緩急のきいたシナリオから成る至高のエンターテイメント。
退屈しないこと。
わたしが作品に求める最重要ポイントとなる部分はそこ。
退屈させない方法は問わない。
ビジュアル、ボイス、テキストなどとにかく苦痛がなければ、満点をつける。
(多少退屈でも大きな美点があれば加点するけど)
本作はその点から見て、限りなく満点に近い。
2点減点はプロローグがなんとなく面白くなかった。
そこだけ。
1章から4章、幕間を含めてまったくダレなかった。
(各話でストーリィのシステムが違うところが良い)
ストーリィは基本的に軽快でスピーディに展開する。
3章はその中で異色ともいえるが展開の速さは変わらない。
キャラクタに関してはそれぞれのキャラクタがしっかりしていて
言動に違和感がなかった。
これは当然といえばそうなんだろうけど、長い作品の中で
まったく違和感がない作品はなかなかない。
そしてキャラクタそのものもとても魅力的。
CVもすばらしかった。特にしずか。少なくとも違和感はない。
BGM、CGはさすがねこねこ。相変わらず最高峰のクオリティ。
これで『みずいろ』とボリュームが同等というから驚き。
短く「感じる」作品、スカーレットに最大級の賛辞を贈る。