさせて頂きました。

「アキ○さん、一目惚れです!」
是非とも女装した状態で言われてみたいもので、それはまったくの、嬉しいカオスであると言う事です。だ、だめだよこんな所で、見られたら、見られたら退学になっちゃうよぉ。そんな、乳首なんか攻めちゃらめぇ、か、感じちゃう、ボク男の子なのにぃぃ!日本に生まれて本当によかった。