ふたなりや ああふたなりや ふたなりや
シチュや設定のネタバレも気にせずちょっと語りすぎて人によって楽しみが損なわれうる部分があり、出来ればプレイ後に読む方がいい雑文となっております。
それでもどうしても読みたい、あるいは苦手設定回避のために読まれる場合、欲しいと思った時点で直ぐに購入に向かうのが吉です。
また、ふたなり作品を語るためにある種しょうもないギャグを入れてしまうのはひとつのお約束、散文調共々、注意されたし。（どうしようもないです）
百合ふた作品に芸術性を感じるポイント、その対となる面について……とちょっと唐突な出だしですが。
適当に列挙しておくと。
『おちんちんでのみオナニーしてきた』vs『おまんこのみでオナニーしてきた』
『おちんちん快楽に浸るばかりで他快楽ほっときがち』vs『おちんちん快楽を忌避してきた』
『玉なしふた』vs『玉ありふた』
いざ挙げようとするとそこまで数は必要になりませんかね。これら対称性のお陰で、「「私たち、ぴったり嵌り合うようにして生まれ、惹かれあう運命だったのね……！」」という、構図としてはよくある百合ふた美学の完成です。ブランド過去作である、ふたりはいつもいっしょなりを思い浮かべると丁度いいかと。
本作においては明日菜ちゃんが身体を張って語る、各オナニーシチュの妙とその奔放性へのこだわり、正しいオナニーのあり方、気持ちよさの果てを目指す飽くなき試行錯誤……とまぁ。ひとつの思春期中高時代懐古的オナニー教本としての地位、ひとつの百合ふた美学としての完成体を同時に表現しきった至高さに、思わず正座してありがとうございます……ありがとうございます……と強く声にして感謝した次第。私の部屋の床板も今まさにエクレア。明日菜、お前こそが真のオナニストだよ……
ただし、ある程度両性具有モノへの抵抗感がないこと、理解があること（男性的快楽、女性的快楽をそれぞれ、あるいは両方感じてみたいという一種のTSF的心理形成という形での心構え）が求められます。まあ、分かっている方はいつも通りに、そうでない方はそれなりに冒険してみては、と囁きかけてるくらいのイメージでどうぞ宜しくお願いします。
（……適当用語が怪しい上に、いかがわしい宗教の勧誘文にしか聞こえなかったので、ここらへんに）
少し偏った部分ばかり話して肝心な部分2つ3つ抜けてしまった感がありますが。逆にいい販促になることを願って（ならなさそう）
○気を付けて欲しかったり、気になったシチュ
（箇条書きの割に読みづらくて申し訳ありません）
・ひょっとこフェラ（中レベル）
・アヘ顔（～中レベル）
比較的おとなし目かもしれない。使うべきシーンでは赤らんだ表情、汗、口元の歪み具合で盛り上げてくれる。
・射精量・汁量（多め～大量）
・おちんちんサイズ（常識的）
いや、常識的ってなんだよ……
シーンによって多少サイズ変化して見えるかもしれませんが、構図からそう見えるだけで、人によっては気持ち悪くなるほどの巨ペニとまではいきません（冒頭シチュ除き）。質感はバッチリです。
冒頭夢シチュ時サイズみたいなのは皆の憧れですが、それを夢見てる明日菜ちゃんに共感するプレイヤーは多いはず。掴みもバッチリですね。鷲掴みだけに。
・モザイク強さ（中レベル）
少し強めとはいえ、ご時世的にゲーム作品としてはこれくらいは仕方ないかなってレベルだと思われます。
・おちんちんの見える構図（良～優）
オナニーシチュが主体なのもあって、射精時の絶頂感がよく伝わってきます。モザイク隠れや体位により見えないシーンもありますが、かなり配慮されたシーンが多いので、射精量の多い日も安心。
・性病シチュ
……を、想像させる部分があります。おそらく問題ない程度のものです。雑記にて後述。
・他者や男とのシーン絡み（無し）
性病診察の部分がありますが非エロかつ必要箇所なのでそこはまぁ。
・ボイス（声優）
両ヒロインともに中々堂に入ったタイプの演技です。特に、明日菜の中の人はこれ珍しい役柄なのでは。
多少人を選ぶ体当たりになっておりますので、とりわけ苦手な方は一応の注意を、といったところ。
個人的にはぐっと頷き拍手を送りたいハマり具合でした。
