Noesis史上最も出来が良かった印象。前作フリフレ2よりもエロスの追究が丁寧。
コンパクトな規模の中でも、このジャンルを前提とした特有の三角関係を描き、ヒロイン及び主人公(プレイヤー)の心情変化にもリアリティを持たせている。
そういった部分には、抜きゲーコンテンツでありながらもオカズ要素を並べただけではない堅実なエロゲを作っているという印象を受ける。
Gungnir(Innocent Grey/Noesisに共通して言えること)は――
ファンの心理を汲み取った上で、原画家・コンセプト・ニーズ・ブランド色~それらが釣り合う範囲内でできる最上の企画をし、無理をしない上手なコンテンツを生む能力に長けている。
見極めの利いたブレないスタンスは流石と言ったところ。
他の方が、「珈琲貴族はマ○コと乳首を描きたがらないから抜けない」と仰っていますが、それは肉々しく露骨な裸体エロゲを求めているユーザーはそもそも珈琲貴族(というかNoesis)のフィールドに来なければいいだけの話で、ブランドコンセプトと自分のニーズを理解していない残念なユーザー例だと僕は思います。
珈琲貴族のファンなら、彼があえてヌードっぽさを避けてエロゲンガーとして戦術を凝らしていることくらい一目瞭然のはずです。
そしてNoesisのファンなら珈琲貴族らしさを前面に押し出しての製品企画をしているのもご承知のはず。
(彼の画風とかけ算してみたり、あえて試験的な企画をするケースもありますが…それでもわざわざ看板原画家の魅力を殺してのエロゲ作りなどあり得ませんよね。)
彼の推しポイントって、汗に沁みた体操着の透過度だったりとか紺色のブルマから5ミリだけはみ出たショーツのあざとさだったりとか…、実写でいうところの青山裕企(ex.『SCHOOLGIRL COMPLEX』)と正体は同じだと思うんですよ。
悪い言い方をすれば結局、フェティシズムをステマする為の媒体ならなんでも良くて、でもフェティッシュだけじゃお客さんが捕捉しづらいからヒロイン攻略の意義を持ちストーリーの宿ったエロゲとして自分を売りだすことでバランスを取ろうとしているわけで…。
あらら、作品の感想から脱線してきたのでこの辺でそっ閉じします。(おせーよ的な