迷宮の意味は一本道で分岐がない、つまり選択肢がないという意味ですが、迷宮に迷い込んだのは、雄二たちキャラクターか?私たちユーザーか?それとも……?グリザイアが3部作になった理由を勝手に妄想してみました。
結論から言うと、続編という意味合いでは、果実には伏線が不足していたのでしょう。
そのため補助装置として迷宮が必要になったのではないでしょうか?
もちろん果実からの伏線は幾つかありますが、果実の締め方では物語としての引きは弱い。
迷宮での各ヒロインアフターとカプリスの繭でうまく補足したかったはずです。
迷宮を終えた率直な感想としては、
楽園への期待感が高まる一方、それ以上に不安感が募る結果になりました。
気になったのは、ずばりカプリスの繭。
これは果実の誰エンドからの続きなのでしょうか?
ヒロインの中で最もしっくり来るのが、果実の天音エンド。
カプリスの繭は2012年7月XX日の出来事で、雄二の過去回想シーンが挿入され、
最後に楽園へ続く流れになっています。
天音アフターは2012年6月で、昇進試験を受けるのか?というセリフもあり、
「私を信じなさい、周防天音」という次回予告での一姫のセリフもいい感じだ!
しかし果実での天音エンドから考えると、カプリスの繭にはつながりそうにない。
というより果実の各ヒロインエンドからカプリスの繭には、うまくつながらないのです。
そうなるとカプリスの繭は、5人の誰とも結ばれなかったルートからの続きになりそうですが……。
その場合の問題点は現時点(果実+迷宮)で、そのルートが語られていない点にあります。
果実での個別ルート開始は、以下の通りです。
由美子ルート 2011年7月17日
天音ルート 2011年7月15日
みつるルート 2011年7月22日
蒔菜ルート 2011年7月14日
幸ルート 2011年7月20日
カプリスの繭が2012年7月XX日なので、約1年間の空白があります。
ひとつ目の懸念は、楽園でこの空白の1年間が語られるかということです。
(楽園の導入は空白の1年間から始まってほしいなあ)
ふたつ目の懸念として、
果実での各ヒロインを救う過程で、雄二はかなり苦労をしています。
特に蒔菜ルートでは右腕を失っています。
麻子との約束、5人救うのを守るため、
5人のヒロインの持つ問題を同時に解決できるのか?
また簡単に解決した場合、果実の持つ価値が軽くならないか、
という点で不安を感じたのです。
この不安を解消するため、妄想大爆発で考えた結果、
果実の各ヒロインエンド+迷宮のアフターは、
実はノーマルエンドだった!!(もしくは個別ルートA)という結論になりました(笑)
いや~、壮大な仕掛けです。
これなら蒔菜ルートで右腕を無くしたのも納得できます。
果実では雄二が選べたのはベターな選択肢だった。
雄二がベストな選択をすれば、無事に解決できるんですよ!
そして楽園で各ヒロインのトゥルーエンド(もしくは個別ルートB)が語られる、
これに違いない!!
なので楽園では6つのエンディングを予想します。(5人+一姫)
個人的希望は9つのエンディングが見たいですね~。
迷宮のアフターは、各ヒロインとのその後を語りつつ、
楽園における各ヒロインのホジションを明示する為でしょうか?
どのアフターも良かったと思います。
逆にデイブ教授とショートショートは、イマイチでした。
物語の流れの中でのギャグやエロの方が、より盛り上がって好きですね。
さて迷宮としての総括ですが、少しアンバランスな感じがしました。
つまり迷宮に迷い込んだのは、キャラクターとユーザーだけでなく
メーカーもいたのではないでしょうか。
☆追記(2013年6月8日)
補助装置として評価し得点を入力しました。楽園……やっぱりひとつのエンドに集約されましたね。3部作として見ると構成が美しくないなあ。最初から3期工事を計画して作られたのではなく、1期工事が完成してから2期・3期工事を計画したように見えます。残念です。