全くの余談ですが、唯香さんはりぼる・さもなーのガレット、和葉さんはえむぴぃの蒼ちゃんが可愛いのよ。各人の新たな魅力を味わいたいなら是非ごーごー。
・非アクティブ時動作不可。再生途中のボイスは最後まで流れます。
自環境のため参考程度に。
○他雑記
・ふたなりっ娘の妊娠可/不可/性機能についての設定、言及
男性器女性器ともに生殖能力はあるようです。ふたなり作品においては、細かいところ(現実的側面)については、あくまでそこはファンタジーという暗黙の了解があることも多いので、初めてこういった作品に触れるという方はご留意ください。発想そのものや想像力とは自由なのです。そう、明日菜の言葉を借りるまでもなく、オナニーこそまさに自由である……
・性病シチュ（続き）
これについては人を選ぶものの、あらゆる行動のリスクを考えてエロゲ作品を楽しむことにおいてまったく例外ではない問題で、むしろいつも気にしておきたい事柄である（少なくとも、悪いものではない）と、訴えかけるものかもしれません（何）
「なんでこんなファンタジー作品で煩わしいこと考えさせられなきゃならないんだ！」と、現実における不条理な恋・性病・その他問題から解き放たれた世界を求めていくのも、正しいエロゲの味わい方であり、抵抗感を捨てきれないのもまた間違いではありません（そういった男の子……食べたくなりますよね）。先ほどのファンタジーお約束云々を考えるとまさに。苦手な人は苦手でいいと思います。ただ、ふたなり世界（と、ここでは敢えて限定しますが）に現実味を帯びさせるために、有用な設定の盛り込み方かな、と自分は感じました。
他作品を考えるとこれ、あんまり例を見ません。びたみんクエストのミカミさん……はあれ、驚異的な自然治癒力で何とかなっちゃうからちょっと別物のような。ニュアンスとしてはLiarの腐り姫だとか、どこぞのB級映画でたまに見られる気がするゾンビ姦、セックスしてしまうと/すぐセックスしないと死ぬ系奇病作品、あるいは少し毛色が違いそうですが性機能が失われた♂♀/男の娘/異種間での付き合い方を意識させる作品などでも似たことは考えさせられるかもしれませんが。あくまで色々と決断を迫られての必死の決意≒クライマックスであることや、自虐/自壊的願望描写が主となってくるため、等身大でふと考えたくなる作品というのは貴重なのかもしれません。
・実際に試せるオナニー
……と、いうことで挙げられた数々に舌を巻き先人達に感謝する思いを私たちも射精で表現したところで。用語集で綺麗に纏められていて余韻を逃さない……のですが、2本程ちょっと突っ込んでおきます。ひとつは指を使った行為そのものが、爪の雑菌なんかで不本意な問題を招きかねないこと。セックスを伴わないオナニーの範疇だとしても（このフレーズちょっと使いたかった）、特にアナルオナニーに踏み入れる男性には一旦注意喚起しておいた方がいいのかな……？という点。もうひとつは、トイレットペーパー芯自作オナニーの件なんですが、内径38mm～40mm程度だとしたら、明日菜ちゃんはサイズ的にちょっと入らないんじゃないかな……？との違和感を覚えました。オナニー辞典では『肉棒に丁度か太いくらい』とありますが、男性器の反り具合によっても、支障がある男性は無理はなさらない方がいいかと思われます。特殊なオナニー後のやらかした描写だとか、掃除機オナニーや催眠オナニーなどで安全や衛生面への忠告がしっかりなされている作品ですし、ちょっと余計なひと言な気もしますが何となく念のため。
どちらにせよ、色々とありますが性についてあれこれ考えさせてくれるエロゲというものが、ある意味では一番素直で正しいエロゲ作品なのだ、と思わずにはいられないものです。
・ﾐﾂｱﾐｰ
様々な結末のあり方あってこその、HAPPY ENDにおける汁まみれの幸せを思うんですが、ところであの三つ編みの初出ってどこなんだろう……ちょっとｷｭﾝｷｭﾝ（死語）しました。コバルト文庫あたりであるのでしょうか。細かな部分が実に何気なく光る作品を是非今後も掘り当てて行きたいものです。一晩中セックスして繋がりあったまま眠った後の休日の昼間、陰毛が絡み合って悪戦苦闘するドタバタ描写のある作品があったら教えてください！……ちょっと脱線が過ぎました。ナチュラルディザスター！（合言葉）
以上、お目汚し失礼。