ところでチェルミンのえっちしーんはないんですし?
凌辱H!敗北H!……ありませんねそうですね。
戦闘中に子供たちが一緒になって叫べるヒーローショーのような訓練されたダサさ、胸が躍りました。
(※Schattenは未プレイです)
演出と日常テンポが過不足なくまとまり、「熱い奴が勝つ!」なご都合主義満載で貫き通してくれる。
読後、そっと空の下でL字を翳したくなること請け合いですね。
戦闘時SEはちょっとうるさいですが調節可。
聞き取りづらい箇所が何点か(他ヒロイン全√攻略後?の白雪の呼びかける声、グランドED時ムービーの永次セリフ、など)あったのが少し残念。
絵柄の統一感がなくて違和感が強く世界観がぶれる、という声を聞いていたのですが、キャラの強い個性付け、荒っぽさの演出に役立っていて悪くはなかったように思います。
ヒナタだけは某UTのビタミンC成分をいじった子にしか見えませんでしたが一枚絵。
涙腺持っていかれたのが那岐ルートの永次君と修也君というところが微妙に悔しい(?)
白雪シナリオでの怒涛の伏線回収については、ある種茶番としか思えない速度で話題が進行するのですが、主人公のトラウマの吐露なんかは得てしてそんなものであり、誰にでも分かりやすく英雄視されうる、あるいは学園の生徒達が妙に素直で大人しい子達ばかりなのにも理由がつく、と片付くのではないかと。箱庭は箱庭であり、そういう世界だって両断すれば元も子もないですかね。悪意の絶対量が少ない物語はどうも絵空事のようで感情移入も何もなくなりがちですが、冒頭と主人公内面周りにうまく凝縮されているのかと。
修正後であっさりと理桜が“生きている”、全ての人間の関係性が“修復”されている世界にされてしまう寂しさの正体は、このお話の語りが終わる寂しさにも通じるのでしょうが、語るべき物語をひとつ胸に仕舞い込んでは、今日もまたひとつ世界を渡り歩くばかりです。