若干古い作品ではあるが、プレイの質や回想の量に関しては最上位に食い込むほどのボリュームであり、個人的にはリメイクも期待したい1作。
偶然本作の記事を見て気になっていたのでプレイしたが、予想以上に素晴らしかった。
ヒロインとしては母親、姉、ロリとそれぞれ年齢を完全に分けており、経験豊富な母親と姉に対しまだまだ経験不足な妹ロリとH内容も違っていた。
一番驚きは莉々子で、血が濃いために性を知ってしまったら性欲が爆発してしまうというのはかなりエロかった。
ヒロインの中で最も経験の浅いはずの莉々子が、みんなの知らないところで最も性に対して貪欲に求め続け、快感を得るためには言葉責めなんかもするなどかなりハイレベルな女性上位プレイになったのは素晴らしい展開。
シーン数もかなり多く、200を超えるフルボイスエロゲは現代の商業ではかなり少ないため、この当時のアリスが凄かったのかあるいは気合を入れて作ったのか気になるｗ
EDも寝取ってくる男どもそれぞれにちゃんと作られているのはびっくりした。3.4人ならわかるが、十数人いる寝取り男たちを律儀に作るのは純粋にすごい。
難点は3点。
1つは古いためにどうしてもCGなどに若干の古臭さが出てしまっていることだろうか。
別に絵が下手なわけではなく普通にエロいのだが、どうしても当時の画質だなあというところで現代ゲームとは一線を画す。断面図描写（ONOFFは可能）もあるが、横から見た感じに加えてモザイクも結構強めにつけられているため、子宮感があまりない断面図になっており残念。絵柄もいい言い方をすれば味があるエロさ、はっきりいえば現代的な綺麗さではないため気になる人はとことんきになるかも。
2つ目はゲームのシステム的なところで、本作は周回プレイが前提のゲームであり何度も何度もプレイをすることになるのだが、古いためかシーンスキップなんて便利な機能は勿論なく、それ以上に辛いのがスキップをしても演出等が長くカクツクこと。
例えば寝取り前の判定では敵が心の壁を殴って壊す演出があるのだが、CTRLで演出を加速してもかくついた感じになりそこまで早くはならない。この寝取り演出に関してはほぼ毎日何度も起きるため、結構ダレる。他にも演出面はちょこちょこあり、スキップを長押しにしたからさっさと進むとも言いづらい。文字スキップは十分に速いため、演出面のみこの点が気になる。
3つ目は全クリとなると難易度がえげつなく高いこと。というのもヒロインを孕ませるための妊娠ゲージ的なものがあるがこれは時間経過で完全リセットなどもある、つまりイベントで確定するわけではないため、ゲージによってはイベント3回目で妊娠することもあるし、逆にリセットなどが挟まれた場合は6回以上中出しイベントを見ないとゲージが溜まり切らないこともあるだろう。
ここに排卵状態というゲージブーストがあるため、狙った寝取りキャラのイベントを進めたとしても数個あるHシーンイベント完走前にヒロインが妊娠してゲーム終了になることもあり、その寝取りキャラのED≠イベント完走にはならない。つまり、調整が滅茶苦茶大変であり攻略もなしで全クリは途方もない時間がかかる。
総じてクオリティ自体は高く質も量も申し分はないだろう。
寝取られだけでなく純愛方面のHもしっかり多数回想があり、実用性も高い。
しかし、やはり2012年のゲームらしくどうしても今見ると古い感じのところが散見されるため、ぜひリメイクして作ってほしいと思う。
特に攻略面などはシーンジャンプなどを実装してくれると、かなり周回しやすくなる。